FP(ファイナンシャルプランナー)が厳選!! 助成金&地価で見る「神奈川県の」人気の街8選
子育て関係の助成金や、住宅資金の利子補助などが特徴的な神奈川県。豊かな生活を求める家庭におすすめの街を、ライフプランニングのプロが厳選してご紹介!

- ファイナンシャルプランナー(FP)
- 伊藤 亮太
個人の資産設計を中心としたマネー・ライフプランニングの提案を行う。大学院での研究分野である年金など社会保障に造詣が深く、執筆物も多数。保険の見直しなど家計診断にも強い。
自然と歴史が共存する神奈川エリアで
住みやすい街を選ぶ
都心への電車のアクセスも良い横浜を中心とした神奈川エリア。歴史的建造物も多く自然環境と生活環境のバランスに優れています。
それだけに地価は比較的高くなりがちですが、横浜市全域に適用されるZEH補助や、川崎市では子育てにも手厚い補助が設けられています。
桜木町や武蔵小杉などの高地価エリアから、海老名など土地が安い地域まで選択肢が豊富なのもポイントでしょう。なお、FP・伊藤亮太さんによると、「自宅と職場の距離」や「居住エリアの学校数」、「資産価値が保てるか」、「災害時の安全性(地盤の強度や避難先との距離など)」も街選びのポイントとのことです。
新築戸建て狙いなら横浜市港北区注目は綱島駅
駅前の商店街を少し離れるとトレッサ横浜を中心とした大型の商業施設やスーパーなどが軒を連ねる数年後の相鉄・東急直通線新綱島駅(仮称)計画により、地価上昇の見込みがある横浜市港北区。
横浜市ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)普及促進補助制度(横浜市全域が対象の補助)の助成金や、7つの商店街に約400の店があるなど、住みやすさと今後の発展が注目されるエリアです。

横浜市ZEH普及促進補助制度
横浜市では、「断熱」性能をベースに住まいの年間一次エネルギー消費量をおおむね0にする住まい「ZEH(ゼッチ)」普及のための補助金を支給。
新築住宅の建築主または新築建売住宅の購入予定者のうち、一定の条件を満すと、対象の設備機器費の1/2、最大50万円を補助(先着20件)。空調設備や給湯設備、換気設備などが対象となります。
子育て重視なら川崎市中原区注目は武蔵小杉駅
タワーマンションや商業ビルが立ち並ぶ駅前保育所料の補助など、子育て関係の補助が魅力の川崎市。武蔵小杉駅周辺は5路線が使える利便性の高さと、手頃な中華料理店のある商店街など、良好な生活環境が◎。
要件により0~3歳未満児は月1~2万円、3歳児以上は月5000円(所得制限なし)補助の「川崎認定保育園等保育料補助金」もあります。
一日300食を提供する人気の老舗「ラーメン丸仙」をはじめ、安くておいしい飲食店が多いのも特徴のひとつ私立幼稚園保育料等補助金
川崎市に住民登録がある、3~5歳の幼児を私立幼稚園(公認)に通園させる保護者を対象に条件ごとに設定された金額を補助。入園料・保育料の助成を行います。満3歳になった月からが対象です。
最大補助額年額30万8000円(平成30年度)、低所得の多子世帯等には補助額の増額もあります。補助額は、一定の基準により川崎市が判定します。
海辺のエコライフなら横浜市中区注目は桜木町駅
アーバンライフを象徴する横浜市の夜景横浜市は、全国屈指の世帯数&転入者数を誇る人気エリア。特に桜木町周辺は赤レンガ倉庫や、みなとみらいも徒歩圏内。高速インターも近く、鉄道以外のアクセスの良さも魅力です。
横浜市ZEH普及促進補助制度のほか、燃料電池の機器費用の1/4(上限3万円)を補助する「横浜市自立分散型エネルギー設備設置費補助事業」もあります。
みなとみらいの「オービィ横浜」は動物と触れ合える屋内施設へリニューアル横浜市自立分散型
エネルギー設備設置費補助事業
横浜市全域では、地球温暖化対策の一環として、一定の条件を満たせば機器費(消費税を除く)の4分の1(上限3万円、住宅用)を補助。
経済産業省の「燃料電池の利用拡大に向けたエネファーム等導入支援事業費補助金」の対象設備であることが要件となります。補助件数は300件です。
若い世代の新築購入なら藤沢市注目は藤沢駅
鎌倉市と藤沢市の間を走る「江ノ電」。川崎まで29分、渋谷まで44分と利便性が高い割に、住宅価格が比較的手ごろなのが藤沢駅周辺。江の島や、江ノ電が走る街並みなど湘南らしい景観も魅力で若い世代に人気のエリアです。
新築を建てると「勤労者住宅資金利子補助制度」が適用され、月6900円を限度に利子の一部が補助されます。駅周辺には商店街が多く買い物にも困りません。
観光スポットでお馴染みの「江の島」も藤沢に住めば通い放題<新築>
勤労者住宅資金利子補助制度
藤沢市内に居住するために、自宅を購入・建築するための資金を「中央労働金庫」から借り入れた場合に、利子の一部が補助される制度です。
補助対象限度額は600万円。補助期間4年と独自の手厚い制度が設けられているのが特徴です。中央労働金庫を通じ、所定の申込書を提出して申し込みます。
親子三世代の同居なら横浜市都筑区注目はセンター南駅
駅すぐの商業施設「サウスウッド」昭和大学横浜市北部病院と横浜市北部夜間急病センターが近くにあり、子どもや親とも安心して生活できるセンター南駅周辺。
「認可外保育所に預ける保護者への補助」や、返済不要で年間6万円の補助が受けられる「横浜市高等学校奨学金制度」など教育関係の補助が手厚くなっています。地価が上昇中の為、早めの購入検討がおすすめです。
2018年オープンの5階建SPA施設「センター南温泉 湯もみの里」横浜市高等学校奨学金制度
対象となる子どもの保護者が横浜市内に在住しているなど、一定の条件を満たした場合に、月額5000円(年額6万円)の奨学金を支給する制度。
返還する必要がないのも安心です。本助成金制度への採用後は、卒業(正規の修業年限)まで支給されます。ただし、募集人数は年480人程度なので要注意。学校は市内・市外、公立・私立を問いません。
自然豊かな住環境なら横浜市青葉区注目はたまプラーザ駅
駅直結のショッピングエリア「たまプラーザテラス」。横浜市内でも公園&街路樹の多さがトップクラスなのが横浜市青葉区。都心へのアクセスが良好で、羽田空港やディズニーランド直通のバスも走るたまプラーザ駅周辺は落ち着いたベッドタウンとしても注目を集めています。
横浜市ZEH(ゼッチ/ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)普及促進補助(横浜市全域が対象の補助)の助成金もあります。
農業盛んな青葉区は希少な「日本なし」の農家も多い横浜市ZEH普及促進補助
横浜市では、「断熱」性能をベースに住まいの年間一次エネルギー消費量をおおむね0にする住まい「ZEH(ゼッチ)」普及のための補助金を支給。
新築住宅の建築主又は新築建売住宅の購入予定者のうち、一定の条件を満すと、対象の設備機器費の1/2、最大50万円を支給(先着20件)。空調設備や給湯設備、換気設備などが対象となります。
エコ&スローライフなら鎌倉市注目は鎌倉駅

歴史ある街並みが人気のエリア。落ち着いた住環境と県内でも屈指の安定した財政が魅力の地域です。駅前の商店街は活気で溢れ、都心まで約1時間の立地も◎。住宅用再生可能エネルギー設備や電気自動車の補助もあり、環境に配慮した暮らしを求める人におすすめです。
鎌倉市住宅用
再生可能エネルギー・省エネ機器等設置費補助金
「住宅用太陽光発電システム」など住宅用再生可能エネルギー設備等や電気自動車を新たに設置・購入する費用の一部を補助。
家庭用燃料電池システムなら最高4万円まで補助。なお、先着順で、予算額(400万円)に達した時点で受付が終了します。
地価の手頃さなら海老名市注目は海老名駅

新築の家づくりと子育てを重視する人におすすめの地域。新宿まで電車で約50分と通勤圏内かつ、地価も手頃です。「勤労者住宅資金利子補助制度」「子ども医療費助成」などの補助も充実しています。周辺には大型商業施設「ビナウォーク」などもあり住環境も◎。
勤労者住宅資金利子補助制度
居住するための自宅を購入・増改築するために中央労働金庫から借り入れた場合、利子の一部を補助されます。
補助対象限度額は50~500万円で年利3%以内または、前年中に支払った利子額を2分の1とした額、いずれか少ない額が補助されます。市内に居住していて、同一事業所に継続勤務している人が対象となります。
※地価情報は、市・区を対象とした2018年12月現在のものです。過去3ヵ月の間に「LIFULL HOME'S」に掲載された物件の中から独自に集計した平均価格をもとに、独自に算出(「LIFULL HOME'S」HPに掲載された100㎡あたりの地価÷100の値を、小数第二位を四捨五入)したものであり、不動産価格を保証するものではありません。また、上記(※)の付いた地価は、国土交通省が公表する公示地価をベースに本誌が独自試算した地価の目安額です。※助成金情報は年度ごとで変更の可能性があるため、最新情報の詳細は、行政HPなどでご確認ください。
- 出典:家を買Walker (KADOKAWA)
- 撮影 = 利根川幸秀
- 取材・文 = 佐々木翔
- イラスト = つぼいひろき
- 編集 = LIFULL HOME'S 編集部
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更新日: / 公開日:2019.06.27












