街の紹介記事は、どれも日中の情報ばかり。だけど、仕事が終わって帰ってくるのは大抵夜。その街で暮らす人にとっては街灯に照らされた街の姿もまた、思い出を刻む舞台となります。

夜、この街はどんな姿を見せるのか。ライターsiomoonが、実際に夜の吉祥寺を歩いてみました。時間が深まるにつれて移り行く、リアルな街の情景をお届けします。

この街に住みたい、この街に友達が住んでいる、一度も行ったことないけど面白そう…この記事に興味を持ったきっかけは、どんな理由でも構いません。あなたも一緒に、夜の散歩に出かけてみませんか。

筆者紹介:siomoon
夜歩きライター。千葉県住み。吉祥寺を訪れるのは3回目(ちゃんと歩くのは初めて)。吉祥寺のイメージは、古着とお好み焼き。

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23:30 吉祥寺通り マルエツプチ前(吉祥寺北町エリア)

 

吉祥寺通りマルエツプチ
時刻は23時半。ここは吉祥寺北町1丁目、吉祥寺通り沿いにある24時間営業のスーパー「マルエツプチ」前です。

 

徐々に深夜帯に近づいてきましたが、これから吉祥寺北町エリアを歩き、街の様子をお伝えしたいと思います。

 

吉祥寺通りは、まだ人通りも交通量もそれなりに残っており、歩行者や自転車に乗った方とたまにすれ違う感じです。

 

23:36 吉祥寺通りから横道へ

 

吉祥寺通りから横道
このまま吉祥寺通りを北に進むと、すぐに練馬区に入ってしまうので、適当に西方向にのびる横道に入ってみたいと思います。

 

23:39 小学校前の道

 

たばこの自動販売機
歩いていると、小学校の目の前でたばこの自動販売機を発見。

 

すでに長い間動いていない様子ですが、“カードなしでかえる!”という時の流れを感じるフレーズに何だか心が揺さぶられます。

 

路地
たばこの自動販売機を越えた辺りからは路地がいくつも交差し、碁盤目状に住宅地が広がっています。

 

複雑そうに見えますが、まっすぐキレイに区画整理されているので、歩いていて迷うことはなさそうです。

23:53 成蹊東門通り

 

成蹊東門通り
月見小路という通りを歩いていると、成蹊東門通りにたどり着きました。

 

“成蹊”ということは、この道の先に、かの有名な成蹊学園があるようです。

 

成蹊学園は、約27万m2もの広大な敷地内に、小学校から大学院まで各施設が集まった総合学園。歴史の古さはもちろん、数々のドラマや映画のロケ地としても使われるほど有名な場所です。

 

23:55 成蹊学園の東門

 

成蹊学園の東門
まっすぐ成蹊東門通りを進むと、確かに東門に到着しました。

 

通りの名前に“東門”と付くくらいなので、勝手に立派な門を想像してしまいましたが、意外とコンパクトな門です。ただ、門の先は相当広く、まるで要塞のような雰囲気です。

 

成蹊学園沿い
成蹊学園沿いは高いコンクリートの塀に囲まれており、セキュリティはかなりしっかりしています。

 

0:00 五日市街道

 

五日市街道
成蹊学園の東門から南に向かって道なりに歩くと、五日市街道に出ました。

 

時刻は午前0時。ついに日を跨ぎ、ここからは深夜帯に突入です。

 

0:01 成蹊前ラーメン

 

成蹊前ラーメン
すぐそばで、まさに学生御用達といった雰囲気のラーメン屋さんを発見。

 

黄色い看板には「成蹊前ラーメン」とはっきり書かれており、遠くからでもよく目立ちます。

 

ラーメン好きの方なら看板を見てもうお気づきかもしれませんが、ここは俗に言う“二郎系”のお店。ボリューム満点のラーメンがきっと、腹ペコ学生の胃袋をしっかり満たしてくれているはずです。

 

成蹊前ラーメン
人気店だからこそ、お店の前には、行列の並び方や自転車の停め方もアナウンスされており、近隣住民への配慮もしっかりされています。

 

0:05 五日市街道沿いのローソン

 

ローソン吉祥寺北町店
「成蹊前ラーメン」の隣りには「ローソン」があり、成蹊大学の学園祭「欅祭」のポスターも貼られていました。さすが、おひざ元ですね。

 

0:11 成蹊学園の正門前

 

成蹊学園
ローソンの西隣は成蹊学園の正門へと続く、立派な並木道となっています。

 

深夜にもかかわらず、この辺りは街灯が多く、とても明るいです。

 

成蹊学園前の入り口
成蹊学園前の入り口にはバス停もあり、吉祥寺駅北口からバスに乗れば、ここまで5分ほどで到着します。

 

五日市街道
深夜にもなると、五日市街道の交通量はほとんどなく、とても静かです。

 

せっかく五日市街道に出たので、ここからもう少しだけ西に向かって歩いてみることにします。

 

0:21 お菓子とパンと吉祥寺キッシュaoi

 

aoi
しばらく歩いていると、右手にオレンジ色の看板に「aoi お菓子とパンと吉祥寺キッシュ」と書かれたお店を発見。

 

“吉祥寺キッシュ”が気になり調べてみると、武蔵野市で採れた野菜を使ったキッシュらしく、手土産としても人気だそうです。

 

さらに自家製グラノーラを販売したりと、常に健康的で新しい商品を作ろうとする姿勢も地元で愛される秘訣なんでしょう。

 

「aoi お菓子とパンと吉祥寺キッシュ」の道の向かい側は、もう吉祥寺北町ではなく、武蔵野市中町。すでに、最寄り駅は吉祥寺駅よりも三鷹駅の方が近くなったため、この辺りで、北町の散策は終わりにしたいと思います。

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五日市街道
吉祥寺北町は、成蹊学園を中心に、閑静な住宅地が広がるエリアでした。

 

五日市街道沿いにはコンビニや飲食店も多く、スーパーも24時間営業のマツエツプチがあるので、駅から少し離れた落ち着いた環境を求める方には住みやすいかと思います。

 

成蹊学園より西側のエリアは、吉祥寺駅よりも三鷹駅の方が距離的に近くなるため、2駅をうまく使い分けることで、より便利な生活が送れる可能が広がります。

 

次は、中央線の吉祥寺駅と三鷹駅の南側に位置する御殿山(ごてんやま)エリアに移動して、引き続き夜の街の様子を見てみましょう。

 

夜の街を歩く…吉祥寺「御殿山エリア」編はこちら

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更新日: / 公開日:2018.12.26