中古を買ってリノベーションする際、多くの人にとって欠かせないのがローンの利用。物件購入、リノベーションそれぞれに使えるローンの特徴を知っておきましょう。

2種類のローンを使い分ける

中古リノベで使えるローンには「住宅ローン」と「リフォームローン」があります。まず、それぞれの特徴を紹介します。

多く借りられ長期返済できる住宅ローン

住宅購入や大規模リフォームに使える担保が必要なローンです。以下の特徴があります。

①低金利

リフォームローンより低利で、現在は全期間固定型でも1%台、変動型は1%を切っています。(※)

(※)金利は2019年1月現在

②借入限度額が多い

1億円程度まで借りられる銀行が多いです。ただし、どれだけ借りられるかは、各自の収入などによって違ってきます。

③35年返済まで可能

長期に借りられるので毎月の返済額を抑えることができます。

④審査基準が厳しく審査期間が長い

ローンを借りる前には収入などを証明する書類を用意して銀行の審査を受けなければなりません。その審査には通常2~3週間かかります。

少額で短期返済に向くリフォームローン

リノベーションに使える担保不要のローンです。以下の特徴があります。

①高金利

住宅ローンに比べて金利が高く、2~5%程度となります。

②借入限度額が少ない

500万円~1000万円程度までの銀行が多いです。

③返済期間は15年程度まで

短期に返済しなければならないので、毎月返済額が多くなります。

④審査期間が短く借りやすい

審査期間は1日から長くて5日程度なので、条件が合えばすぐに借りられます。

中古リノベのローンの組み方は2パターン

1.住宅ローン+リフォームローンを利用する

メリット/物件購入後にリノベ会社を選べる

物件購入のローンを組んだ後に、別途リフォームローンを組むことになりますが、リフォームローンは多くの銀行で対応しており、審査期間が短いので比較的借りやすい。また、物件購入後にリノベ会社を選べばよいので、ゆとりをもって会社を探せます。

注意点/金利が高くなる

長期に借りれば利息が高負担になりますが、リノベーション費用が500万円未満程度で短期返済できる場合は、リフォームローンを利用してもよいでしょう。

2.住宅ローンだけで物件購入費とリノベーション費用をまかなう

両方の費用を合わせて住宅ローンのみでまかなうパターン。以下のようなメリットや注意点があります。

メリット/低金利のローンに一本化できる

低金利の住宅ローンで一本化できるので、リノベーション費用が多額になっても毎月返済額を抑えられます。

注意点/どの銀行でも対応してくれるわけではない

中古リノベの一本化ローンを扱う銀行が増えてきましたが、どの銀行も対応してくれるわけではありません。また物件購入のローンを組むタイミングに合わせなければならないので、審査の時点でリノベの見積書や契約書が必要になります。リノベ会社探しを早めにやっておかなくてはなりません。

住宅ローンの選び方

どの銀行で借りるのか、金利タイプは固定なのか変動なのかなど、住宅ローンを借りる際に知っておきたいことをまとめました。

3つの金利タイプを知ろう

ローンを借りるときには以下の3つの金利タイプからえらびます。特徴を知っておきましょう。

①全期間固定

返済中に金利が変わらないタイプ。金利は他のタイプよりも高く設定されていますが、最後まで毎月返済額も変わらず、将来の見通しが立てやすいです。

②固定期間選択

金利を固定する期間を3年、5年、10年などと選ぶタイプ。固定期間が終了すると、その時点の金利で、あらためていずれかのタイプを選びなおします。全期間固定より金利は低いが、将来的に上昇リスクがあります。

③変動

半年ごとに金利を見直すタイプ。金利が変わっていればその金利が設定されますが、5年間は毎月返済額を変えなくてよいのが一般的です。金利は全期間固定と比べて低く設定されていますが、将来的に上昇リスクがあります。

無理のない毎月返済額を設定

ローンを借りるときには、いくら借りられるかではなく、いくら返せるかから発想するべきです。毎月無理なく返せる金額を考え、そこから借りられる金額を算出しましょう。賃貸住まいをしていたなら、家賃をベースにすればいいと思います。また、頭金を多くするのも返済額を抑えるのも手。

複数の銀行で事前審査を受けよう

一口に銀行と言っても大手銀行から地方銀行、ネット銀行までさまざまです。大手は各地に支店があってどこでも利用しやすい、地方銀行は一定の地域を中心に営業しています。ネット銀行は対面での手続きがないため、忙しい人には利用しやすいでしょう。 こうした違いに加えて各銀行は金利など融資条件が異なる面もあるので、よく説明を聞く必要があります。 融資を受ける前に、いくつかの銀行の事前審査を受けてみましょう。そうすればその銀行から借りられるかどうか、また条件も具体的にわかります。その上で一つに絞って、融資の申し込みをしましょう。