住まいの購入に悩みはつきもの。調べたり内見したりするほどに、考えなければいけないことや悩みが増えるという人は多いのではないでしょうか? そんなとき、先輩たちのリアルな購入体験談はきっと役に立つはず。
今回は、一見マイナスポイントに感じる「北東向き」という条件を気にせずに、快適で幸せな北東向きライフを送るHさんに話を聞きました。
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Hさん(40歳)の購入物件プロフィール
家族構成:夫、妻
エリア:板橋区
最寄駅の駅徒歩:15分
物件種別:マンション
築年数:37〜38年
広さ:60m2
方角:北東
購入金額:2,500万円
頭金:1,500万円
住宅ローン:25年ローン(変動金利)
世帯年収:約430万円

北向き部屋を購入したHさん
旦那の荷物が多すぎる! 「床の見える広さ」を求めて物件探し
以前は、32m2のマンションに夫婦二人で暮らしていたHさん。住まい購入の検討をはじめたのは、部屋の狭さと収納力の無さに不満を持ったことがきっかけでした。
「前の住まいは、私が一人暮らしをしていたマンションに旦那が来て二人で住んでいました。収納が一箇所しかないのに二人とも荷物が多くて、床が見えないくらいに部屋にモノが溢れていました。
旦那は本とCDの収集癖があって、結婚後はどんどん荷物が増えました。最初は私の荷物を捨ててスペースを確保していたのですが、私だってお気に入りのものを無理して捨てたくないんです(笑)。
部屋のほとんどを荷物が占めるようになって、床が見えないくらいになってきて、その状況に嫌気がさして物件購入を検討しはじめました。とにかく広さと収納の多さを条件に物件を探しはじめたのが、2015年の夏でした」

部屋にモノが溢れている
実際の物件を見て購入できる中古がいい
Hさんは、最初から中古マンションに的を絞って物件探しをはじめました。最初はインターネットで物件検索をして、その後、近所の不動産会社巡りをしたそうです。
「必須条件が、広さと収納が多いこととハッキリしていたので、あとはいくらの物件が買えるのか、予算をシミュレーションしました。35年ローンを組むのが旦那の年齢的に無理だったので、10年短い25年で組めて、日々の生活で苦しくない月々の支払いを考えると、必然的に都下エリアの物件に絞られました。
新築は金額的に無理というのもあるけれど、私はモデルルームだけ見て実際に建っていない物件を買うという新築マンションの購入スタイルではなく、実際の物件を見て判断をしたかった。中古は空き家ならすぐに物件を見られるので、最初から中古物件を探しました。
初めはインターネットで検索をしていましたが、“もっと探してみよう“、“もっと働いて稼ごう”という住まい購入のモチベーションが保てないと思って、実際に物件を見てみる探し方に切り替えました」
Hさんが当時住んでいたエリアは賃貸物件が多く、売買物件を扱う不動産会社が見つからなかったので、2駅先まで範囲を広げて不動産会社を見つけたそうです。Hさんご夫妻は、最初に出会ったこの不動産会社で今住んでいる住まいの契約まで依頼することになります。
「その店舗で最初に相手をしてくれたのが店長で、熱心に対応してくれたので、そのまま今の住まいの契約までお願いしました。引越した後に、もっと不動産会社を巡って検討すればよかったと後悔することになるのですが(笑)。
今の住まいに決めるまでに10軒以上は見て回りました。中でも高島平の団地街を抜けた森の中にある物件は印象に残っています。70m2以上あって、フルリフォームされていて、カウンターキッチンで…理想的な暮らしができそうでした。
旦那も気に入っていたけれど、例えば冬の夜道に一人で30分くらい歩いて帰れるのかしら? と我にかえって、最終的には交通の便のいい都心に近いところに決めました。物件見学の時に、1年を通してそこに住めるかを考えるのは大切だと思います」

中古物件で決定
南向き物件の尋常じゃない夏の暑さを経験して、方角にこだわらなくなった
最終的にHさん夫妻が購入したのは、6階建ての3階角部屋で北東向きの部屋でした。一般的に北向きの部屋は敬遠される傾向にありますが、Hさんは、方角は気にしなかったそうです。
「正直なところ、方角はどうでもよかったです。こだわりはありませんでした。それよりも、広さと収納という優先順位の高い条件があったので。
方角にこだわりがないのにはもう一つ理由があって、前の住まいが10階建ての10階で南向きだったんです。この部屋の日当たりが良すぎて、特に夏の暑さは尋常じゃなくて、部屋の中で熱中症になりそうでした。
冬は暖かくて助かるけれど、夏のエアコン代がとても高かったし、日当たりが良すぎてずっとカーテンを引いているのですが、そうすると空間が陰気な雰囲気になる。でも、昼間から電気をつけるのも変だなと思って…だって日当たりは良いんですよ。何か矛盾していますよね。
あと、朝と夜の部屋の気温差が大きすぎて、結露もひどかったんです。10階だったので突風が吹くこともあって、洗濯物を外に干せない日が多いのもストレスでした。こういう部屋に住んだ経験があって、次の住まいの日当たりにはこだわりませんでした」
現在は、北東向きの部屋で暮らしているHさんご夫妻。実際に住んでみて不便はないのでしょうか?
「今の住まいは朝陽しか入らないので、午後になるとリビングが暗くて寒いです。午後から電気をつける生活なので、そこは北東向き物件のデメリットだと思います。
ただ、風通しが良いので、夏の終わりはエアコンをつけなくても快適に過ごせるし、冬の結露もありません。今はベランダが広くて、風に気を遣うこともないので洗濯物も布団も干し放題。外干し率が上がったので、洗濯の清潔度が上がった気がします(笑)」

南向き物件の尋常じゃない夏の暑さ
2度目の内見で出会った運命の部屋。いるだけで落ち着く自分たちの住まい
Hさんご夫妻は、2015年夏から物件探しをはじめましたが、途中で旦那さんのお母様が亡くなったため、いったん物件探しを止めたそうです。その後、気持ちの整理ができた2016年夏から再び物件探しをスタートして、同年9月に今の住まいの購入手続きをしました。
「いつまでに引越さなければいけない、という期限はありませんでしたが、義母が亡くなって二人とも心身が消耗していました。早く引越して、広い場所で気分を入れ替えたいと思っていた頃に、今の住まいに出会いました。
実は、その前に同じマンションの同じ階にある別部屋を内見していて、そこに決めようと思っていたら、私たちが決める直前に手付金を払った人がいて購入できなかった経緯のあるマンションでした。
別の部屋が空いたという連絡があって見に行ったら、60m2あって角部屋で風通りもいい。もう運命的な出会いだと思って決めました。ほんの少しの差で購入できなかった前回の反省を踏まえて、内見した日にコンビニで免許証のコピーを取って申し込みをしました。2016年9月に購入手続きをして、10月初旬には今の住まいに引越しました。
前の住まいの倍の広さがあって、収納も2箇所あります。一つは大きな押入れで天袋もあるので、無理にモノを捨てなくてもよくなりました(笑)。本当に、いるだけで気持ちが満足するような部屋です」
物件の近くには、1日に約25,000人が訪れるという有名な『ハッピーロード大山商店街』があり、お買い物好きなHさんご夫妻は、週末の買い出しを楽しんでいるそうです。

運命の部屋
不動産会社は、長く付き合える信頼できる人を選びたい
無事に引越しが終わり、新居の生活を楽しんでいたHさんご夫妻ですが、引越しから半年後にトラブルが発生したそうです。
「不動産会社が、マンション管理費の引き落とし手続きを忘れていたんです。半年間それに気がつかず、私たちは管理費を滞納していることになっていました。先方の不手際なのに謝罪もなくて、売ったら売りっぱなし、アフターフォローは無いのかとショックでした。
これから住まいを買う方にアドバイスをするなら、不動産会社は何社か行ってみたほうが良いということです。担当者とのフィーリングもあるし、買った後もきちんと対応してくれそうな会社や担当者か、見極めたほうが良いと思います」

信頼できる不動産会社
「ローンはやりようがある」世帯年収430万円で組んだ25年ローン
物件購入を決めてから約1ヶ月で引越し完了という早いペースで住み替えをしたHさんご夫妻。ローンを組むときの苦労はあったのでしょうか。
「主人が契約社員、私が派遣社員で、世帯年収は430万円という条件でローン審査に申し込みましたが、ローンの世界では契約・派遣はバイトと同じ扱いになることを知りました。大手銀行の住宅ローンは審査で落ちて、地方銀行で利息の高いローンを組みました。
私たちに銀行を選ぶ余地は無いと知ったので、ローンを組めただけで良かったと納得しています。このくらいの年収だと物件購入を諦める人もいるようですが、落ち込まずにトライすればできる、ローンもやりようだと思いました」
前の住まいから倍の広さになったと嬉しそうに話すHさん。自分たちが居心地よくいられる住まいの条件をブレずに持ち続けた結果、一般的に敬遠される北東向きで理想の住まいを見つけました。
「床が見えるから掃除機のかけがいがあって(笑)、風通りが良くて太陽が当たりすぎない! 今は、本当に快適な生活をしています」
方角に振り回されない物件探しの先には、Hさんご夫妻のようなハッピーな暮らしが待っているかもしれません。

更新日: / 公開日:2018.02.20








