梁や柱を活かし、昭和レトロなデザインに


ハワイが大好きだというFさんご夫妻。
以前は海辺の普通のマンションに住んでいましたが、もっと個性的な家づくりをしたいと、中古の一戸建て物件を購入してリノベーションをされました。Fさんのご希望は、海外のコンドミニアムのような家。
最近流行の内装は、広々としすぎて落ち着かないとのことで、あえて生活感と味のある物件を探しました。しかし、購入した家は梁、柱が取り除けず、内装を一新しきれないような古い家。
そこで、今回はあえて梁や柱を活かして、昭和レトロなデザインに仕上げてみました。
オレンジ色で統一したキッチン。一目惚れしたヤマハ製のキッチンに合わせて、タイルや部材を敷設。奥様の嫁入り道具の食器棚も、カウンター壁のようにして活用しています

オレンジ色で統一したキッチン。一目惚れしたヤマハ製のキッチンに合わせて、タイルや部材を敷設。奥様の嫁入り道具の食器棚も、カウンター壁のようにして活用しています

サーフィンが趣味のFさんは、海辺の雰囲気が好みということで、リノベーションでは海の家も意識。
無垢材、ビー玉を使って、それぞれ海の家と海を、サンゴで砂浜をイメージしたり、船のランプのような照明を取り入れたりと内装にはFさんのこだわりが随所にみられます。内装をレトロな雰囲気に統一し、キッチン、水回りはテーマを設けて色分け。
3間あった和室はすべて洋室に変更し、オリジナル造作家具や大型のウォークインクローゼットで収納力もUPさせてスッキリした室内になっています。家族が一緒に食事をする空間は温かい雰囲気にと、DKはオレンジ色で統一。
天然木のフローリングは幅広にこだわり、白い壁は入居後に自分たちで白く塗って塗装を楽しみました。リビングには、部屋のかたちに合わせてメープル材の収納を造作し、デッドスペースを有効活用。
コンパクトでスッキリとしたリビングには、海をイメージさせるインテリアをたくさん集めました。

水回り&廊下


おじいさんの家に昔あった離れの浴室をイメージしたレトロな浴室。ヒノキ造りの照明を採用し、デザインに統一性を持たせています

おじいさんの家に昔あった離れの浴室をイメージしたレトロな浴室。ヒノキ造りの照明を採用し、デザインに統一性を持たせています

水回りのカラーは清潔感を感じるブルーで統一。
浴室は、昔おじいさんの家にあった離れのお風呂場をイメージし、玉石タイルや既存の窓サッシを利用して昭和っぽさを演出しました。さらに、水回りの空間とキッチンの間には個性的な仕切り壁を設置。
家族で塗装と装飾をしたというR状の個性的な白い壁は、「夢の壁」と名付けられました。
水回り空間とキッチン空間をリズム良く仕切る「夢の壁」。ダイニングからトイレが見えないよう、目隠しにも役立っています 

水回り空間とキッチン空間をリズム良く仕切る「夢の壁」。ダイニングからトイレが見えないよう、目隠しにも役立っています


階段&玄関


ビー玉を利用して砂浜を再現した玄関

ビー玉を利用して砂浜を再現した玄関

玄関には、砂浜をイメージした白いR状の小上がりを造作。
さらにフロアにはビー玉で海を、サンゴの部材で海辺を再現し、個性的なスペースとなりました。また、玄関には大きなウォークインクローゼットも設置。
スーツケースやアウトドア用品などをまとめて収納できるので、室内はスッキリと落ち着く空間となりました。
子どもの遊び場にもなる階段。洗吹き抜け上部は、洗濯物を一時的にとり込むスペースにも活用されています

子どもの遊び場にもなる階段。洗吹き抜け上部は、洗濯物を一時的にとり込むスペースにも活用されています


Before & After



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