人が生きていくために不可欠なもののひとつが“水”です。蛇口をひねればきれいな水が出てくる水道は、毎日の快適な暮らしを支えています。それでは、一人暮らし世帯の場合、水道料金はどのくらいかかるのでしょうか。水道料金の計算方法や節水方法を知っておきましょう。
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まず、水道料金の計算方法を確認してみましょう。

 

専門の作業員がメーターの数値を確認して使用量を計測することを“検針”といいます。電気やガスの検針は毎月行われますが、水道の場合は2ヶ月ごととなっており、使用料金も2ヶ月分まとめて請求されます。

 

【水道料金=上水道料金+下水道料金】

 

水道の使用量により請求される“水道料金”は、上水道料金と下水道料金の合計金額です。
また、水道料金は全国一律ではなく、住んでいる地域ごとに定められています。これは、地域ごとで水源からの距離・設備運営にかかる経費・人口などが異なるためです。

 

水道料金はどのように決まる?

水道料金はどのように決まる?

水道料金の計算方法

【水道料金=基本料金+従量料金】×1.10(1円未満の端数は切り捨て。消費税10%として計算)

水道料金は、基本料金と使用水量に応じた従量料金の合計です。基本料金と従量料金は“呼び径”ごとに設定されています。呼び径とはメーターの給水管の口径の大きさで、一般家庭の水道では13〜25mmです。呼び径の大きさは毎回の検針票に記載されているので確認してみましょう。
水道料金の体系は地域ごとに異なるため、ここでは東京都水道局の水道料金を例にあげて見ていきます(※)。

 

・水道料金の基本料金(東京都水道局 23区) ✳️価格は税抜き表示です
【呼び径13mm】基本料金860円/月
【呼び径20mm】基本料金1,170円/月
【呼び径25mm】基本料金1,460円/月

 

・水道料金の従量料金(東京都水道局 23区)
【呼び径13〜25mm】
使用量1〜5m3 : 0円
使用量6〜10m3 : 1m3につき22円
使用量11〜120m3 : 1m3につき128円
(以下省略)

 

下水道料金の計算方法

下水道料金は、下水道の排水量=水道の使用量として計算します。

・下水道料金(東京都水道局 23区)
使用量0〜8m3 : 560円
使用量9〜20m3 : 1m3につき110円
使用量21〜30m3 : 1m3につき140円
(以下省略)

 

水道料金・下水道料金の計算方法(23区)│東京都水道局

 

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一人暮らしの水道料金や使用水量はどれくらい?

一人暮らしの水道料金や使用水量はどれくらい?

総務省が2019年に発表した「家計調査」によると、一人暮らし世帯における水道料金の平均は下記の通りでした(※1)。

1-3月: 1,747円/月
4-6月: 1,769円/月
7-9月: 1,618円/月
10-12月: 1,943円/月
年間平均 : 1,769円/月

ガス代や電気代は気温が下がる冬場ほど料金が高くなる傾向がありますが、水道代については年間を通じて大きな変動はないことがわかります。

 

一人暮らしの平均的な使用水量は東京都水道局が平成28年度に実施した「生活用水実態調査」によると、東京都の区部と多摩地区において、一人暮らし世帯の使用水量の平均値は1ヶ月あたり8.2m3でした(※2)。

 

そこで、呼び径20mm・使用量8m3として、さきほどの東京都23区の料金体系で計算してみます(※3)。

・水道料金=基本料金(1,170円)+従量料金(6m3を超えた分、22円×3m3)=1,236円
・下水道料金=(0〜8m3)560円
・【水道料金(1,236円)+下水道料金(560円)】×1.10=1,975円
✳️消費税10%として計算

その結果、全国平均と比べてもそれほど大きな差はありませんでした。一人暮らしの毎月の水道料金は約2,000円が目安と考えていいでしょう。

 

※1家計調査 家計収支編 単身世帯│総務省統計局
※2 もっと知りたい「水道」のこと│東京都水道局
※3 料金自動計算(23区)│東京都水道局

 

住まいのなかで水を主に使用する場所は、トイレ、浴室、キッチンです。なかでも、トイレは便器の種類によって水道使用量が大きく変わります。1960年代に初めて登場した水洗トイレでは、1回あたりの洗浄水量は20Lでした。その後、新しいモデルが開発されるたびに洗浄水量が削減され、70年代には13L、90年代には10L、そして現在では5L以下と大幅に節水化されています(※4)。つまり、新しいトイレが設置された物件ほど、水道料金が抑えやすくなっているのです。

 

ただし、節水したいからとトイレをまとめて流すのはおすすめできません。便器に付着した尿から尿石が形成され悪臭のもとになりますし、複数回分のトイレットペーパーをまとめて流すことで下水管が詰まる可能性もあります。トイレは毎回流すようにして、次の章で紹介する節水のコツを試してみてください。

水道料金が一律のケース

賃貸住宅のなかには、水道の使用量にかかわらず毎月一律の料金を支払うケースもあります。たとえば、部屋ごとにメーターが設置されていないアパートです。貸主(大家さん)が一括して水道料金を精算しており、入居者は管理費・共益費とともに水道料金を支払います。その場合の水道料金の相場は1ヶ月2,000円ほどです。

 

※4 TOTO大便器の変遷│TOTOサニテクノ株式会社

 

水道料金がかかりにくい物件とは

水道料金がかかりにくい物件とは

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水道料金を安く抑えるために、節水のコツを知っておきましょう。

水を流しっぱなしにしない

食器洗い、歯磨き、シャワーなどの際に水を流しっぱなしにすると、1分間でなんと約12Lの水を使います。水はこまめに止めましょう。コップに水を汲んで歯磨きをすれば、0.6Lほどで済みます(※5)。

お風呂の残り湯を再利用する

お風呂の残り湯をそのまま捨ててしまうのはもったいないことです。残り湯の量は、一般家庭のお風呂で180Lほどとされており、残り湯を洗濯や掃除などに再利用すればそれだけ節水できます。また、温かい残り湯には汚れが落ちやすいというメリットがあるため一石二鳥です。

節水コマを取り付ける

水道局営業所の窓口で、“節水コマ”を無料配布しています。節水コマとは、蛇口の内部に取り付けると流水量を減らすことができる部品です。蛇口の開度によって最大で50%ほどの節水効果があります。ただし、水道局で配布されている節水コマが使用できるのは一般的な蛇口(単水栓)で、レバー式水栓には取り付けることができません。

 

※5節水にご協力を│東京都水道局 

 

水道料金を節約するためには、毎日の暮らしのなかで水を無駄にしない習慣を身につけることが大切です。また、水道料金が急に上がった場合は、配水管が破損して漏水が起きている可能性があります。漏水が起きると、室内で水を使用していなくても水道メーターのパイロット(コマ)が回転するので確認してみましょう。集合住宅ではほかの部屋まで水漏れが及ぶケースもあるため、漏水が疑われるときにはすぐに管理会社(あるいは大家さん)に連絡してください。

 

まとめ
・2017年の一人暮らし世帯の水道料金の平均は2,189円/月
・水道料金の使用量の内訳は上水道料金+下水道料金の合計
・水道料金は基本料金+従量料金で、料金設定は呼び径により異なる
・節水のポイントはこまめに水を止めること、水を再利用すること
・水道料金が急に上がったときは漏水が起きている可能性がある

 

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更新日: / 公開日:2018.11.26