「シャビー」とは、古めかしいとかみすぼらしいという意味を持つ言葉。一方で、「シック」は上品であか抜けている様を指す言葉です。つまり「シャビーシック」とは、古めかしい中にも洗練された雰囲気を感じさせるスタイルのこと。ヴィンテージやアンティークなアイテムを活用するのが特徴的です。あえて塗装をはがしたり、錆をつけたりしてエイジング感を強調することも。
今回は「シャビーシック」なリノベーション事例を紹介していきます。
洗練されたフレンチシックインテリア
1.雑誌の1ページのような洗練されたリビングダイニング
「フォトジェニックな住まいへ」SOMPOホールディングス 株式会社フレッシュハウス
自宅で写真教室を開催している家主の希望で、和室をなくして広めのリビングダイニングにリノベーション。壁や床をすべてホワイトで統一し、さらに広々と奥行きのある空間に仕上げました。
木目を生かしたフローリングが、真っ白な空間の中で抜け感を与えてくれています。アンティークな家具やピアノで、雑誌の1ページのような洗練されたリビングダイニングに。
2.光あふれる自分だけのお気に入りルーム
1LDKの物件を、リビングダイニングとベッドルームに区切って、より使い勝手のよい間取りにリノベーション。間仕切りをなくしたことで、壁一面の窓から差し込む光が部屋のすみずみまで行きわたり、気持ちのいい空間をつくり出しています。
対面式キッチンの腰壁に施したモザイクタイルが、遊び心を感じさせるアクセントに。
3.無垢材とシャビーな建具がマッチした隠れ家カフェ風空間
「英国ヴィンテージの香り漂う家」SCHOOL BUS |スクールバス空間設計
温かみのある無垢材のフローリングと、グレーを基調とした建具が絶妙にマッチ。家具のカラーやインテリアグリーンが引き立ちます。
ダイニング部分の床はタイル張りにして、雰囲気に変化を。まるでヨーロッパのカフェのようなリビングダイニングは、洗練されていながらも居心地がよく、くつろげる空間です。
4.こだわり素材をふんだんに使用したヨーロピアン風リビング
「ヨーロピアンスタイル」My RENO 〈グローバルベイス株式会社〉
3LDKの物件を、厳選された素材を用いてリノベーション。上品なウォールナットのフローリング、質感が楽しいホワイトのブリックタイルなど、いたるところに家主のこだわりが感じられます。
間仕切りは、ガラス張りにすることで圧迫感をなくし、開放的な雰囲気に。壁面を上手に活用したハンガースペースは、あえて扉をつけていないので、見せる収納を楽しむことができます。
5.ブラック×グレー×ベージュが調和するホテルライクな部屋
マットな質感のブラックと、美しいヘリンボーンのフローリングが見事に調和したリビングダイニング。インテリアのグレーやゴールドがしっくりとなじみ、高級感たっぷりなホテルのような空間を演出。
ブラックのキッチンフードや黒枠でふちどられた窓など、細部にも家主のセンスの良さが光ります。
まとめ
シャビーシックの基本色は、ホワイトとグレー。色を多用せず、柔らかな雰囲気にまとめるのがコツです。
シンプルな色使いの中で変化をつけるには、素材選びや質感に着目してみましょう。既製品を利用する場合にも、塗装ムラを施したり、剥げや汚れを加えてエイジング感を出したりして、シャビーな風合いを楽しんでみてください。お気に入りのアンティーク小物を上手に取り入れて、自分だけのこだわり空間を作っていきましょう。






