中古住宅には、ならではの魅力があります。それは価格面だけではありません。新築住宅では実現しにくいこともあるのです。

中古住宅を購入した先輩500人に、新築住宅と比べた中古住宅のメリットを聞きました。

さらに「もう一度購入するなら、新築か中古のどちらが良い?」という質問も投げかけ、その理由も尋ねてみました。


これらの調査結果から、新築住宅と中古住宅それぞれのメリット・デメリットを理解し、住宅購入を検討する際の参考にしてみてください。

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中古住宅は、設備が古い、修繕が必要な場合があるなどのデメリットがあります。その一方で、中古住宅ならではの様々なメリットもあるのです。具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

 

「新築住宅と比べた、中古住宅の良いところ」を、実際に中古住宅を購入した500人に聞きました。中古一戸建てと中古マンションに分けて紹介します。

 


中古一戸建て購入者に聞いた結果、「実物を見学できる」が65.2%でトップでした。

 

やはり実際に内見し、眺望、日当たり、間取りや設備などを見て、具体的な暮らしをイメージしながら購入できるのは、中古住宅ならではのメリットと言えるでしょう。

 

物件を直接見てから購入することで、住む前と後のギャップが発生しにくくなります。

 

続いて「似た条件の新築住宅に対して、価格が安い」(60.0%)、「同じ価格の場合、より条件の良い物件が選べる」(53.5%)と、価格に関するメリットが2位、3位と続きました。

 

中古住宅の購入を考える際には、もし近隣に似たような条件の新築住宅があれば、価格を一度見比べてみるといいかもしれません。

 

新築とあわせて見ることで、費用感が把握しやすくなります。また中古住宅の価格相場を見るのもおすすめです。

 

中古一戸建て価格相場
中古マンション価格相場

中古一戸建て購入者155人【複数回答可】

1位   実物を見学できる65.2%
2位   似た条件の新築住宅に対して、価格が安い60.0%
3位   同じ価格の場合、より条件の良い物件が選べる53.5%
4位   すぐに入居できる40.6%
5位   リフォーム・リノベーションして好みの住まいにできる34.2%
6位   人気のエリアに住みやすい32.9%
7位   駅近の物件を選びやすい31.0%
8位   新築住宅に比べて、選択肢となる物件の候補が多い29.7%
9位   ご近所について知った上で住むことができる25.8%
10位 住んでいた人から話を聞くことができる23.2%
その他0.0%

マンション購入者の場合も、1〜4位については中古一戸建て購入者と近い傾向となっています。しかし、5位以降には明らかな相違点が見られました。

 

特に「新築住宅に比べて、選択肢となる物件の候補が多い」「駅近の物件を選びやすい」については、中古一戸建て購入者よりも9ポイント以上高い結果となりました。

中古マンション購入者345人【複数回答可】

1位   実物を見学できる64.1%
2位   似た条件の新築住宅に対して、価格が安い58.6%
3位   同じ価格の場合、より条件の良い物件が選べる52.8%
4位   すぐに入居できる43.2%
5位   駅近の物件を選びやすい40.3%
5位   新築住宅に比べて、選択肢となる物件の候補が多い40.3%
7位   人気のエリアに住みやすい35.4%
8位   リフォーム・リノベーションして好みの住まいにできる35.1%
9位   住んでいた人から話を聞くことができる24.1%
10位 ご近所について知った上で住むことができる22.0%
その他0.6%

他にも「すぐに入居できる」「リフォーム・リノベーションして好みの住まいにできる」「人気のエリアに住みやすい」など、中古住宅ならではのメリットがあるようです。

 

 

このように様々なメリットがある中古住宅ですが、中古住宅を購入した人に新築住宅の購入願望はあるのでしょうか。

 

「仮に、お住まいをもう一度買うことになった場合、中古住宅と新築住宅のどちらを買いたいと思いますか」と聞いてみたところ、以下のような結果になりました。

 

「絶対に中古住宅を買いたい」
5.0%
「できれば中古住宅を買いたい」
41.2%
「できれば新築住宅を買いたい」
52.2%
「絶対に新築住宅を買いたい」
1.6%

「できれば新築住宅を買いたい」が52.2%で最も多い結果に。これに「できれば中古住宅を買いたい」が41.2%で続きます。

 

「絶対に新築」派が少ないところを見ると、大多数の人は必ずしも中古住宅にこだわっているというわけではなさそうです。同じ立地条件で同じ間取りや設備であれば、新しい方がいいというのが本音なのでしょう。

 

なお、中古一戸建てと中古マンション購入者別で見た結果では、ほとんど差はありませんでした。この回答の背景にはどのような理由があるのでしょうか。先輩たちの意見を見ていきましょう。

 

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まず、新築住宅派の意見から紹介します。なお、カッコ内は、購入した住まいのタイプ、購入当時の築年数、年齢、性別をそれぞれ記載しています。

 

「中古住宅はやはり以前住んでいた方の形跡があるものなので、自分たちしかまだ住んだことがない空間に憧れます」(中古マンション/築10年以上15年未満/37歳女性)

 

「最新の技術で施工された家に住みたい。中はリフォームできても、建物自体は変えられないから」(中古マンション/築35年以上40年未満/58歳女性)

 

「初期には設備の劣化が少なく、長く住めるため。共用部の修繕費がしばらく抑えられる」(中古マンション/築15年以上20年未満/37歳男性)

 

「予算があればやっぱり新築がほしい。できれば注文で自分好みの家を建てたい」(中古一戸建て/築5年未満/40歳男性)

 


新築住宅派の意見には、手つかずの空間への憧れや、共用部の修繕費が初期段階には比較的おさえられること、注文住宅で自分好みの家を建てたいなどがありました。

 

続いて、中古住宅派の意見を紹介します。

 

「新築は価格がどうしても高くなるし、人気のエリアでなければ値段は下降していく。何年か住めば住居も劣化するので、中古の方がお買い得だと思うから」(中古マンション/築40年以上/56歳女性)

 

「便利な場所に住みたいと思うが、新築は数が少ないし、価格もかなり高くなります。中古であれば手の届く価格の物件があると思うので」(中古マンション/築15年以上20年未満/56歳女性)

 

「新築だと不具合がわからないが、ある程度年数の経った中古ならば、建物自体やその他の細かな不具合、管理体制、住人の層がよくわかる」(中古一戸建て/築10年以上15年未満/42歳女性)

 

「中古住宅を購入し、自分好みに好きなように色も間取りも設備も変えられる魅力に気づいてしまった。楽しくてやめられない」(中古マンション/築35年以上40年未満/51歳女性)

 


スペックや立地を踏まえた価格面で中古住宅のメリットを感じること、不具合などが事前に把握できること、自分好みにカスタマイズしやすいこと、などが挙がりました。

 

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以上、中古住宅を購入した先輩の視点から見た、中古住宅のメリット・デメリットと、新築派、中古派の意見をお伝えしました。

 

住宅購入を考える際は、最初から中古住宅、新築住宅と決めてしまわずに、選択肢を広げてみてはいかがでしょうか。

 

エリアと自分が思い浮かぶ暮らしを考えてみて、実現するためにはどの物件が適しているかという視点から住まいを選んでみると、新たな発見があるかもしれません。

【調査実施期間】
2018年6月25日~6月28日
【調査対象者】
過去5年以内に購入した中古住宅に現在住んでおり、購入の際の検討に何らかの関与をした人で、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県在住者を対象とした
【調査方法】
インターネット調査
【有効回答数】
500サンプル

 

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更新日: / 公開日:2018.10.16