家のリノベーションを考える際に検討すべきもののひとつに、内装の材質があります。選択肢が多すぎて迷ってしまうかもしれませんが、今回おすすめしたい材質は「無垢材」!
無垢材は丸太から切り出された状態の木材を指し、自然な温かみを感じることができます。さらに木の香りを楽しめる、温度や湿度調整の機能に優れる、時がたつにつれ風合いが変わるなど、無垢材ならではの特徴があります。
今回はそんな無垢材を使用したリノベーションの事例を紹介します。
無垢材を使ったカフェ風リノベ
1.カウンターキッチンに無垢材を使用しカフェ風に
「無垢床が温かいカフェ風LDK」リフォームプライス（ホームテック株式会社）
ナチュラルで温かみのある空間にするため、全面的に無垢材を使ってリノベーション。
アイランドキッチンはパイン材を使用しカフェ風に。白い内装と木目、そして大きな窓から差し込む日光が柔らかい印象を醸し出します。階段も、既存の鉄製階段を撤去し無垢材で作り直しました。日当たりもよく温かみを感じられます。
2.機能性も確保した無垢材使用のキッチン
リノベーションで個室は寝室のみとし、リビングの広さを重視。開放的な空間となりました。
15畳のLDKの床にはオークの無垢材を使用。セパレートキッチンはベイマツ（米松）を使いキャビネットを造作し、壁にタイルをあしらいました。こだわりの調理器具を並べばカフェのようなインテリアに。キッチンの動線は幅を確保しているため広々とストレスなく調理できます。
3.木造一戸建てをアンティーク調に
木造2階建ての住宅をカフェ風にリノベーション。リビングや階段には無垢材を使用し、黒板塗装を施すなどしてアンティーク調に生まれ変わりました。
ペンダントライトや吊り棚がおしゃれなオープンキッチンからは、リビング全体を見渡すことができます。玄関土間は広い収納スペースを確保されており、便利なつくりになっています。
和モダンなアレンジも無垢材で
4.既存の建具を使い、古くて新しい和のスタイルへ
「若い世代のための和の住まい」stylekoubou（スタイル工房）
築53年の日本家屋を、リノベーションで和モダンに変化させました。1階は生活しやすいように間仕切りをなくして広いLDKへ。
リビングの床には無垢材を使用し、一部に小上がりの和室を造作。さらにもともと家屋にあった建具などを再利用し、アンティークの様相も見られます。新しくもありながら、どこか懐かしさもある家になりました。
5.既存の柱の色をそのまま活用
「城下町の昭和レトロな日本家屋」SOMPOホールディングス 株式会社フレッシュハウス
もともと和室だった部屋の一室に無垢材を敷き、キッチンとつなげてLDKにしました。
縁側の無垢材は既存の柱の色に合わせダーク調のものを選択。テーブルやベンチも色みを合わせてオリジナルのものを作っています。白い壁と、ダークな無垢材とのコントラストが印象的な空間です。各所に配置された照明もどこかレトロな雰囲気で、家屋との相性も抜群です。
6.和の材質にこだわり抜いた癒やし空間
「【和風】暮らしも住まいも和が大事。」てまひま不動産
和室は網代天井や和紙畳を取り入れ、くつろげるように間接照明を設置。さらに襖にもこだわる徹底ぶり。
リビングの床はさわら、柱はひのきの無垢材を使い、全体的に落ち着いた雰囲気になりました。玄関は、タイル張りのスリッパ置き場や広めの土間、無垢材でオープンラックを造作。可愛くレトロに仕上がっています。
異なる材質との組み合わせ
7.ヘリンボーンの床とコンクリート現しの天井の組み合わせ
「ブラックグリッド」中古でリノベ
既存の3LDKの間取りから、リビング25畳の1LDKへリノベーション。リビングは、床に無垢材をヘリンボーン状（V字形が連続する模様）に張り、動きをつけました。コンクリート現しの天井と無垢材の床の組み合わせは、意外にもバランスよく映えます。
リビングの南側に設けた全長6mのインナーテラスが、部屋をより広く見せてくれます。
8.ストーンタイルの壁で空間づくり
「無垢フローリングとストーンタイルの素材をいかしたスタイル（江東区）」My RENO 〈グローバルベイス株式会社〉
床にはオークの無垢材、天井はコンクリート現し、リビングの間仕切りにはストーンタイルを施しています。それぞれの材質が融合し、独特の雰囲気を醸し出します。
リビングの中央に間仕切りを取り入れることで、1LDKでありながらダイニングスペースとリビングスペースの区分けが可能になりました。トイレ、洗面台には壁に差し色を取り入れ趣を変えています。
無垢材で遊び心を演出
9.大人も子どもも遊び心を忘れない家
「我が家が遊び場-PLAYGROUND-」SCHOOL BUS ｜スクールバス空間設計
子どもが多い家庭のリノベーション。キッズルームには無垢材の壁にボルダリングを設置。さらにロフトを設けハンモックを取り付け可能にし、家を子どもの遊び場にしました。
また、玄関を開けたら目に飛び込んでくるのがオリーブグリーンカラーのキッチンと、リビングに設置された変わった形の扉。この家では大人も子どもも、遊び心を満たすことができそうです。
10.壁の色によって変わる無垢材の雰囲気
「明るく楽しい色づかい」FIELDGARAGE
床や棚、柱や収納スペースなど、至るところに無垢材を使用。そこに黄色や緑、青などのカラーを、壁や扉に取り入れることでポップな印象になりました。壁の色によって木材の雰囲気も変わってくるから不思議です。
キッチンの向かいにカウンターデスクを造作。親子のコミュニケーションまで考えられた構造です。
まとめ
いかがでしたか？ 無垢材は肌触りがいいだけでなく、調湿効果にもすぐれた素材です。天然素材にこだわる方はもちろんのこと、和モダンやカフェスタイルなど、さまざまなスタイルに合わせることができるので、リノベーションの際にはぜひ検討に入れていただきたいです。
無垢材を使って居心地のいい家にしてみませんか。この記事も参考にしながら素敵なリノベーションを叶えてくださいね。
