実際の物件問合せ数からユーザーの住みたい街をランキングした『九州圏版LIFULL HOME'S コロナ第7波下での住みたい街ランキング』(2023年版中間結果)を発表します。
九州圏の借りて住みたい街、借りて住みたい街のランキング中間結果をご紹介します。
「借りて住みたい街」ランキング2023年版中間結果
ポイント
- 前回まで5年連続1位の「博多」が暫定トップ
- 2位の「西鉄平尾」と大差で6年連続1位確実か
※「前回比」は2022年2月に発表した2022年LIFULL HOME’S借りて住みたい街ランキングとの比較
順位 | 前回比 | 駅名(代表的な沿線名) |
|---|---|---|
1位 | キープ→ | |
2位 | キープ→ | |
3位 | 6アップ↑ | |
4位 | キープ→ | |
5位 | 8アップ↑ | |
6位 | 3ダウン↓ | |
7位 | 1アップ↑ | |
8位 | 1ダウン↓ | |
9位 | 7アップ↑ | |
10位 | 4アップ↑ | |
11位 | キープ→ | |
12位 | 2ダウン↓ | |
13位 | 8ダウン↓ | |
14位 | 2ダウン↓ | |
15位 | 9ダウン↓ | |
16位 | 1アップ↑ | |
17位 | 2ダウン↓ | |
18位 | 1アップ↑ | |
19位 | 2アップ↑ | |
20位 | 8アップ↑ |
5年連続1位の「博多」が中間結果でも首位守る
九州圏(福岡県)の「借りて住みたい街」ランキング中間結果は、前回まで5年連続1位を維持している「博多」が暫定でもトップの座を守りました。暫定2位も前回同様「西鉄平尾」ですが、1位の「博多」とはポイントで2倍以上の差があり、下半期も同様に推移すれば6年連続1位の座はほぼ確実ではないかと推測されます。暫定3位は前回9位から6ランクアップした「東比恵」がベスト3入りです。「東比恵」は福岡市地下鉄空港線で「博多」の隣駅ですから、ランクアップは“博多人気”が近隣にも波及したものと見ることができます。
1位の「博多」は事業集積性と交通利便性が群を抜いて高く、生活利便施設も次々と生まれていることから福岡県内での人気は衰えることがありません。「博多」は鹿児島本線などJR各線、福岡市地下鉄空港線のほか、山陽新幹線や九州新幹線の起点・終点でもあり、バスも遠距離・近距離を問わず多数乗り入れていて交通至便です。また「博多」から2駅で福岡空港にアクセス可能と日本全国の都市でもっとも移動効率が高いエリアですから、福岡県内外から多くの人口流入が発生しています。また、九州に本支社を置く企業の多くは「博多」周辺にオフィスを設置しているため、そのオフィス周辺に就業者向けの職住近接型賃貸物件が極めて多いことも人気の要因です。
また、暫定3位の「東比恵」は「博多」の隣駅であり、「福岡空港」にも隣接するエリアで、福岡への赴任者が好んで住むようになっていることも上位進出の要因です。これまではオフィスが多く立ち並ぶエリアでしたが、立地条件の良さから近年賃貸マンションが増えており、博多駅筑紫口側の開発が進むにつれて徒歩圏でもある「東比恵」周辺の開発も進んでいます。
暫定2位の「西鉄平尾」は、西鉄天神大牟田線で「天神(西鉄福岡)」から2駅と同じく交通至便ですが、福岡市中央区では比較的賃料水準が落ち着いており、賃貸住宅も多いことから福岡市内をよく知るユーザーからの支持が高いエリアです。大型スーパーや飲食店も多く、生活利便性も極めて高い割に“コスパ”が良いのが最大の特長と言えるでしょう。
上記のとおり福岡の賃貸ニーズは圧倒的に「博多」周辺に集中していますが、暫定4位以下の「大橋」(前回4位)、5位の「吉塚」(同13位)、6位「高宮」(同3位)、7位「渡辺通」(同8位)、8位「姪浜」(同7位)、9位「箱崎」(同16位)、10位「薬院」(同14位)も福岡市内の職住近接エリアであり、いずれのエリアも賃貸物件が豊富で賃料水準が交通利便性に応じたレンジにまとまっていて、新たに福岡市内に居住することになった若年層や単身者から多くの支持を得ています。
また、「西鉄平尾」「大橋」「高宮」「薬院」「井尻」「雑餉隈(ざっしょのくま)」「西鉄久留米」など西鉄天神大牟田線の駅が上位に多数ランクインしています。これは福岡市南区から大牟田方面へ南下するエリアの賃料水準に値ごろ感があり、バスでも福岡市中心部にダイレクトアクセス可能なため、賃料と交通利便性のバランスが良好なことから人気となっています。
「博多」「東比恵」を含む福岡市地下鉄空港線の各駅も、暫定8位に「姪浜」、11位「西新」、14位「大濠公園」、16位「赤坂」、22位「唐人町」、26位「室見」がランクインしています。賃貸ユーザーに沿線の人気が高いことが明らかです。さらに、2023年3月に福岡市地下鉄七隈線の「博多」乗り入れが開始されると、交通利便性のさらなる向上が期待されるため、今後沿線各駅の暫定7位「渡辺通」や23位「薬院大通」、28位「別府(べふ)」などのランキングが浮上することが期待されます。
「買って住みたい街」ランキング2023年版中間結果
ポイント
暫定ながら「竹下」が初のトップに
「博多」が10ランクアップの5位
福岡中心部一極集中継続
※「前回比」は2022年2月に発表した2022年LIFULL HOME’S買って住みたい街ランキングとの比較
順位 | 前回比 | 駅名(代表的な沿線名) |
|---|---|---|
1位 | 2アップ↑ | |
2位 | キープ→ | |
3位 | 3アップ↑ | |
4位 | 4アップ↑ | |
5位 | 10アップ↑ | |
6位 | 5アップ↑ | |
7位 | 3ダウン↓ | |
8位 | 7ダウン↓ | |
9位 | 4アップ↑ | |
10位 | 3ダウン↓ | |
11位 | 1アップ↑ | |
11位 | 21アップ↑ | |
13位 | 11アップ↑ | |
14位 | 5ダウン↓ | |
15位 | 9アップ↑ | |
16位 | 11ダウン↓ | |
17位 | キープ→ | |
18位 | 60アップ↑ | |
19位 | 33アップ↑ | |
20位 | 10ダウン↓ |
暫定ながら前回3位の「竹下」が初のトップに
九州圏(福岡県)の「買って住みたい街」ランキング中間結果は、暫定ながら前回3位の「竹下」が初めてトップとなりました。「竹下」は2020年版の69位から翌年52位→3位→今回の暫定1位と順位を急上昇させていますが、JR鹿児島本線の「博多」の隣駅ながらこれまでほとんど開発がなかった同駅では、2022年春に福岡市の中央卸売市場跡地に大規模商業施設「ららぽーと福岡」「キッザニア」が開業し、この開業に合わせて周辺エリアでマンション開発が活性化していることで、今回の暫定1位獲得となりました。これまで開発がほぼ皆無であったため、交通利便性が高い割にマンション開発余地が多数あり、今後もコンスタントに物件開発が予定されていることから、当面は上位をキープする勢いがあります。
暫定2位は借りて住みたい街と同じく「西鉄平尾」でした。2020年以降1位→3位→2位→暫定2位とベスト3を外さない極めて高い人気を維持しています。福岡市中心部の「天神(西鉄福岡)」まで2駅と交通至便ながら、隣接する浄水エリアと並ぶ閑静な住宅地で、7位の「大濠公園」と並ぶ福岡市内屈指の高級住宅地として知られており、福岡市民がいつかは住みたいと願う憧れの住宅地です。
暫定3位には前回6位の「高宮」がベスト3入りしました。福岡市南区の人気住宅地で、西鉄天神大牟田線で「西鉄平尾」の隣駅ですが、こちらは庶民的なエリアとして知られており、飲食店やスーパー、病院など生活利便施設が満遍なく整っていて物件価格も手ごろな“高コスパ”エリアです。
なお前回1位の「藤崎」は暫定8位となっています。マンション開発が一段落したこともあって注目度はやや下がっていますが、これからもコンスタントに人気住宅地の百道(ももち)エリアの開発が継続するため、再びトップに返り咲く可能性もあります。
以下、暫定5位には「博多」(前回15位)、6位「大橋」(同11位)、7位「大濠公園」(同4位)、8位「藤崎」(同1位)、9位「薬院」(同13位)、10位「薬院大通」(同7位)と続きます。ベスト10には西鉄天神大牟田線の駅が「西鉄平尾」「高宮」のほか暫定6位の「大橋」、9位の「薬院」と4駅ランクインし、福岡市地下鉄空港線の駅も暫定5位に「博多」、7位「大濠公園」、8位「藤崎」と3駅ランクインしています。どちらも福岡市中心部と近隣の人気住宅地を結ぶ鉄道路線であり、沿線の住宅開発が常にどこかの駅近くで実施されていることもあって、常にランキングの上位に並びます。
福岡中心部の一極集中続く
福岡市内はコンパクトにまとまっており、エリア間の移動の負担が少ないだけでなく、事業集積地である「博多」「天神」とそれぞれの人気住宅地をつなぐ交通インフラが整っていることで快適な周遊経路が確保されているため、その大動脈となる鉄道路線の沿線の居住ニーズが高く保たれるという特徴があります。また、居住に関連する利便性だけでなく、将来の資産性も含めて住宅購入を検討できるというメリットもあり、コロナ禍が長期化する中でも福岡市中心部および周辺の人気住宅地への一極集中という状況には大きな変化は発生していません。
暫定11位以下にも西鉄天神大牟田線および福岡市地下鉄空港線の駅ほか、「渡辺通」「呉服町」「博多南」など福岡市中心部に位置している駅が数多く登場しており、福岡県内での購入希望者のニーズは、ほぼ福岡市内に集中している状況です。コロナ禍でも西日本各地からの人口流入が継続し、また東京・大阪など大都市からの赴任者も多いため、九州圏での住宅ニーズは主に福岡市内で今後も拡大し、活性化し続ける公算が高いと考えられます。
| 調査概要 |
|---|
対象期間 2022年1月1日 ~ 2022年6月30日
対 象 者 LIFULL HOME’S ユーザー ┗九州圏版 福岡県
集計方法 LIFULL HOME’S に掲載された賃貸物件・購入物件のうち、問合せの多かった駅名をそれぞれ集計
分析 LIFULL HOME’S 総研 |
本件に関するお問合せ先
株式会社LIFULL(ライフル)
メール:sumai-homes@lifull.com
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公開日:










