アメリカのアーティストたちがブルックリンの倉庫街や古いアパートメントをリノベーションして暮らす...。そんなイメージもある団地リノベーションが今、若い世代を中心に人気急上昇中!
また、敷地内に緑地があるなど、周辺環境の良さや価格の手ごろ感は子育て世代にもピッタリ。物件コストを抑えられる分、思う存分リノベーションできるというメリットもある注目の団地リノベーションを取り上げてみました。
間取り変更で実現!ライフスタイルにぴったりの団地リノベーション
1.開放感と素材感を楽しむ
壁構造のため、どこまで壁が抜けるかがポイントのリノベーションでした。構造に支障のない和室の壁を撤去。さらにキッチンの仕切り壁を取り払って、廊下もLDKに取り込むことで広々とした空間を実現しています。キッチンは元の廊下側へ。家族の様子を見守りながら料理ができるようになりました。
「solid」をデザインテーマにラフなコンクリート肌や錆びた鉄に無垢の床をバランスよく配し、素材感が楽しめる空間に生まれ変わっています。
2.大人3人が快適に暮らすために
メゾネットタイプの団地リノベーションです。リノベーションといえば、壁を取り払って空間を広げたり、間取りを再構築するケースがほとんどですが、このお住まいでは必要に応じて壁をプラスすることで大人3人が快適に暮らせる間取りを実現しています。
共有部分である玄関ホールはナチュラルに。そこから各々の個性を発揮した空間へとつながっていくという、ユニークなお住まいに生まれ変わりました。
3.周囲の緑を眺めながらのびのびと
陽当たりや風通しが良く、緑豊かな借景。団地ならではの魅力を活かしたリノベーションです。
ダイニングからもリビング横に新設した縁側からも四季折々の自然が楽しめます。独立していたキッチンは壁を取り払って角を活かしたL字型にし、リビング・ダイニングの広さを確保。書斎スペースの壁は構造上必要な柱を残して開口や室内窓を設け、程よい目隠しにも。家族も猫ちゃんも快適!
とことん「好き」を詰め込んで!こだわり団地リノベーション
4.ゆとりある空間を活かして
「raffine --築30年、100m2の団地で手に入れた至福」ブルースタジオ
もともと約100m2の広さのあるお住まいですが、壁構造のために各空間が閉じられていました。プランのポイントはなるべく視線が抜けるようにすること。また、水回りを集約して家事動線を短縮し、暮らしやすさもアップしました。
濃い目の木質感と白とグレーでまとめられたインテリアやあえて光量を抑えた照明はとてもシックな大人の雰囲気。新築マンションでは手に入らない、広さと住み心地の良さを手に入れた団地リノベーションです。
5.昭和40年代の団地が大変身


「築40年以上の公団物件が・・・!?」トラスト
築40年以上の公団物件のリノベーション事例です。内装はご夫妻の好きなテイストに一新。床は無垢のウォールナットを用い、壁は珪藻土塗り。自然素材をたっぷりと採り入れ、建物独特の素朴な雰囲気やレトロ感とおしゃれにマッチしています。
リビング・ダイニングと隣接する和室は寝室として活用されていますが、寝るとき以外は開け放して大空間を楽しまれているそう。安らぎを与えてくれる窓外の借景も団地の魅力。
6.デザインにも設備にもこだわって


「好きなものに囲まれて」トラスト
広々とした空間を活かしながら、さらに開口を広げて開放感を増した団地リノベーションです。
床には幅広のナラ無垢材を使ってナチュラルな雰囲気に。キッチンには奥様こだわりのドイツ製洗濯機・食洗機をキッチンに組み込んだり、足場板を使ったインパクトのある建具を設えたりと、設備回りやデザインへの要望に造作で対応しています。ダイニング脇の黒板ウォールや居室の壁面書棚など、子どもたちがワクワクするスポットも。
こんなに変わった!ビフォー・アフター写真で見る劇的団地リノベーション
7.建材・設備選びの工夫で安価でキレイに


「団地リノベーション!スケルトンにしてフルリフォーム」リフォームショップ
スケルトン工事で下地からやり直して内装を一新しています。その際に屋内配線ができたことで壁掛けTVもスッキリと。
一番の見どころは浴室です。もともとシステムバスだったところがシャワーブースと洗濯機スペースに大変身。シックなタイル貼りが素敵です。キッチンやトイレ、洗面はいたってシンプルに。床材などの建材の選び方にも工夫して400万円以下の団地リフォームを実現しています。
8.暮らしの真ん中にキッチンがある家
鉄筋コンクリート造の団地の間取りを大胆に変えたリノベーションです。
バルコニー側に並んだ3つの空間を一体化。その中心にキッチンを配し、キッチンを囲むカウンターテーブルを造作しました。動きやすいⅡ型で回遊性が高く、水回りへの移動も楽々。お子さまの様子を見ながら家事がこなせる、奥様が理想とする空間を実現しています。LDKに隣接する大型WICは、ゆくゆくはお子さまのスタディスペースにする予定だそう。
9.ライフスタイルを反映した大胆リノベ


休日には共通の趣味を楽しむというご夫妻のライフスタイルからリビングと隣接する居室をワークルームに。仕切り壁に開口を設け、ワークカウンターからもTVが観られるようにしました。
居室の扉や一部の壁を取り払って玄関に入ると開放的な空間が広がります。部分的に残したコンクリート肌や無垢材、ステンレスキッチンなどが調和し、素材感が楽しめる団地リノベーションが完成しました。
「ふたりだけの特別なスペース」FIELDGARAGE
10.団地まるごとリノベーション
老朽化が進んだ団地をまるごとリノベーションした事例です。
立地や周辺環境などを考慮しながらコンセプトを設定。借り手を想定した間取りの変更を行い、PCコーナーなどニーズの高いポイントを押さえ、デザインはシンプルに。もちろん、水回り設備も一新されている。建物まるごとだからコストが抑えられている点も◎。こうしたリノベーション済みの物件を選んで、自分たちらしさを加えていくという楽しみも。
まとめ
都市計画の一部として建築されたものも多い団地は、暮らしや子育てに便利な環境が整っている点が魅力です。昔ながらの細かく仕切られた間取りを自分たちのライフスタイルや好みに合わせてどう変えられるのか、その手法やアイデアは今回ご紹介した事例がとても参考になるはずです。
マイホーム取得の選択肢として、団地リノベーションは今後ますます注目度が高まってくることでしょう。

















