70平米といえば、ファミリー向けマンションでは平均的な広さに該当します。

今回は70平米に4人家族が生活するうえで、どのような間取りが適しているのか、実際の事例を基に解説します。

そのうえで、快適に暮らすためのレイアウトの工夫についても詳しく見ていきましょう。

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まずは、70平米がどのくらいの広さにあたるのか、データを基に見ていきましょう。

 

国土交通省が公表している「住生活基本計画」では、4人家族の生活に適した広さの目安が次のように示されています。

 

4人家族の居住面積水準

最低居住面積水準:50平米(45平米)

誘導居住面積水準(都市型):95平米(85平米)

誘導居住面積水準(一般型):125平米(112.5平米)

( )内は、3~5歳児が1名いる場合

出典:国土交通省「住生活基本計画における『水準』について」

「最低居住面積水準」は住むのに最低限必要な広さ、「誘導居住面積水準」は多様なライフスタイルに合わせたゆとりのある広さを指します。

 

なお、都市型は都心や周辺エリアでのマンション生活をイメージしたもの、一般型は郊外での一戸建て生活をイメージしたものです。

 

70平米はちょうど最低居住面積水準と誘導居住面積水準(都市型)の中間に位置するため、4人家族が暮らすうえでは狭くはなく、広すぎないといえるでしょう。

 

70平米前後の物件には3LDKが多い傾向にあります。

 

参考までにLIFULL HOME’Sに掲載されている70平米前後の賃貸マンションの間取りを調べてみると以下のとおりです。

 

65~75平米の賃貸マンション…全国で36,102件(2025年4月25日時点)

内訳

  • ワンルーム:48件
  • 1K:8件
  • 1DK:7件
  • 1LDK:1,039件
  • 2K:7件
  • 2DK:73件
  • 2LDK:11,219件
  • 3K:19件
  • 3DK:1,347件
  • 3LDK:21,567件
  • 4K:27件
  • 4DK:346件
  • 4LDK以上:397件

3LDKはLDKのほかに3つの居室があるため、4人家族なら「子ども部屋2人分+夫婦の寝室」という部屋割りにするのが一般的です。

 

子どもそれぞれが個室を持てるので、部屋数から見れば、それほど不自由を感じないでしょう。

 

70平米を畳数に換算すると、42畳~43畳程度ですが、収納スペースやトイレ、廊下、玄関などを除くと、実際の居住スペースは30畳(約48平米)ほどになります。

 

物件によって居住空間の使い勝手は異なるので、内見をして実際の広さを確かめてみることが大切です。

 

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独立行政法人住宅金融支援機構が行っている2023年度「フラット35利用者調査」によれば、マンション購入者における平均住居面積は次のように示されています。

 

■マンション購入者における平均住居面積

・新築マンション:66.2平米

・中古マンション:68.1平米

そのため、マンション全体から見れば70平米は平均的な水準といえます。ただし、都心部ではコンパクトな物件も多いことから、部屋探しに工夫が必要な面もあるでしょう。

 

たとえば、LIFULL HOME’Sで東京都内の賃貸マンションを調べると、全10万3,896件中、65平米~75平米に該当する物件数は4,482件全体の4.3%という結果となりました。(2025年4月25日時点)

 

エリアによっては選択肢が限られてくる可能性もあるため、広さ以外の条件を柔軟に調整できるよう、ある程度の余地を持たせておくことも大切です。

 

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同じ70平米でも、間取りやレイアウトによって住みやすさには違いが生まれます。

 

ここでは、LIFULL HOME’Sに掲載されている物件情報のなかから、4人家族で住みやすい工夫がされている70平米程度のマンションの事例をピックアップして紹介します。

 

70平米に4人で住むうえでは、居住スペースの広さにこだわって物件探しをするのがコツです。

 

この事例では、廊下や玄関などの移動スペースを省略し、収納や居住空間をできるだけ広くとっているのがポイントです。

 

各居室のサイズは6畳程度となっており、子ども部屋として使う分には十分な広さです。

 

また、洋室の1つにはウォークインクローゼットが2つついているため、その部屋を夫婦の寝室として活用すれば、収納場所にも困りません。

 

70平米でLDKのある間取りを採用すると、どうしても部屋数は2つか3つに限られるため、2LDK~3LDKが相場となります。

 

そこで、家族全員分、4つの個室がほしいという場合は、DKを採用した4DKの間取りにも目を向けてみるとよいでしょう。

 

この事例では、DKを7畳に抑えることで、4つの個室を確保できているのがメリットです。

 

一方、7畳は家族団らんの場としてはやや狭いため、DK(ダイニング・キッチン)という文字どおり、食事をするためのスペースとして割り切る必要があります。

 

ただし、DKと隣り合った部屋の間仕切りが取り外し可能であれば、「普段は3LDKとして使い、必要に応じて4DKに切り替える」といった柔軟な使い方もできます。

 

メゾネットとは、集合住宅でありながら2フロア以上の階層がある部屋のことであり、室内に階段があるのが特徴です。

 

居住空間をフロア別に分けられるので、個室同士のプライバシーを確保しやすいのがメリットといえます。

 

数こそ多くはありませんが、マンションでもメゾネットタイプのファミリー向け物件はあります。

 

このように、下の階はLDKや水回りなどのパブリックスペース、上の階が各居室と分かれているため、家族団らんの場と個人のスペースを分けやすいといえます。

 

また、フロアが分かれていることで、来客対応などもしやすいでしょう。

 

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続いて、4人家族向けのマンションを選ぶときに、押さえておきたいポイントとして4つの注意点を紹介します。

 

4人家族の場合、必要な子ども部屋の数によって、間取りの選択肢が変わります。

 

■子ども部屋が1つで足りるケース

 

子ども同士の年齢が一定以上離れている場合、上の子が個室を必要とする時期でも、下の子は両親と同室で構わないという可能性があります。

 

そして、上の子が1人立ちするタイミングで下の子に個室を与えれば、入れ替わりによって子ども部屋は1つで済みます。

 

この場合は、「上の子がどのタイミングで独立するか」「下の子が何歳から個室を必要とするか」が重要な判断基準となるでしょう。

 

また、子ども同士の性別が同じ場合は、広い部屋を共有してもらい、簡易的な間仕切りで空間を区切るというのもひとつの手です。

 

■子ども部屋が2つほしいケース

 

子ども同士の性別が異なる場合は、成長に合わせてそれぞれのプライベートスペースを確保するのが望ましいといえます。

 

また、子ども同士の受験期が重なる場合も、それぞれが個室で集中できる環境をつくってあげるのが理想的です。

 

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効率的な生活動線は、日々の家事や掃除をラクにしてくれます。

 

「水回りが集約されているか」「水回りの付近に十分な収納スペースがあるか」「ランドリースペースから物干し場までの距離は近いか」など、実際に生活するイメージを持ちながら間取りをチェックしていくことが大切です。

 

事例でも紹介したように、各部屋の間仕切りが可動式であれば、状況に応じてスペースを使い分けることができます。

 

マンションでは、特にLDKに隣接した部屋の間仕切りが可動式であることも多いので、内見時にチェックしておくとよいでしょう。

 

4人家族で70平米に住む場合、収納スペースは必ずしも十分に確保できるとは限りません。

 

物件によって、収納スペースと居住スペース、移動スペースのバランスは異なるので、どのくらいの広さが必要になるのかをよく検討することが大切です。

 

子育て世帯にとっては、周辺環境や防音性も暮らしやすさに直結するポイントです。特に、次のようなポイントは重視されることが多いです。

周辺環境のチェックポイント

  • 死角になるような場所はないか

  • 車の通りは多くないか

  • 自転車での移動がしやすいか

  • 通学路は通いやすいか、歩道が確保されているか

  • 公園や図書館などは近いか

  • 小児科の病院は近いか

防音性に関するチェックポイント

  • 建物や部屋の防音性に問題はないか

  • 足音が響かないか

  • ファミリー世帯が多いか

マンションは比較的に防音性に優れた物件が多いですが、建て方によっては音が漏れてしまうケースもあります。内見時には必ず防音性を確かめ、夜泣きや足音によるトラブルのリスクを回避しましょう。

 

また、ファミリー世帯が多い物件の方が、子どもの騒音には寛容な傾向があります。

 

単身者用の間取りも混在している建物の場合は、念のために上下階や両隣の間取りがどのようになっているのかを確認しておくとよいでしょう。

 

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同じ広さの間取りであっても、レイアウトの工夫によって、実際より広く感じさせることも可能です。ここでは、スペースを有効に活用するためのコツを紹介します。

 

家具を配置する際には、効率的な生活動線を意識したレイアウトを行うことが大切です。一般的に、大人が通るために必要な幅は60cm程度とされています。

 

特にLDKには設置物が増えやすいため、「ダイニングテーブルとソファの間隔」「収納棚のサイズや配置」などは、動線を意識して考えるとよいでしょう。

 

内装や家具のカラーコーディネートによっても、空間を広く見せることが可能です。

 

室内のカラーコーディネートは、「70:25:5」が黄金比とされており、70%のベースカラーに、25%のアソートカラー、5%のアクセントカラーというバランスを心がけるのがコツです。

 

マンションの場合、基本的には内装の色合いが決まっているため、アソートカラー(家具やカーテン、ラグマットなど)とアクセントカラー(クッション、小物など)の振り分けを工夫するとよいでしょう。

 

収納スペースが不足してしまう場合は、デッドスペースを活用して補うのも有効です。

 

たとえば、子どもが一定以上の年齢になったら、背の高いロフトベッドを導入すると、ベッド下のスペースを丸ごと収納や学習スペースに利用できます。

 

4人家族で2LDKに住む場合は、部屋数が不足するため、間仕切りを活用するのがコツです。

 

たとえば、子ども部屋を共有してもらうなら、広めの個室を割り当てて、2段ベッドや高めの家具で間を仕切ることでプライベート空間を確保できます。

 

また、2LDKで70平米だと、LDKはそれなりの広さになると考えられます。この場合、個室はそれぞれ子どもに使わせ、LDKの一角を仕切って両親のワークスペースにするのもよいでしょう。

 

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70平米に4人家族は住める?

70平米は4人家族にとって、狭くはなく広すぎもしない面積です。マンションでは平均的な広さにあたるため、物件数も比較的多いといえるでしょう。

70平米のマンションにはどんな間取りがある?

間取りとしては3LDKが多いため、部屋割りは「夫婦の寝室+子ども部屋2つ」で考えるのが一般的です。それ以外にも、広めのリビングを持つ2LDK、部屋数を重視した4DKなどの多様なバリエーションが存在します。

 

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