日本の夏はとても蒸し暑く、8月には気温が35度を超える猛暑日となる場合もあります。

一人暮らしで初めての夏を迎える人にとっては、この夏場をどう乗り切るか不安に感じられることもあるでしょう。

今回は夏を快適に乗り切るためのポイントとして、電気代の目安や便利な家電、電気を使わない暑さ対策を紹介していきます。
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エアコン

 

一般的に、夏場はエアコンを稼働させる時間が長くなるため、電気代がかかりやすいイメージがあります。

 

ここではまず、一人暮らしでの夏の電気代がどのくらいかかるのか、総務省統計局の家計調査データを見てみましょう。

 

総務省統計局では、単身世帯の季節ごとの電気代がデータでまとめられています。それによると、一人暮らしのシーズン別電気代の平均額は以下の表のとおりです。

 

10~12月(秋)

5,184円

1~3月(冬)

6,535円

4~6月(春)

5,916円

7~9月(夏)

5,330円

総務省統計局家計調査(2019~2020年 単身世帯・全国 電気代)

 

細かな電気代は地域やライフスタイルによっても変化するものの、平均から見れば、夏よりも冬の電気代が増えることが分かります。

 

それは、快適だと感じられる室温と外気温との差が、夏よりも冬のほうが大きいためです。

 

たとえば、夏場に外気温35度から室温25度へ下げるためには、温度差が10度となります。しかし、冬場に外気温5度の状態から室温25度へ上げるためには、20度の温度差が生じるのです。

エアコン

 

エアコンと電気代について考えるうえで、気になるポイントとなるのが使用方法との関係性です。ここでは、エアコンの電気代について、さまざまなケースを通して見ていきましょう。

 

一般的に、冷房よりも暖房のほうが消費電力は大きいとされています。実際の電気代は契約内容などによっても変わるものの、冬のほうが夏よりも電気代がかかりやすいのは、こうした理由も関係しているのです。

 

また、除湿と冷房では、除湿のほうが電気代は抑えられます。ただ、除湿には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があり、再熱除湿は冷房よりも電気代がかかりやすい特徴を持ちます。

 

再熱除湿とは、部屋の温度を下げないように、冷やした空気を暖めてから出す方法で、体が冷えやすいときに湿度だけを下げる目的で使用されます。

 

ほとんどのエアコンは弱冷房除湿と再熱除湿のどちらかのため、内見や入居時には除湿の機能についても確かめておきましょう。

 

エアコンをつけっぱなしにした場合とこまめに消す場合では、電気代に差が生まれることもあります。それは、室温を設定温度に近づけるときに、もっとも多くの電力を消費するためです。

 

反対に、単に設定温度を維持するだけであれば、それほど電力を消費することはありません。そのため、短時間であれば、つけっぱなしにしておくほうが電気代も安く済むケースがあります。

 

ただ、つけっぱなしの状態が続くと、部屋が乾燥したり、体が冷えて体調不良になりやすくなったりといったデメリットもあります。

 

どちらがいいかはあくまでもケース・バイ・ケースであるため、生活スタイルや外気温との差など、状況に合わせた判断をしましょう。

 

また、消費電力を抑えるためには、エアコンをつける前に換気を行うのが効果的です。夏場は換気によって部屋にこもった熱気を外に逃がしておけば、設定温度に近づけるまでの電力を効率的に節約できるのです。

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サーキュレーター

 

サーキュレーターは夏の暑さを乗り切るための便利なアイテムであり、電気代を抑えつつ快適な室温を保つのに役立ちます。ここでは、サーキュレーターの仕組みとメリットについて見ていきましょう。

 

サーキュレーターは羽根の回転によって風を送る家電製品であり、扇風機と仕組みはよく似ています。しかし、扇風機が広範囲に広がる風を送るのに対して、サーキュレーターは直線的に強い風を送るといった特徴があります。

 

そのため、扇風機は「直接あたって涼むもの」、サーキュレーターは「室内の換気を行うもの」といった役割の違いがあるのです。サーキュレーターのほうが遠くまで強い風を飛ばすことができるため、室内の換気能力は高いといえます。

 

また、サーキュレーターには衣類乾燥機能が付属しているものや、扇風機としても使用できるものがあり、幅広い使い方が可能です。

 

サーキュレーターの効果的な使い方としては、窓を開けてから、外に向かって風を送るといったものが挙げられます。

 

短時間で空気の入れ替えが行われるため、冷房をつける前に使用する習慣をつけると、電気代の節約につながるのです。

 

また、冷房と併用することで、冷房効率を高めることもできます。エアコンの真下にサーキュレーターを設置し、室内全体に向かって送風することで、下にたまりやすい冷気が効率よく拡散されるのです。

 

間取りによっては、ほかの部屋にも全体的に冷気を届けられるため、エアコンを1台稼働させるだけでも十分な場合もあります。

遮光カーテン

 

エアコンは便利な家電であるものの、電気代が気になったり、人によっては冷房が苦手で体調を崩しやすかったりというケースもあります。ここでは、電気を使わない暑さ対策について見ていきましょう。

 

夏場、エアコンの使用を無理に我慢すると、熱中症などの症状を引き起こしてしまう可能性があります。冷房と併用しながら、手軽に暑さを緩和する対策として参考にしてください。

 

夏の暑さを乗り切るためには、外気温をうまく遮断することがひとつのポイントとなります。「遮熱・断熱カーテン」を利用したり、「すだれ」を併用したりすると、室温が上昇するのを防ぐことが可能です。

 

断熱カーテンは、冬場の寒さを抑えるのにも役立つため、どのシーズンでも活躍してくれる便利なアイテムとなります。

 

また、すだれを利用すれば、直射日光を遮りつつ、窓を開けて風を取り込むことができるため、状況に合わせて併用してみるといいでしょう。

 

シンプルな方法としては、保冷材や冷感寝具などの活用も挙げられます。特に、就寝時にエアコンをつけっぱなしにしたくない人にとっては、取り入れやすい暑さ対策となります。

 

古典的な方法ではあるものの、ベランダがある場合は、打ち水をするのも効果的です。

 

打ち水をする際には、朝や夕方の気温が低いうちに行うのがポイントとなります。日中に行うと、気化熱によってすぐに水が蒸発して湿度が高まるため、かえって蒸し暑く感じられてしまうこともあるのです。

 

上手に打ち水を行えば、有効な暑さ対策となりますが、賃貸物件の場合は、周りへの配慮や管理規約の順守に注意が必要です。

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部屋の日当たり

 

これまでに見てきたとおり、暑さ対策にはさまざまな方法があります。しかし、実は部屋選びの段階から、暑さを避けるために押さえておきたい重要なポイントがあるのです。

 

ここでは、涼しい部屋選びのポイントを紹介していきます。

 

部屋探しにおいて、日当たりの良さはメリットとして捉えられるケースが多いといえます。しかし、あまりにも日当たりが良い場合には、夏場に室温が高くなりやすいため注意が必要です。

 

たとえば、「最上階の部屋」は直射日光が当たりやすく、外気の影響も受けやすいため、室温が高くなる傾向があります。また「西向きの部屋」は午後の日当たりが強く、夕方を過ぎても暑さがこもりやすいのです。

 

夏場の涼しさを考えるのであれば、それほど日当たりのない「北向きの部屋」も有効な選択肢となります。日当たりの良い南向きの部屋と比べると、人気は集まりにくいため、家賃も安くなりやすいといったメリットもあるのです。

 

暑さ対策を考えるうえでは、換気のしやすさから部屋のつくりを見ておくことも大切です。一般的に、窓が片側にしかない部屋は換気がしにくく、なかなか室温を下げられない面があります。

 

空気の通り道をつくるために、小さくても2方向に窓がある部屋を選ぶことが大切です。ワンルームの場合は、居室の窓の反対側にもキッチンやトイレの小窓があるタイプがおすすめだといえます。

 

  • 電気代は一般的に夏よりも冬のほうが高くなりやすい
  • エアコンの電気代は運転モードや使い方によっても異なる
  • 効率的な使い方としては、冷房とサーキュレーターを併用する
  • 電気を使わずにできる暑さ対策を併用することも大切
  • 部屋選びは日当たりと換気に関する条件を見ておくことが重要
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