家を選ぶ際のポイントとして、“家から会社までの通勤時間”が挙げられます。
今回は、通勤に片道1時間半かかるケースを例に、通勤時間が長いことのメリットとデメリット、通勤に片道1時間半かかる場所の住まいの特徴、さらに物件探しのポイントについて紹介します。
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通勤に片道1時間半は長い?

住む場所を選ぶ際の目安の一つが、通勤時間です。
総務省統計局の「平成28年社会生活基本調査」(※)によると、日本全国の平均通勤時間は片道39.5分(往復1時間19分)。
都道府県別では神奈川県が最も多い片道52.5分(往復1時間45分)、次いで千葉県が片道51分(往復1時間42分)、埼玉県が片道48分(往復1時間36分)、東京都が片道47分(往復1時間34分)という結果となりました。
首都圏を中心に通勤時間が長くなり、全国でもっとも短いのが大分県で片道28.5分(往復57分)でした。
エリア | 片道の平均通勤時間 |
|---|---|
日本全国 | 39.5分 |
神奈川県 | 52.5分 |
千葉県 | 51分 |
埼玉県 | 48分 |
東京都 | 47分 |
出典:「平成28年社会生活基本調査結果(総務省統計局)」をもとに編集部で作成
通勤に片道1時間半かかる場合は、往復で3時間かかることになるため、全国平均の2倍以上の長さとなります。このことから、通勤に片道1時間半という時間は一般的には長いといえるでしょう。
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通勤時間が長い場合のメリットとデメリットは?

通勤時間が片道1時間半の場所に住む場合は、メリットもあればデメリットもあります。ここでは、その主な内容や通勤時間が長い場合の対処法について紹介します。
通勤時間が長い場合のメリット
首都圏を中心に都心部から少し離れていれば、家賃を抑えて広い家に住めることが挙げられます。
特に電車通勤や車通勤の場合は移動距離が長い分、郊外に住むことができるので、家賃を抑えることができ、一戸建ての場合も安価な物件を見つけやすくなるでしょう。
都市部では価格が高く部屋が狭い物件が多い傾向にありますが、あえて会社から片道1時間半かかる場所に住むことで、住環境のいい広い家に住むことが可能です。
また、通勤時間の長さを苦に感じなければ、音楽を聴いたり読書をしたりと、移動時間を趣味の時間として活用することができます。
通勤時間が長い場合のデメリット
通勤に片道1時間半かかるということは、一日のうち3時間が通勤時間になります。
家に帰る時間が遅くなったり、通勤ラッシュで疲労がたまったりと、身体的・精神的負担がかかりやすいことがデメリットとして挙げられます。
「帰宅してから眠るまでの時間に余裕が欲しい」という人は、通勤時間が長いことでプライベートな時間を十分に持てないと感じるでしょう。
また、郊外の場合は最寄り駅に着く頃にはお店が閉まっているなど、不便を感じることがあるかもしれません。人通りが少ないと街灯が少ない場合もあるため、夜道が心配になる可能性もあります。
通勤時間が長い場合の対処法
通勤時間が長いことがどうしても耐えられないという場合は、職場の近くに引越しをしたり、可能であればリモートワークができる仕事を探してみるという方法があります。
しかし、郊外に一戸建てを購入したいという場合は、通勤時間を有意義に過ごすための工夫をするといいでしょう。
移動中に音楽を聴いたり読書をしてみたりと、気持ちがリラックスできることを心がけるのも対処法の一つです。
最寄り駅が複数ある場合で時間があまり変わらない場合は、急行が止まる駅まで自転車を使ってみたりと、いつもとは違う通勤コースを試してみるのもおすすめです。
通勤に片道1時間半かかる場所の住まいの特徴は?

家から会社までが片道1時間半とすると、電車通勤の場合は電車に乗っている時間が約1時間ほどとなるでしょう。
たとえば、東京駅から片道1時間で行ける距離というと、東京都の立川駅や神奈川県の鎌倉駅などがあり、都市部とはまったく違った環境になります。近隣に自然が多い場合は休日に散歩をするなど、伸び伸びとした子育てができるでしょう。
そのほかにも、通勤時間が片道1時間半という条件で住まいを探した場合は、庭付き一戸建てや駐車場付きの物件など、広さに余裕のある家を見つけやすくなるでしょう。また、治安のいい閑静な住宅地に住むことも可能です。
持ち家の場合は都市部よりも郊外のほうが固定資産税などの税金を抑えることができ、住宅ローンなどの支払いも無理のない範囲で組みやすくなります。
郊外に多い大型のショッピングモールが近くにあれば買い物にも困らないので、生活もしやすいでしょう。
庭付き・庭のある物件 駐車場・ガレージ・車庫付きの物件
通勤に片道1時間半かかる場所。物件探しのポイントは?

通勤時間に片道1時間半かかる場所で物件を探す場合は、以下の点に注目してみましょう。
ポイント
- 自宅の玄関から通勤先に到着するまでの時間
- 生活利便性
郊外で家を探す場合は費用の安さに目がいきがちですが、実際に住んでから後悔しないように、あらかじめ情報収集することが大切です。
たとえば、通勤時間の許容範囲を片道1時間半と設定して家探しをしても、実際に計ってみたらそれ以上時間がかかる可能性もあります。実際に歩いて自宅の玄関から通勤先までにかかる時間がどれくらいなのか、調べておくといいでしょう。
また、生活に欠かせない商業施設・病院・学校が近所にあるかどうかなど、生活利便性についても実際に足を運んでチェックしましょう。そのほかにも、治安情報やハザードマップを確認しておくと安心です。
「LIFULL HOME’S 住まいの窓口」では郊外の物件情報について相談することができます。通勤時間が片道1時間半のエリアで住まいを探している人は、不動産情報や予算などについてハウジングアドバイザーのアドバイスを受けることができます。
また、郊外に住むことを検討していて土地勘がない場所が候補にある場合は、「まちむすび」を使って、街の特徴や家賃相場などを調べてみるのもおすすめです。

まとめ

通勤時間が片道1時間半かかる場所に住む場合は、コストを抑えることができる分、移動時間が長いことが負担になりやすくなります。
身体的・精神的負担がかからないようにあらかじめ対処法についても考えたうえで家探しをしてみてください。

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更新日: / 公開日:2021.08.23










