これからマイホームを購入する方の中には、一戸建てとマンションのどちらにすべきか頭を悩ませている方もいることでしょう。一戸建てにもマンションにも、それぞれ魅力的な点があります。今回は、一戸建てとマンションの特徴・販売価格・注意点について、比較しながら紹介します。
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一戸建てとマンションの種類について

マイホームの購入といっても、一戸建てやマンションにはそれぞれ種類があり、特徴も異なります。
一戸建て住宅とマンションの種類は、主に以下の6つに分類されます。
種類
- 建売住宅
- 注文住宅
- 中古一戸建て
- 建築条件付き土地
- 新築マンション
- 中古マンション
建売住宅
建売住宅とは、土地と建物がセットになって販売されている住宅のことです。すでに間取りやデザインが決まっていることがほとんどで、注文住宅に比べると手の届きやすい価格帯が多い傾向にあります。
注文住宅
注文住宅とは、間取りや材質、デザインなどを自由に決めることができる住宅のことです。土地は別途用意して家主が決めたハウスメーカーや工務店に家を建ててもらいます。自由度が高い分、住む人の要望が反映しやすく、コストは一戸建てのなかでも高くなる傾向があります。
中古一戸建て
新築にこだわらなければ、中古の一戸建てを購入するという方法があります。中古の一戸建てを安く購入してリフォームをすれば、間取りを自由に変更することが可能です。ただし、中古物件は築年数によっては耐震性能が十分ではない可能性があるため、補強工事などで費用がかさむ可能性があります。
建築条件付き土地
建物条件付き土地とは、決められた施工会社に依頼して家を建てる契約を結ぶ土地のことです。土地購入後は指定の施工会社と契約することが条件ですが、土地の価格が安く設定されているケースが多くあります。施工会社が決まっている分、間取りや設計が自由に決められない可能性はありますが、建築までの段取りが進みやすいことが特徴です。
新築マンション
新築マンションは外観・内装はもちろん、設備も新しく、現行の耐震基準を満たして建てられています。住宅ローンは金利や借入期間が中古マンションよりも良い条件で借りやすく、税制上の優遇措置を受けやすいことが魅力です。しかし、価格は高く、住むまで内部を見ることができないケースなどもあります。
中古マンション
中古マンションは新築よりも築年数が経過した分、購入費用を抑えることができます。居住者や管理体制がチェックしやすく、リフォームが可能な物件もあるので間取りの変更が可能です。築年数が比較的浅いマンションを選べば、設備や管理体制にも十分満足できるでしょう。
一戸建てを探す マンションを探す 注文住宅を探す一戸建て住宅とマンションのメリット・デメリットは?

それではまず、一戸建てを購入するメリットとデメリット、マンションを購入するメリットとデメリットについて比較していきましょう。
一戸建てのメリットとデメリット
一戸建てのメリットはマンションよりも広いスペースがあり、収納スペースにもゆとりを持ちやすい点です。四方に窓を設ければ換気がしやすく、最新設備を導入しやすい点も魅力です。また、マンションでは隣人などの生活音が気になることがありますが、多くの一戸建ては隣家と距離があるため、気兼ねなく生活できるでしょう。
一戸建てのデメリットは、地域によっては価格が高く、マンションよりもスペースが広い分、維持管理が大変なこと、防犯上のリスクがあることなどが挙げられます。建売住宅や中古一戸建ては駅から距離がある場所にあることが多く、急な引越しなどで売却する場合は、売り手がなかなか見つからない可能性があります。平屋ではなく2階建て以上の住宅の場合は、階段の移動に苦労することも考えられるでしょう。
マンションのメリットとデメリット
マンションのメリットは、一戸建てよりも利便性が高い点が挙げられます。高層マンションであれば近くにショッピングセンターなどの大型施設がある可能性も高く、なかにはジムやテレワーク用のワーキングスペースを設けているタイプもあります。
新築マンションであれば将来売却や賃貸がしやすく、セキュリティが充実しているので犯罪を未然に防ぐ効果が期待できます。室内はフラットで移動も楽なので、老後も安心して暮らせるでしょう。
一方、マンションのデメリットは上下や左右が他の住戸と隣接しているため、生活音などの音のトラブルが発生しやすい点です。防音対策が万全であれば問題ないですが、近隣への配慮は欠かせないでしょう。
駐車場は有料で、管理費や修繕積立金などの維持費も発生します。もし、費用面で一戸建てとマンションを比較するのであれば、シミュレーションなどをしてじっくり検討することが大切です。
一戸建てを探す マンションを探す一戸建てとマンションの販売価格の相場は?

住宅購入でも重要なポイントとなるのが、販売価格です。2019年度の「フラット35利用者調査」(住宅金融支援機構)によると、住宅購入における全国平均の総費用価格・住宅面積は、以下の結果になっています。
- 土地付き注文住宅 4,257万円(住宅面積111.5m2)
- 土地なし注文住宅 3,454万円(住宅面積125.8m2)
- 建売住宅 3,494万円(住宅面積101.1m2)
- 中古一戸建て 2,574万円(住宅面積112.3m2)
家を建てるエリアや構造・設備・ハウスメーカーなどによって違いはありますが、一戸建てを購入する際の目安にするといいでしょう。
マンションの販売価格の全国平均は?
一方、マンションの販売価格は、同調査によると全国平均の総費用価格・住宅面積は以下となります。
- 新築マンション 4,521万円(住宅面積67.6m2)
- 中古マンション 3,110万円(住宅面積67.4m2)
新築マンションの購入価格の全国平均は、土地付きの注文住宅の価格よりも高くなっています。一方で、住宅面積の全国平均はマンションの方が一戸建ての2分の1ほどの広さです。エリアや周辺環境などの条件にはよるものの、広さよりも利便性や資産価値をより重視する人がマンションを選ぶ傾向にあるといえるでしょう。
物件の参考価格を調べる一戸建てとマンションの購入時にチェックすべきポイントは?

マイホームは土地や建物の資産価値が高いほど売りやすいというメリットがあります。一戸建てやマンションを購入する際に特に意識したいのが、敷地条件と建物の性能です。
一戸建ての場合は、ある程度築年数が経過しても土地の価値は残ります。周辺環境と利便性のよさ、最寄り駅のアクセスなど、立地条件を重視した住宅選びは、購入時にぜひチェックしたいポイントです。特にマンションは、立地や利便性のよさが資産価値にも影響するため、実際に足を運んで周辺状況を確認するようにしましょう。
建物は必要な維持管理と修繕を行うことで、建物の寿命を延ばすことが可能です。長期優良住宅は建物の価値を維持しやすいので、資産価値の高さという意味ではメリットといえます。
マンションの建物の性能は新しいことが重視されがちですが、管理体制も重要です。管理体制がしっかりしていれば売却のしやすさでは有利になります。
いつか誰かに売るという選択肢がくることを想定し、売却価値や収益価値という視点を持って住宅選びをするのも重要なポイントです。
無料で住まいの窓口に相談する一戸建てとマンション、購入するときのそれぞれの注意点は?

マイホームを購入する際は資産価値が高い住宅を選ぶことはもちろんですが、それ以外にも土地の確認や、間取りや設備の確認、さらに住宅ローンの借り入れなど、やることはたくさんあります。なかでも注意したいのが、以下の2つです。
住宅ローンの金利の選択
住宅ローンを組んでマイホームを購入する際は、長期間の返済を考えて金利の種類の選択に注意を払う必要があります。金利には固定金利と変動金利がありますが、固定金利は資金計画が立てやすい半面、金利が高く設定されていることが多く、変動金利は低金利でも将来的に金利が上昇する可能性があります。
金利の安さで住宅ローンを組む金融機関を選ぶのではなく、住宅ローンの金額・返済方法・自分の収入で無理なくローンを完済できるかなど、総合的な視点で判断するようにしましょう。住宅ローンのシミュレーターで、返済のイメージをつかんでおくのもおすすめです。
注文住宅はハウスメーカーや工務店選びを慎重に
一戸建ての注文住宅を検討している場合は、自由に間取りやデザインを決められるメリットがあり、ついついこだわりたくなります。その際に注意したいのが、ハウスメーカーや工務店選びです。
大手メーカーは独自の工法で性能の高い住宅を建てることが可能ですが、その分費用は高くなります。一方、地域密着型の工務店は信頼できる職人を指定でき、施主の希望を反映させやすいですが、一品生産で品質が一定でない可能性があります。
複数社から見積もりを出してもらい、耐震性などにも目を向けて安心して暮らせる住まいを実現しましょう。
会社選びに悩んだら、LIFULL HOME’Sの「住まいの窓口」のハウジングアドバイザーに相談してみましょう。住宅の購入や建築を検討している人に対して、中立の立場から家づくりに関するさまざまな情報を提供し、適切な不動産会社や施工会社を紹介します。
無料で住まいの窓口に相談する 住宅ローンについて調べるまとめ

一戸建て住宅にはマンションにはないメリットもあればデメリットもあります。マイホームを購入する際は住宅の種類に選択肢があり、どれにしたらいいのか迷うこともあるかもしれません。なるべく具体的に理想の条件を整理し、事前に情報収集をしてから住まい選びをしましょう。
無料で住まいの窓口に相談する更新日: / 公開日:2021.09.02










