街の紹介記事は、どれも日中の情報ばかり。だけど、仕事が終わって帰ってくるのは大抵夜。その街で暮らす人にとっては街灯に照らされた街の姿もまた、思い出を刻む舞台となります。
夜、この街はどんな姿を見せるのか。ライターsiomoonが、実際に夜の吉祥寺を歩いてみました。時間が深まるにつれて移り行く、リアルな街の情景をお届けします。
この街に住みたい、この街に友達が住んでいる、一度も行ったことないけど面白そう…この記事に興味を持ったきっかけは、どんな理由でも構いません。あなたも一緒に、夜の散歩に出かけてみませんか。
筆者紹介:siomoon
夜歩きライター。千葉県住み。吉祥寺を訪れるのは3回目(ちゃんと歩くのは初めて)。吉祥寺のイメージは、古着とお好み焼き。
物件を探す街の情報を見る
吉祥寺東町4丁目の稲荷通りを北上
22:20 JR中央線の高架下

時刻は22時20分、ここは吉祥寺東町4丁目の稲荷通り。
JR中央線の高架下で、吉祥寺までは1.1km、約15分ほどの距離にいます。
17時半頃から吉祥寺を歩き始め、すでに5時間近くが経過。この辺りまで来ると人影はなく、街は眠ったように静かです。
東町エリアをこれから散策してみますが、どんな感じなのかまったく予想がつきません。

とりあえず、稲荷通りを北に向かってまっすぐ歩いてみたいと思います。
周りは閑静な住宅街。街灯も多く、開けた場所なので明るく感じます。
22:24 交番前

稲荷通り沿いに、緩やかな坂を下った先には警察の駐在所が。
警察官の方の姿は見えませんが、駐在所が近くにあると、いざという時の安心感があります。
22:25 崎玉稲荷神社

交番を横目に通り過ぎると、道のすぐ左手に存在感を放つ鳥居を発見。
ここは、崎玉稲荷(さきたまいなり)神社。いま通ってきた稲荷通りの名の由来は、ここからきているようです。
調べてみると、こちらは300年近く前に建てられた歴史ある神社。
敷地内には石碑が置かれ、詳しい経緯が書かれているようですが、真っ暗なのでそれはまたの機会に。

神社の脇には、なぜかスヌーピーでおなじみの黄色い小鳥、ウッドストックが描かれた看板が掲げられています。
さらに看板の下には、見開きのメニューまで。どうやらこの神社の裏手には「WOOD STOCK」というカフェがあるようです。
こんな吉祥寺と西荻窪の間に位置する住宅地の奥にカフェがあるなんて、地元の方以外なかなか気づかないんじゃないでしょうか。
木々に囲まれた癒やし空間で30種類のスパイスを使ったオリジナルカレーが味わえるそうなので、気になる方はぜひ足を延ばしてみてください。
22:27 稲荷通り 北側

カフェを後にし、さらに稲荷通りを北に進みます。

この辺りは住宅や駐車場以外に、特に目立ったものは見当たりません。
22:32 謎の段ボール

稲荷通りを歩いていると、吉祥寺東緑地で謎の段ボールを発見。
“ご自由にお持ち下さい”と書かれていますが、中はすでにからっぽ。
一体何がもらえたのか気になります。こうした昔ながらのやり取りが吉祥寺でいまだに行われていることにも少し驚きです。
武蔵野市と杉並区の境界線
22:35 吉祥寺東町の北側

稲荷通りを抜け、吉祥寺東町の一番北側まで来ました。
道を挟んで左は武蔵野市吉祥寺、右が杉並区西荻北というちょうど境界に位置する場所です。
ここからは吉祥寺東町の西側を散策すべく、吉祥寺通りを目指して歩いてみたいと思います。

道すがら、フラワースタジオの看板を発見。
井の頭公園を筆頭に、草花や自然を愛する人が多い街なのかもしれませんね。
物件を探す 街の情報を見る
人気パティスリーが店を構える女子大通り
22:43 アテスウェイ

10分ほど歩くと、女子大通りに出ました。女子大通りという名の通り、すぐそばには2018年で創立100周年を迎えた東京女子大学があります。
そして、そのすぐそばにあるのがパティスリー「アテスウェイ」。都内でも指折りの有名店で、ケーキ好きなら一度は訪れてみたいお店です。
営業は19時までのため、すでに人けはありませんが、常に行列が絶えない人気店の静まり返った姿を見るのは、貴重な感じがします。

「アテスウェイ」の目の前には、コンビニの「ミニストップ」があります。
吉祥寺エリア全体で見ても「ミニストップ」はほとんどないため、かなりレアです。
吉祥寺駅からは20分ほど離れた場所にありますが、もし急にソフトクリーム食べたくなったときのために、覚えておくといいかもしれません。
⇒夜の街を歩く…吉祥寺「東町エリア」編【Vol.2】はこちら
物件を探す 街の情報を見る
更新日: / 公開日:2018.12.26










