マンションの間取りやインテリアは、幅広い人に対応できるように汎用性が高い反面、ありきたりなものになりがち。
「もっと自分たちの暮らしにあった住まいにしたい!」「好きなインテリアに囲まれたい!」。そうした想いやこだわりを大胆な間取りの変更、ガラッと印象が変わるデザインで叶えたマンションリノベーションをご紹介していきます。
間取り変更で実現!ライフスタイルにぴったりのマンションリノベーション
1.リビングを基点とした回遊動線のあるマンション
細かく間仕切りされていて個室&収納を再構成。新たに生まれたWICを中心に、玄関~廊下~リビング~寝室がドーナツ状につながった回遊性のある間取りを実現しています。
目指したのは「リビングを基点とした家づくり」。大胆なプランニングで、どの部屋もリビングからアクセスしやすく、家族とのつながりも深まるお住まいとなりました。ゆくゆくお子さまが成長したら、また間仕切りすることも可能な可変性を持たせている点にも工夫があります。
2.家の中に家?3LDKがワンルームに大変身
「ワンルームの中に家がふたつある? ベランダ側は木の箱の子ども部屋」株式会社シンプルハウス
築40年の中古マンションをリノベーションした事例です。以前は和室が3つの3LDKでキッチンとリビングが離れていて、暮らしに合わない間取りでした。「家の中に家があったらおもしろいかも?」という発想から天井や床、壁を取り払うスケルトン工事を実施。3LDKからワンルームへと大きく間取りを変えています。
広々としたLDKに出現した2つの箱は子ども部屋と主寝室。あえて、木とモルタルという異素材を使い分けることでユニークな空間に仕上がりました。
3.余分な壁をなくし、限られた空間で広々と暮らす


「壁を抜いて開放感と生活動線を向上。使い込む程に風合いの増す住まい」SHUKEN Re
ひとり暮らしのライフスタイルに合う間取りと、ワイルド感あふれるデザインを実現したマンションリノベーションです。限られた空間を広々と使うために、廊下や居室の壁を撤去。寝室以外のスペースをひとつながりにすることで開放的な空間が生まれています。寝室は最小限のスペースを確保し、隣接して大型WICを新設。
躯体をあらわにしたモルタル、オイル塗装した無垢床、ステンレスキッチンは素材感が楽しめ、使い込むほどに風合いと愛着が増します。
とことん「好き」を詰め込んで!こだわりマンションリノベーション
4.DIYも採り入れて、これからも進化し続けていく住まい

「恵比寿 マンションリノベーション」FIELDGARAGE
「人が集まる家にしたい!」というイメージを叶えたマンションリノベーションです。LDKに隣接した居室の壁を取り払ってリビングと一体化。人が集まってもゆったり寛げる空間ができました。
キッチンと並行して対面カウンターを造作。キッチン横にはワークカウンターを備え、料理を振る舞ったり、仲間とモノ作りしたりも。キッチンのタイル貼りは仲間たちとDIYで仕上げたもの。これからも自分で手を加えて家づくりを続けられるフレキシブルな空間を実現されました。
5.こだわりのアイテムを「かっこよく」調和させて
「ミックス感が心地いい"暮らし"を感じる空間」SCHOOL BUS |スクールバス空間設計
躯体を現しにしたコンクリートの天井、白くペイントした壁、シャビーに仕上げた無垢の床...。荒削りな素材感が活きたLDKに、木製のカウンター、タイル貼りのキッチン、パーケットの小上がりスペースを配置。真鍮のドアノブやトグルスイッチなど、デティールにこだわったアイテム選びも光ります。
テイストにこだわらず、感性で選んだお気に入りのインテリアが「かっこよく」調和したミックス感が心地よいお住まいです。
6.ロックでスイートな女子リノベ

「ロッキン・スイート | 中古でリノベ」中古でリノベ
和室を撤去して広さを確保したLDKは、無垢の床の一部にモルタルフローリングをミックスさせてロックな雰囲気を演出しています。
リビングの壁一面には場材の杉板で造作したシェルフを設置。躯体を現した天井など、ハードな素材感を活かしながらも、女性らしいアクセントカラーやカラフルなインテリア、お部屋のあちこちに置かれたグリーンが温かみを与えています。
7.好きなアンティーク家具と暮らす
マンションのLDKと和室のみを一新した部分リノベーションです。テーマは「アンティーク家具の映える空間」。
コツコツと集めてきたアンティークの家具やアイテムが醸し出す温もり。それらと優しく調和する空間に仕上がっています。床は既存ですが、壁は味わいのあるクリーム色に塗装。リビングと緩やかに仕切られた寝室の建具もアンティークショップで買い求めたもの。
こんなに変わった!ビフォー・アフター写真で見る劇的マンションリノベーション
8.贅沢に木を使った上質な空間
約101m2のゆとりあるマンションに国産の無垢材をたっぷりと使い、まったく違った空間に生まれ変わったリノベーションです。
以前は白い天井・壁に焦げ茶の床や建具と、味気ない空間デザインでした。自然豊かな鎌倉に似合うよう、床だけではなく、キッチンの腰壁や玄関、トイレにまでナラ材を採用。リビングの壁一面にあしらったのはチークの古材。マンションの一室とは思えない贅沢な木の温もりと高級感を演出しています。
9.ペットと楽しく快適に!
「それぞれのスペースが快適さを生む。ドッグ・リノベ」SCHOOL BUS |スクールバス空間設計
ペット可のマンションをリノベーションした事例です。開放的な空間が実現できる物件を選んで、間仕切りを大胆に撤去。アイアン製のかっこいいケージで空間を仕切っています。いつも一緒に過ごしていても、自分だけの時間も大事にしたいもの。そこで低い格子で囲ったプライベートスペースを確保しました。
そこには無垢の床を敷き、好きな素材の家具を置いて寛げる場所に。共有部分には手入れのしやすい素材を選び、人もペットも快適に暮らせます。
10.3LDK→1ROOM。高低差やインテリアでゾーニング



「ハンモックのある家」中古でリノベ
以前は細かく仕切られていた3LDKでしたが、リノベーションで1ROOMに。玄関からリビングまで見通せる開放的なお住いになりました。
ただ単に開放的なだけではありません。家族で寛ぐLDを中心に、お子さまが遊んだりお昼寝したりできる小上がりや本棚でスペースを確保した書斎と、家族の暮らしに合ったゾーニングに成功しています。閉塞感なく、緩やかにつながる空間が家族の気配を感じさせてくれます。
まとめ
鉄筋コンクリート造などの頑強な構造躯体が多いマンションは、抜けない壁や動かせない配管などがリノベーションの邪魔をすることも確かにあります。しかし、そうした問題を踏まえながら、劇的に生まれ変わった事例にはマンションリノベーションならではの工夫やアイデアが盛りだくさん。
「この壁が抜けたらいいのに」「キッチンを移動したいけど」と、日常の暮らしに不便や不満を感じているなら、思い切ってリノベーションを考えてみませんか?














