オール電化住宅も増えつつありますが、大半の世帯ではガスを使っています。都心部では都市ガス供給地域が多いものの、郊外の住宅ではプロパンガスもよく見かけられます。この2つにどのような違いがあるのか知っておきましょう。
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プロパンガスと都市ガスの主な違い
プロパンガスは、圧力をかけることによって常温で液化するブタンやプロパンを主成分としたもので、気体から液体への変化により体積は約250分の1に圧縮されます。
都市ガスは液化天然ガスを主成分とし、地中に張り巡らされたガス管を通して気体のまま供給されます。したがって、ガス管などのインフラ設備がない地域では都市ガスを使うことができません。
火力は、都市ガスが1立方メートルあたり11,000キロカロリーなのに対し、プロパンガスは24,000キロカロリーと約2.2倍になっています。ただし、家庭での使用にあたってはコンロの供給圧が調整されているため、それほど大きな差は生じないでしょう。
プロパンガスは販売会社によってボンベの配送や交換をしてもらわなければなりませんが、近年は残量の遠隔管理がされていることが多いため、たいていは空になる心配をする必要がありません。

プロパンガス
プロパンガスと都市ガスの供給状況と料金制度の違い
「LPガス資料年報2012年版」(石油化学新聞社)によれば、プロパンガスは約2,509万世帯、都市ガスは約2,409万世帯で使用され、需要はほぼ拮抗しています。ちなみにオール電化は約391万世帯です。
料金制度は大きく異なり、都市ガスが政府の認可を受けた公共料金なのに対して、プロパンガスは事業者が自由に定めることができます。また、都市ガスは導入時に設備費用が一括して掛かりますが、プロパンガスでは設置時の初期コストを軽減する代わりとして毎月の使用料金に設備費用が上乗せされている場合も多くなっています。また、地域によってもプロパンガスの価格は異なります。一般財団法人日本エネルギー経済研究所の調査によれば、最も安い関東に比べ北海道は約3割高となっています。
火力が強いため相対的に使用量は少なくて済むプロパンガスですが、毎月のランニングコストを比較すると都市ガスのほうが割安となるケースが多いでしょう。
物件を探す 都市ガスが使える物件 オール電化に対応した物件プロパンガスと都市ガスを使用する際の注意点
プロパンガスの成分は全国ほぼ共通であり、「LPガス用」の表示がある器具ならどこでも使用することができます。一方で都市ガスには7種類の規格があり、それぞれ専用のガス器具が必要となります。近年は13Aもしくは12Aの2種類に転換されつつありますが、引越しの際などには同じ都市ガスでも、器具の買い替えや調整が必要な場合もあるので注意しなければなりません。
また、ガス漏れのときなどには、空気より軽い都市ガスが換気扇などによって排出されるのに対し、プロパンガスは空気より重く室内に溜まりやすいことも覚えておきたいものです。ガス漏れ警報器などの設置場所も、プロパンガスと都市ガスでは異なります。
なお、災害時の復旧は、ガス管や器具の安全性が確認できればすぐに使用を再開できるプロパンガスのほうが有利です。
物件を探す 都市ガスが使える物件 オール電化に対応した物件更新日: / 公開日:2013.02.18









