食料品や日用品の購入にかかる費用や家賃など、日常生活にかかるコストをできるだけ抑えて、お得に暮らしたいと思いませんか。スーパーなどで販売されている商品の価格など、生活費は住むエリアによって、大きな違いがあります。
そこで今回は、近畿圏(大阪府、兵庫県、京都府)で「生活費が安い街」はどの街だと思うか、アンケート調査を実施しました。ランキング形式で1位~5位に選ばれた街とその理由、街の特徴について紹介していきます。
1位 尼崎(兵庫県/阪神本線など) 1,348点

尼崎中央商店街
選んだ理由
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「中央商店街など生活関連の店舗がたくさんあり、他の地域に比べ安い」(69歳男性)
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「三和商店街などお手頃価格のショッピングゾーンがある」(43歳女性)
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「駅前の商店街にはいろんなものが安く購入できる商店がある。食料品から、おしゃれ用品までそろっていて生活しやすそう」(66歳女性)
- 「阪神沿線は、物価が安い地域が多く、古い商店街などもある。人情にも厚いと思われる。アパートの賃貸料金や食費が、他地域より安そうだから」(64歳男性)
1位に選ばれたのは、阪神本線・阪神なんば線の尼崎です。尼崎から隣の出屋敷にかけてのエリアには、尼崎中央商店街の一番街・三番街・四番街・五番街と三和商店街があります。
また、LIFULL HOME’Sの家賃相場(2020年1月現在)によると、4位のJRの尼崎駅の周辺よりも家賃相場は安めです。
2位 新今宮(大阪府) 785点

JR新今宮駅
選んだ理由
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「住んでみてガソリン以外はほぼ安い」(57歳男性)
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「とにかく食べる物や衣服など、なんでも安いのが特徴です」(47歳男性)
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「格安な商品が露店に並ぶから」(51歳男性)
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「古い物件など家賃の安い物件が多く、飲食店なども安いお店が多いため」(52歳男性)
- 「昔ながらの商店街がまだあり、大阪の下町風情が漂っている」(64歳男性)
2位には新今宮が選ばれました。JRと南海電鉄の駅があり、大阪の都心へのアクセスのよさの割に賃料相場は安めです。
駅周辺には激安スーパーとして知られるスーパー玉出やMEGAドン・キホーテが立地。ジャンジャン横丁と呼ばれる南陽通商店街では、串カツやうどんなどのB級グルメが楽しめ、立ち飲み屋もあります。
3位 庄内(大阪府) 554点

阪急庄内駅
選んだ理由
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「マンションが安い、梅田までのアクセスがよいので通勤費を抑えることができる、物価が安い」(23歳女性)
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「物価が安い。コロッケ35円とかで買えちゃう」(30歳女性)
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「市場は食料品が安くて、量もあり新鮮だから」(48歳女性)
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「実際に住んでいたことがあり、お惣菜が安い店や、豊南市場というところがあり、そこが野菜がとにかく安いため」(24歳女性)
- 「近くに豊南市場があり、物価が安く生活費を抑えることができる」(66歳女性)
3位にランクインしたのは庄内でした。駅近くには、新鮮な商品を格安な価格で販売する豊南市場が立地しています。
2019年6月に直営店エリアが閉店しましたが、テナントエリアの28店舗は営業を継続中です。
4位 尼崎(兵庫県/JR東海道・山陽本線など) 442点

尼崎の都市風景
選んだ理由
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「物価が安く商業施設が充実、通勤も便利で利用しやすい」(41歳男性)
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「近年開発がされていて新しい商業施設が多い」(43歳女性)
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「商店街等の商業施設が多く、競争原理が働いていると思うので」(60歳男性)
- 「物価が安くて利便性に富み、交通費も抑えられる。若い世代が多く駅周辺も活気がある」(70歳女性)
4位にランクインしたのはJRの尼崎です。1位となった阪神本線の尼崎と名前は同じですが、距離は約2.5㎞と離れています。JRの尼崎駅の駅前には、北口とデッキで直結するあまがさきキューズモールのほか、プラストいきいきなどの商業施設があります。
また、神戸線は普通、快速、新快速が停車し、東西線や宝塚線も利用できる 交通利便性の高さも支持される理由となっています。
5位 天下茶屋(大阪府) 392点

天下茶屋駅西口
選んだ理由
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「商店街があり、駅前に安い店舗が多い」(57歳男性)
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「商店などが密集しており、物価も少し安いイメージ」(32歳女性)
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「昔ながらの風情を残した下町」(60歳男性)
- 「すべての物価が安い」(61歳男性)
5位に選ばれた天下茶屋は、大阪メトロ堺筋線・南海線、南海高野線の3路線が利用可能。
駅の東側には、天下茶屋駅前商店街などの商店街があり、下町らしい雰囲気です。西側にはカナートモールがあり、24時まで営業するスーパーのイズミヤなどが入っています。
6位以降の結果
6位 | 十三(大阪府) | 322点 |
7位 | 鶴橋(大阪府) | 319点 |
8位 | 千林(大阪府) | 318点 |
9位 | 明石(兵庫県) | 263点 |
10位 | 天満(大阪府) | 203点 |
11位 | 加古川(兵庫県) | 202点 |
12位 | 玉出(大阪府) | 199点 |
13位 | 大正(大阪府) | 196点 |
14位 | 新長田(兵庫県) | 182点 |
15位 | 尼崎センタープール前(兵庫県) | 177点 |
16位 | 動物園前(大阪府) | 166点 |
17位 | 姫路(兵庫県) | 156点 |
18位 | 京橋(大阪府) | 152点 |
19位 | 淡路(大阪府) | 131点 |
20位 | 大国町(大阪府) | 129点 |
「生活費が安い街」として上位にランクインしたのは、大阪の都心にアクセスしやすいなど、交通利便性が高い街でありながら、物価が安いところが多くを占めていました。
昔ながらの商店街がある街は、格安で商品が販売されていたり、安いグルメが楽しめたりする傾向があるようです。
調査概要
調査実施期間
2019年11月29日 ~ 2019年12月3日
調査対象者
18 ~ 74歳男女
大阪府、兵庫県、京都府の居住者を対象とした
調査方法
インターネット調査
有効回答者数
22,707人
集計方法
実際の都県×性×年代の人口構成比に合わせ、回収数にウェイトバックを実施
「街(駅)」の回答は、入力した文字から合致する候補を提示し、その中から1つを選ぶ選択式設問形式
調査主体
株式会社LIFULL
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