暑い夏や寒い冬でもエアコンをうまく活用し、空調を整えることで快適な生活を送れます。

ただ、長時間稼働させていると電気代などの光熱費がかさんでしまい、不安になることもあるでしょう。また、暖房と冷房、除湿(ドライ)などの設定によっても電気代に違いがあります。

そこで今回は、間取りに合ったエアコンを選ぶポイントや電気代を節約するためのコツについて解説していきます。
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エアコンの電気代

 

エアコンの電気代を計算するうえで注目すべきは、商品カタログに記載された「期間消費電力量」です。

 

期間消費電力量とは、エアコンを1年間使用したときにかかる電力量の目安であり、「期間消費電力量×1kWh(キロワットアワー)当たりの電気料金=1年間のエアコンの電気代」で計算されます。

 

1kWhとは、1kWを消費する電化製品を1時間使い続けたときの電力量を指すものです。

 

1kWh当たりの電気料金は電力会社によって異なるものの、経済産業省資源エネルギー庁の資料(※)によれば、1kWh当たりの電気料金平均単価は2017年度で23.7円となっています。

 

これに当てはめて計算すると、たとえば期間消費電力量が850kWhと記載されていた場合、「850 kWh×23.7円」となり、年間にかかる電気代の目安は2万145円ということが分かります。期間消費電力量は、数値が小さいほど省エネ家電ということになります。

 

1日当たり、1時間当たりの電力量や暑い時季、寒い時季といった季節ごとの電気代だけを見ていても、電力需要などによってバラつきが出てくるものです。そのため、1kWh当たりの電気料金と期間消費電力量を基にして、エアコンの電気代を考えていく必要があります。

 

さらに、エアコンの電気代に関する指数として「APF(通年エネルギー消費効率)」にも注目しましょう。APF とは、Annual Performance Factorの略で、エアコンのエネルギー消費効率を示す省エネ指数です。

 

ある一定の条件下でエアコンを運転したときの消費電力1 kW当たりの冷房・暖房の能力を表し、数値が大きいほどエネルギーの消費効率がいいことを示しています。

 

また、省エネ性能を表す「多段階評価制度」についての記載もチェックしてみるといいでしょう。5段階の星印で表示され、星の数が多いほど省エネ性が高いことになります。

 

(※)【経済産業省 資源エネルギー庁】日本のエネルギー2018 「エネルギーの今を知る10の質問

 

エアコンには主に暖房と冷房、除湿(ドライ)機能があり、どれを使うかによって得られる効果も違ってきます。

 

暖房と冷房の違いは明らかであっても、冷房と除湿ではいまひとつ違いが分からないということもあるでしょう。冷房は部屋の空気の温度を下げる機能を指すのに対して、除湿は空気の湿度を下げる機能のことを指します。

 

つまり、温度が高くなる夏は冷房を使い、湿度が高くなりやすい梅雨や雨の日などは除湿を使ったほうが空調を整えるためには効率的で、結果的に電気代を節約できます。

 

電気代を抑えたいときには、弱冷房除湿モードを選んだり、設定温度を高めにしたりするといいでしょう。

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エアコン

 

「エアコンはつけっぱなしのほうが電気代は安い」といわれることもありますが、実際には使用時間や部屋の温度・湿度なども関係するため、一概にはいえない面もあります。

 

一般的なエアコンの場合は、温度28度、湿度50~60%に設定されていることが多いため、その設定に到達するまで自動的に稼働することになります。

 

そのため、弱設定にしておくと目標とする温度や湿度に到達するまでの運転時間が長くなってしまうので、結果的に電気代がかさんでしまうということもあるでしょう。

 

また、帰宅後にエアコンの冷房機能を使用するときには、まずは部屋の換気を先に行って、こもった空気を外に逃がしてから冷房をつけたほうが効率的です。

 

一般的なエアコンでは、部屋の空気と外気を入れ換えるわけではないので、新型コロナウイルスなどの感染症対策の一環としても換気に注意をしておく必要があります。

 

換気については、「24時間換気システムを使う」「対角線上の両方の窓を開けて空気の通り道をつくる」といった点がポイントです。

 

窓が1つしかない部屋の場合では、扇風機を室外に向けて使うと室内の空気を逃がすことにつながります。風の通りがあまり良くないときには、レンジフードなども活用してみましょう。

 

換気をこまめに行うことは、エアコンを休ませることにもつながります。エアコンはずっとつけておくよりも、1日に1回は運転を停止して、内部を乾燥させてあげることも重要です。

 

エアコンの内部をキレイに保つことによって、エアコンそのものの寿命を延ばすことにもつながります。

 

エアコン自体の消費電力を意識することは大切ですが、効率良く使えているかを考えてみると結果的に電気代の節約につながっていきます。そのためには、間取りに合ったエアコンを選ぶことが重要です。

 

エアコンにはさまざまな種類がありますが、部屋の広さから選ぶときには「冷房能力(kW)」「暖房能力(kW)」の数値で判断するといいでしょう。

 

たとえば、6畳用であれば冷房能力 2.2kW、8畳用は2.5kW、10畳用は2.8kWといった適切な目安があり、10畳の部屋で6畳用のエアコンをつけても冷房効率が悪くなり、電気代がかさんでしまう要因になります。

 

また、部屋の構造でも冷房効率は変わり、一般的には木造よりも鉄筋コンクリートのほうがよく冷えるといわれています。

 

そのためエアコンのスペックとして「冷房対応畳数:6~9畳」などと表示されている場合は、「木造住宅なら6畳、鉄筋コンクリート住宅なら9畳」という意味を表しています。

 

窓が大きく日当たりのいい部屋でも、同じように冷房効率が下がってしまうので、部屋の間取りを考慮して適切なエアコンを選んでみましょう。

 

そして、古いタイプのエアコンを使用している場合には電気代が高くついてしまうケースもあります。

 

新しい省エネタイプのエアコンに買い替えるほうが、消費電力を抑えられる傾向にあるので、買い替え時には省エネのものを選んでみてください。

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光熱費を節約

 

エアコンの使用頻度が多い場合には、電気代がかさんで気になってしまうこともあるものです。ちょっとした工夫次第で節電につなげられるので、ここでは5つのコツを紹介します。

 

まず基本的なことですが、エアコンを使用しているときに扉を開けたままにしておくと、部屋の外に空気が逃げていってしまうので空調効率が悪くなってしまいます。扉をきちんと閉めて、効率良くエアコンを稼働させましょう。

 

日当たりが良い部屋の場合は、必然的に部屋の空気が暖まりやすい傾向にあります。そのままの状態でエアコンの冷房機能を使うと、電力を無駄に消費してしまうのでカーテンは閉めるようにしましょう。

 

一方で、冬の寒い時季にはカーテンを開けて、部屋を暖めた状態にしておくと暖房効率が良くなります。季節に合わせて、カーテンの開閉を調整してみましょう。

 

冷たい空気は下にたまり、暖かい空気は上にたまるという性質を持っています。そのため、扇風機やサーキュレーターを使用して風の流れをつくるようにましょう。

 

部屋の空気をかき混ぜることによって、効率良く空調を整えることができます。

 

エアコンは部屋にこもった熱を、室外機を通じて逃がしています。そのため、室外機の周りに十分なスペースがないと、吹き出す温風がこもって周囲の温度が上昇し、吸い込む温度も上がってしまい、電気代がかさむ要因となることも。

 

空気がスムーズに流れるよう、室外機周辺に十分なスペースを確保し、植木や障害物を置かないこと、ゴミなどがたまらないように掃除をすることが大切です。

 

エアコンは使い続けていると、フィルターにほこりなどがたまり、電力消費量が高くなってしまいます。そのため、フィルターの掃除を定期的に行うことは、エアコンを効率良く使っていくことにもつながるのです。

 

専用のエアコンクリーナーを使ったり、専門の会社に依頼をしてクリーニングを行ってもらったりして、エアコンの掃除を行いましょう。室外機もホウキや掃除機などを使って汚れを取り除けます。

 

  • エアコンの性能を考えるときには、カタログに書かれている「期間消費電力量」と「APF(通年エネルギー消費効率)」をチェックすることが大切
  • 暖房や冷房、除湿の違いをそれぞれ押さえて、効率的な使い方を考えよう
  • エアコンは換気を行うわけではないので、窓を開けるなどしてこまめに換気をすることが大事
  • 部屋の間取りに合ったエアコンを選ぶことで、効率良く使うことができる
  • 古いタイプのエアコンよりも、新しい省エネタイプのものを選ぼう
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