清潔感と趣がバランスよく交差する、心地のよい空間
小さな2人のお子さまと4人で暮らすMさんご一家。もともとモダンな空間にお住まいでしたが、次はラフなテイストの空間で暮らしてみたいと考えていました。「モダンもいいけど、ヴィンテージにも惹かれる」というお2人にクラフトがご提案したのは、オリジナルの“清潔ヴィンテージ”スタイル。内装をシンプルに仕上げつつ、テクスチャーが際立つナラ材のフローリングや、インパクトのある家具や雑貨をポイントに使い、清潔感のなかに深い味わいを感じる、Mさんらしい住まいをつくりました。たとえば、全体の壁や天井を白で統一しつつ、階段との間仕切り壁は、欠けや変色が深い味わいを演出するアンティーク煉瓦を貼っています。白い壁を背景に、アンティーク煉瓦が圧倒的な存在感を放ち、すっきりとした空間にほどよいヴィンテージの趣を与えました。白い壁と、アンティーク煉瓦。白い収納と、ナラのフローリングを張ったキッチンカウンター。真っ白なキャンパスに描いた絵画のように、それぞれの色彩やテクスチャーがはっきりと際立ち、バランスのとれた空間に。深い趣と、明るい清潔感といった、全く異なる2つのテイストを取り入れ、大人も子供も心地よく過ごせる住まいに生まれ変わっています。

(写真左) 階段は既存を利用してコストダウン。壁にもアンティーク煉瓦を貼って、LDKとのテイストを統一しました
(写真右) 腰壁だった壁を天井まで立ち上げ、アンティーク煉瓦を貼りました。一部はナラのルーバーに
スリムなシルエット、木のぬくもりが特徴的なこだわりのキッチン
キッチンカウンターの手前には、フローリングと同じマットなナラ材を立ち上げ、家具のように仕上げました。うねったり、流れたり、さまざまな木目が入り交じる様子が白い収納を背景に浮かび上がり、空間の印象を深めています。キッチンカウンターは横長のスリムなシルエットに仕上げることで、木によって生まれるボリュームを抑えました。ほっとするようなぬくもりと、すっきりとしたスタイリッシュな雰囲気を同時に感じさせています。背面の白い収納は、たくさんのキッチン用品や家電製品をすっきりと仕舞いつつ、キッチンカウンターにラフに貼った木の質感を引き立てます。常に整頓された状態を保つことができるなど、使い勝手は抜群。キッチンのカウンターでさっと食事を摂ることもでき、忙しい朝は大活躍です。「オープンキッチンだから、リビングやダイニングで過ごす子供たちの様子を見守りながら料理ができるようになった」と嬉しそうな奥さま。子供やご主人さま、また訪れたゲストとおしゃべりをしながら、楽しく家事を行っているそうです。

壁や天井の白を背景に、さまざまな素材を散りばめたLDK。長年暮らしてきたような親しみを感じさせています。キッチンカウンターの手前には、ナラの腰壁を立ち上げ、スリムなシルエットでスタイリッシュに見せました
光やフローリング、家具たちを輝かせる白い壁
窓に面したダイニングにはやさしい朝の光が注ぎ込み、気持ちのよい一日をスタートさせてくれます。ここでも、白い壁が優れた効果を発揮。光を拡散してLDK全体を明るさで満たすだけでなく、お気に入りの家具や照明の色や質感、シルエットをやさしく引き立ててくれます。小さなお子さまと一緒に遊ぶとき、床に座ることの多いご一家だからこそ、フローリングの肌ざわりにもこだわりました。表面をこすり、木目を浮き上がらせる浮造り加工を施したナラ材の魅力が、足裏にダイレクトに伝わります。木目の凹凸が気持ちがよく、ついつい裸足で歩きたくなる心地よさです。ダイニングテーブルや照明、小物などのほとんどは、今回リノベーションした空間に合わせて新たに購入しました。デザイナーとMさんが一緒にセレクトしたこだわりの品々は、空間をより理想のイメージに近づけるのに欠かせないアイテム。ヴィンテージテイストの素朴なぬくもりを感じるラフな佇まいは、Mさんのイメージ通りの住まいを実現しています。ダイニングテーブルは食卓としてだけではなく、手紙を書いたり、お茶をしたり、読書をしたりと、家族みんなが思い思いに過ごすことができるようになったそうです。窓から注ぐ光、あたたかなフローリング、ラフな家具や少しハードな小物、瑞々しいグリーンたち。白い壁がそれぞれのアイテムを輝かせ、バランスを保つことで、居心地のよい空間をつくっています。

(写真左) たくさんの光が注ぐダイニング。インダストリアルなライトは、夜になるとぬくもりのある光を投げかけます
(写真右) 浮造りのフローリングは素足に心地よく、小さなお子さまとともに床で過ごすことの多いご家庭にぴったり

