和と洋を癒合させ、パリのアパートをイメージしたリビング
お父様が事務所として使用していた築35年マンションを、リノベーションして住むことにした江東区のBさん。
ご主人がフランス人というBさんご夫婦が目指したのは、和と洋がほどよく融合した住まいでした。大きな間取り変更はしなかったものの、限られた空間をできるだけ広く使うため、リビングの続きにあった部屋を和室に変更。
壁やドアでしきることはせずに、引き戸の仕切りにして開け放つことで広いリビングの一空間として機能しています。昼間は開け放って大空間で、夜は布団を敷いて寝室として使用。
「ベッドを置くとその部屋は寝室としてしか使えませんが、日本の伝統的な和室は夜は布団を敷いて寝室に、昼間は布団を片づけて自由に使える、とても効率的な部屋です」とご主人もお気に入りの様子です。和室の畳は縁のないタイプを使用し、奥の壁をリビングと同じグレーの色壁にしたことで、空間をひとつながりに。
洋から和へ自然に流れる和モダンのスペースが出来上がり、和と洋を意識せずに好きな場所でくつろぐことができます。こうして以前は暗かった室内が、仕切り壁を取り払って一続きの大きなLDKにしたことで、外からの光が十分に行きわたる明るい空間に変身。
さらに、必要な場所に収納を配置したことで片付けがしやすく、物があふれ出すことなく暮らしやすい部屋となりました。また、リビングはパリのアパートをイメージして壁の一面に遊びを加えることに。
薄いグレーの色壁に、調湿性のあるデザインタイル「エコカラット」で表情をつけました。LDK全体の内装は白を基調にあくまでシンプルな色調で統一。
ラグやクッションなど、取り替えが可能な家具やファブリックで差し色を加えて、日々の生活空間にアクセントを付けられるようにしました。

(写真左)リビング、和室の扉を閉めたところ
(写真右)昼間は和室の扉を開け放って広いリビングとして使用。畳とフローリングがフラットに繋がっているので移動もスムーズです

引き戸を閉めると個室になります
キッチン&書斎
キッチンまわりは、白を基調にキッチンユニットにはご主人の好きな茶色を採用。
フローリングの茶色にマッチしたダイニングテーブルを備え、落ち着いた大人の雰囲気に仕上げました。椅子のファブリックには、リビングにも使用した奥様の好きな紫を差し色に。
室内の扉はすべて白ですが、くつろぎの空間と外の空間を分ける境界線として、廊下につながる扉のみ焦げ茶にしました。また、玄関脇の洋室は、収納をたっぷりとった書斎として使用。
くつろぎのLDKに対して、こちらの空間は機能性を重視し、ご主人が仕事をしたり音楽を聴いたり、奥様が趣味のダンスの練習をしたりと多目的に活用しています。また、書斎には音楽が趣味でたくさんのCDを持っているご主人のために、壁の一部に造り付けのCDラックを造作。
天井に近い位置なので家具を置いても邪魔にならず、背の高いご主人には楽々届くほどよい位置に造り付けました。

(写真左)白を基調とした空間に茶色のフローリングとダイニングテーブルで落ち着いた大人の雰囲気に
(写真右)キッチンも白を基調にダークブラウンで色調を合わせました

(写真左)書斎は、仕事をしたり、それぞれの趣味空間として使用。将来は子供部屋になる予定です
(写真右)書斎の壁には音楽が趣味のご主人のCDがたっぷり入るCDラックを造作
玄関&洗面所・バス・トイレ

収納下に空間を設ける事で広がりを感じさせる玄関
足元に空間を作ることで限られた空間に広がりをつけつつ、お出迎えとしてグリーンとセンサーライトを設置しました。洗面所には、継ぎ目が少なく掃除のしやすい洗面台に、2人並んで使っても大丈夫な大きな鏡を設置。
スペース全体は清潔感のある白でまとめ、小さな植物のグリーンの色が映えています。また、シンプルにまとめた他空間に対し、バスルームやトイレにはアクセントカラーを採り入れて個性を演出。
バスルームには地中海をイメージしたさわやかなブルーをアクセントカラーにしました。さらに脱衣所は、バスルームのアクセントカラーに合わせて、床にブルーを使用。
マットなど、小物には濃紺を合わせてメリハリのある空間に仕上げました。また、トイレのテーマはオリエンタル。
壁紙は奥様ご自身が気に入った柄を採用し、床はタイル風のクッションフロアで雰囲気を作りつつ、本物のタイルよりも掃除しやすいという使い勝手も考慮しました。

(写真左)洗面室は清潔感のある白でまとめました
(写真右)脱衣所の床はブルーで爽やかに

(写真左)バスルームの壁面にはブルーのアクセント壁を採用しました
(写真右)オリエンタルな雰囲気を演出したトイレ
Before&After
before
after
【Before】築35年のマンションは間仕切りも多く、どこか薄暗い間取りでした
【After】リビング脇の部屋をオープンな和室にすることで、明るく開放感のあるLDKに生まれ変わりました

