間取り図を見ていると、「サービスルーム」と書かれた小さな部屋を見かけることがありますよね。サービスルームがどんなものを意味するのか、意外と知らない方が多いかもしれません。

わが家にはサービスルームがありますが、特徴を把握したうえで利用すれば、とても便利で大きなメリットがあると感じています。

今回は、わが家のサービスルーム活用例と併せ、サービスルームの特徴や使う際のポイント、注意点などをご紹介します。

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そもそもサービスルームとはどんな部屋なのか、まずは特徴や他の部屋との違いを見てみましょう。

サービスルームは、建築基準法で「居室」と認められていません。居室とは住居や作業、娯楽などのために継続的に使用する部屋のことを指します。

 

例えば、リビングや寝室はもちろん、会議室や飲食店の客室も居室に含まれます。居室に含まれないのは、トイレやお風呂、玄関、更衣室など一時的にしか利用しないような空間です。居室として認められるためにはさまざまな要件を満たす必要がありますが、中でも重要なのが以下の3つ。

  • 天井の高さが2.1m以上
  • 採光のための窓などの面積が床面積の1/7以上
  • 換気のための窓などの面積が床面積の1/20以上

つまり、居室と認められていない部屋は、換気や採光が十分ではないということ。家の設計上、換気や採光が建築基準を満たすことができないスペースを、サービスルームとして活用します。欧米では、サービスルームを洗濯やアイロンがけといった家事をするスペースとして使用することが一般的です。

サービスルームと似たようなスペースとして、納戸が挙げられます。名前こそ違うものの、サービスルームと納戸に大きな違いはありません。日本家屋の間取り図では「納戸」または「N」と記載され、洋風の住まいでは「サービスルーム」または「S」と記載されているケースを多く見かけます。

 

納戸とサービスルーム以外にも、最近は「DEN」や「F」と記載された部屋も増えました。DEN(デン)は英語で、巣、すみかという意味です。Fはフリースペースの略で、小さな個室だったり廊下の一角に設けられたスペースだったりもします。

 

納戸やDEN、フリースペースは、いずれもサービスルームとほとんど同じような用途と考えていいでしょう。

サービスルームは居室ではないため、居室と同じようにはできないこともあります。

 

■サービスルームでできないこと
居室として設計されていないため、テレビや固定電話など、居室と同じような設備は設置することができません。

 

エアコンも注意が必要で、サービスルームの壁には、エアコンを設置するための管が埋め込まれていないケースがほとんど。窓に付けるタイプのウィンドウエアコンなら利用できるかもしれませんが、窓がある程度大きくないと設置できません。
入居してから気づいても遅いので、内見時によく確認しておきましょう。

 

このような側面があるため、「サービスルームは違法では?」と心配する人もいるようですが、特に問題ないのでご安心ください。
また、サービスルームをどのように使うかは自由です。他の部屋からコンセントを引き込んだり、湿度対策グッズを設置したり、工夫して暮らすことは可能です。

 

とはいえ、家を建てる予定の人は、サービスルームも居室と同じように使いたいなら設計段階で居室にした方がいいでしょう。

 

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私は昨年、サービスルームのある住まいに引越しました。実際にサービスルームを使って感じたメリットやデメリット、使用する際の注意点を紹介します。

まず、サービスルームのメリットは3つあります。

  • 家賃や購入費用が安くなることがある
  • 固定資産税が抑えられる
  • 使い道が幅広くて役に立つ

サービスルームは居室ではないため、部屋数には含まれません。リビングダイニングとキッチン、ベッドルームが2部屋、サービスルームが1部屋ある家だとしたら、間取りは「2LDK+S」と表示されます。

 

実際のところは、1つの部屋として十分なスペースが確保されているケースが多いですが、サービスルームは部屋数に含まれないため、間取りとしては狭い印象です。そのため、家賃や販売価格が安めに設定されることがあります。

 

家を購入する人にとっては、固定資産税が安くなることもメリット。毎年1月1日時点で家や土地を所有している人は、固定資産税が課されます。建物の固定資産税は面積や築年数などで決まりますが、サービスルームは居室に含まれないため固定資産税の計算では対象になりません。

 

同じ面積の家でも、サービスルームがあるかないかで、固定資産税が変わるということです。居室として認められていないサービスルームですが、ひとつの部屋として独立しているので、さまざまな使い方ができます。家にひとつあると重宝するサービスルーム。活用方法については、後ほど詳しく紹介しますね。

魅力的なメリットがある一方で、サービスルームには以下のようなデメリットもあります。

  • 日当たりが悪い
  • 湿気がたまりやすい
  • エアコンやテレビが使えない

サービスルームが居室として認められない原因が、採光不足。建築基準を満たしていない小さな窓なので、当然ながら日当たりは悪くなります。逆にいえば、日焼けしたくないものをしまうのにはピッタリということ。

 

ただし、日当たりに加えて換気もよくないため、湿気がたまりやすいことは把握したうえで使いたいところです。換気に気をつけないと、湿度の高い季節には室内の荷物にカビが生えてしまうかもしれません。

 

サービスルームが広い家だと、寝室や子ども部屋として使いたいと考える人もいるかと思います。しかし、先ほど説明したとおりエアコンやテレビは設置できないため、夏は暑く冬は寒いでしょう。特に夏は熱中症の心配があるので、サービスルームは居室と同じように使うのはおすすめできません。

サービスルームを使う際には、デメリットを踏まえた注意や対策が必要です。

 

ひとつめは、サービスルームの使用時間。サービスルームは居室ではないので、長時間過ごさないようにしましょう。日当たりが悪い部屋に継続的に長時間いると、日照不足による健康被害の可能性もあります。

 

大袈裟に感じるかもしれませんが、日照不足が深刻になると骨粗しょう症や精神面への影響も出るかもしれません。あくまでも、サービスルームは一時的に過ごす部屋として使ってください。

 

また、湿気がたまりやすいデメリットをカバーするために換気も重要です。定期的にドアを開けて換気するか、ドアを開けっぱなしにするなどしてくださいね。

 

サービスルームの使い方にもよりますが、食品や湿気に弱いものを置くならば、除湿機を設置するのがベターです。夏場は暑い空気のこもった部屋にいると熱中症になってしまう可能性があるので、扇風機や冷風機を積極的に活用しましょう。

 

それでは、私のサービスルームの使い方やおすすめの活用方法を3つ紹介します。

 

王道ですが、わが家ではサービスルームを収納として使用しています。わが家のサービスルームは約3〜4畳分の面積で、居室として使うには小さな部屋です。しかし、ウォークインクローゼットだと思えばとっても広いスペース。

 

賃貸で壁に穴を開けられないため、天井の高さぴったりの棚を買って設置しました。引越し前の家で使っていた、押し入れに入れて使う収納ケースも、そのまま床に置いて使用。トイレットペーパーや洗剤など日用品のストックや、普段使わない布団など、なんでもこの部屋に詰め込んでいます。

 

来客があるときには、あまり見られたくないような荷物もササッとサービスルームに放り込めばいいので、とっても便利。サービスルームは人目につかない場所なので、見栄えやおしゃれに収納することを考える必要がなく、自由に気楽に使えます。

 

また、引越す前はクローゼットや押入れは荷物でパンパンでしたが、サービスルームのおかげで他の部屋の収納がすっきりして使いやすくなりました。

 

■書斎として使う
通常の居室は寝室にしたり子ども部屋にしたりと、書斎にできるような部屋まで確保するのはなかなか難しいことです。しかし、サービスルームを活用すれば憧れの書斎も手に入れられます。

 

家族といえど、家の中でプライベートな空間が欲しいときは誰にでもあるもの。静かに仕事や読書ができる、自分だけの書斎があったら嬉しいですよね。窓の小さなサービスルームでも、デスクライトを用意すれば採光不足はカバーできます。

 

サービスルームに電源コンセントがない場合は、他の部屋から延長コードで電源を引っ張ってきましょう。電池タイプや充電式のデスクライトを買うのもおすすめです。

 

■プレイルームとして利用する
お子さんがいるご家庭におすすめしたいのが、プレイルームです。小さなお子さんがいると、おもちゃがいつもリビングに散乱している、そんなご家庭が多いのではないでしょうか。

 

わが家も、子どもが小さいときには床に絵本やおもちゃがたくさん落ちていました。床におもちゃが散らばっていると、歩きづらいし踏むと痛いし、ろくに掃除もできません。しっかり片付けたつもりでも、ブロックやビーズなど細かいおもちゃがどこからか出てきてイライラ。

 

しかし、サービスルームをお子さんのプレイルームにすれば、そんな日々のストレスからは開放されます。サービスルームが散らかっていても、とりあえずリビングがきれいに片付いていれば気持ちいいものです。なおサービスルームをプレイルームにする際は、前述の通り換気や使用時間に特に気をつけてくださいね。

 

■クローゼット

サービスルームにハンガーラックを設置すれば、ウォークインクローゼットになります。洋服をハンガーにかけることで畳む手間が省けますし、洋服にシワができません。収納力が抜群なウォークインクローゼットは、洋服をまとめてしまえるため衣替えも不要です。 日々の洋服選びが快適になるウォークインクローゼット。洋服や靴が多い人におすすめのサービスルーム活用方法です。

 

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サービスルームは書斎やプレイルーム、ウォークインクローゼット以外にも、趣味の部屋やパントリーとして使うこともできます。さまざまな活用方法がありますが、個人的には収納として使うのがおすすめです。

 

住まいに関する悩みの中でも、収納不足は特に多くの人が抱える問題でしょう。家を買ったり引越したりしたときには「十分だ」と感じていたはずの収納も、いざ荷物を入れてみると足りなくなるものです。

 

私も以前のマンションでは、壁にフックをつけたり部屋に棚を置いたりして収納を増やしていました。しかし、荷物は片付けられても部屋は狭くなるし、ゴチャゴチャしていて見栄えがいいものではありません。

 

今のマンションは、サービスルームのおかげでリビングや寝室が整理整頓でき、空間をゆったりと使えています。サービスルームがあることによって、快適な生活を手に入れることができました。

 

みなさんも、引越しやマイホームを購入する際には、サービスルーム付きの家を検討してみてはいかがでしょうか。

わが家では3~4畳ほどのサービスルームを収納スペースとして活用しています。
日用品ストックの収納にも役立ちますし、急な来客でとにかく人目につけたくないものをサッとしまうのにも便利です。

 

収納をはじめ、書斎やプレイルームとしても使えるサービスルーム。自分の暮らしにあった形でサービスルームを活用することによって、生活の満足度が格段にアップするでしょう。

 

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