今回は、目黒駅の住環境をご紹介します。お話を伺ったのは目黒に17年間住んでいるという41歳の会社員Mさんです。夫と暮らすMさんによると、目黒は江戸人情が残る、大人の落ち着きがある街なのだそう。いったいどのような魅力が隠れているのでしょうか。華やかでありながら庶民的でもある街並みの印象、買い物事情やお出かけスポットなど、実際に住む人ならではの視点で語ってもらいました。
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プロフィール

 

―目黒に住んでみていかがですか?

 

「品川をはじめとするオフィス街からも、渋谷や恵比寿、白金といったお洒落スポットからも近いという立地が人気の理由だと思います。実際に、山手線や東急目黒線などが乗り入れているほか、バス路線も多いので、移動は大変便利です。
自分を含め、徒歩や自転車で通勤する人も少なくないハズです。駅の脇など、タワーマンションも増えつつありますが、何世代にもわたって暮らしてきた住民も多く、昔ながらのふれあいイベントも盛んです。つかず離れず、イイ距離感で暮らせると思います」

 

―ひと言で言うと、どんな街ですか?

 

「江戸人情が残る、大人の落ち着きがある街」

 

―その理由を教えてください

 

「桜の名所・目黒川はもちろん、渋谷や恵比寿、白金、六本木といったお洒落スポットも至近距離です。多くの芸能人や有名人が暮らす街としても知られていて、華やかなイメージが先行しているかもしれません。でも実は、盆踊り大会や目黒のさんま祭りといったイベントも盛んで、とにかく庶民的なエリアだと感じています」

 

目黒川目黒川

 

目黒には独特の魅力があるというMさん。華やかでありながら親しみやすい雰囲気も兼ね備えているのだそう。ほかにどんな魅力が隠れているのでしょうか。目黒のリアルな住み心地を探るべく、住環境や日常生活に欠かせないお店などを伺いました。

 

―街はどんな雰囲気ですか?

 

「大動脈・目黒通りの白金台方面は、間口の狭いペンシルビルや1階が店舗の低層ビルが目に付くものの、個人経営の青果店やクリーニング店、銭湯といった昭和レトロ感が健在です。
目黒川方面(権之助坂)は、スタイリッシュな高層ビル群と、人情味あふれる飲食店街の共存が魅力的です。沿道の騒音は否めませんが、一本裏手はおどろくほど静か。文句なしの住環境が広がっています」

 

目黒通り 権之助坂上:目黒通り、下:権之助坂

 

―普段どこで買い物をしていますか?

 

「東口直結の駅ビル・アトレ目黒1の地下1階には、青果店『さわみつ』、鮮魚店『魚力』、精肉店『肉処たかぎ』が、2階には『ザ・ガーデン自由が丘』が入っています。いずれの店舗もちょっとお高めですが、鮮度や品質に見合った価格帯といえるでしょう。
正面口直結の駅ビル・アトレ目黒2の中にある『プレッセ』と『成城石井』は、いずれも夜11時まで営業しています。帰宅が遅くなりがちな繁忙期の心強い味方です」

 

アトレ目黒 アトレ目黒上:東口『アトレ目黒1』、下:正面口『アトレ目黒2』

 

―おすすめのおいしいお店はありますか?

 

「40年以上続く『スパゲティ ダン』は、ひとりランチにもってこいです。たらこスパゲティ専門店と言いきれるほど、そのバリエーションが豊富です。クリーミーなソースをまとった太麺のもっちり感ときたら! もはや病みつきです。
老舗とんかつ店『とんき』も外せません。行列の絶えない有名店ですが、いつ行っても期待通りの味わいを堪能することができます。職人さんの仕事ぶりを眺められるカウンター席がお気に入りです」

 

ダン とんき
上:スパゲティ ダン、下:とんき

 

駅直結のスーパーもあり、買い物にはとても便利な環境です。地元で昔から愛される飲食店も多く、休日にグルメ探訪してみるのも楽しそう。街をぶらりと歩いてみるだけで何か発見できそうな、味わい深い街並みが広がっているようです。

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目黒を愛するMさんに、休日のお出かけスポットを伺いました。

 

―休日よく行く場所はありますか?

 

「駅前に建つビルの8階に『久米美術館』があります。明治の歴史学者・久米邦武が遺した資料や、その長男で洋画家の久米桂一郎の主要作品などを所蔵しています。表の喧噪とは裏腹に、静かで落ち着くスポットです。
その向かいにある『目黒シネマ』は、今時珍しい2本立ての名画座です。上映作品はハリウッド大作から国内アート系作品までと幅広く、各種割引もあります。休日なのにお天気がイマイチなんて時にもってこいのスポットです。大スクリーンならではの臨場感を楽しんでいます」

 

久米美術館 目黒シネマ上:久米美術館、下:目黒シネマ

 

―ほかにおすすめの場所があれば教えてください

 

「近頃よく耳にする言葉”昭和遺産”ですが、目黒通りと外苑西通りの交差点にあるビル銭湯『髙松湯』もそのひとつでしょう。創業はビルが竣工した1965年。気泡風呂と超音波風呂があり、江戸っ子気質が見え隠れするご主人が番台を守っています。目と鼻の先の自然教育園で森林浴した後に利用しています。手ぶらの一見さんにもやさしい、ストレスフリーなスポットです」

 

髙松湯

Mさんに、特にお気に入りのスポットを聞いてみました。

 

―お気に入りの場所は?

 

「正面口の脇からはじまる急勾配、行人坂の中腹に建つ『大円寺(大圓寺)』は心が和むスポットです。知る人ぞ知る五百羅漢像が建っています。初めて見た時はぎょっとしましたが、よくよく見ると、どのお顔も穏やかで可愛らしいんです。作者が隠れキリシタンだったことがうかがえる、聖母マリア風の像や十字架つき杖を持っている像も見つけました。たびたび立ち寄ってはアレコレ空想し、江戸時代へのタイムトリップを楽しんでいます。
目黒通り沿いに建つ『誕生八幡神社』は、太田道灌の息子誕生に由来する珍名神社で、毎年9月に開催される『目黒のさんま祭り』のメイン会場としても知られています」

 

大円寺 誕生八幡神社
上:大円寺、下:誕生八幡神社

 

地元の魅力的なスポットを教えてくれたMさん。他にも目黒のシンボル的な場所を紹介してもらいました。

 

目黒駅前 東急ストア
上:『目黒駅前』目黒駅前は高層ビルやマンションがたくさん建っている
下:『東急ストア』品揃え豊富。「特にお惣菜のレパートリーの多さが嬉しい!」とMさん

 

重箱稲荷 玉川屋
上:『重箱稲荷』誕生八幡神社の境内にあるお稲荷様。徳川家光が弁当の重箱をお供えしたことが由来だとか
下:『玉川屋 目黒駅前店』創業90年以上の老舗の和菓子屋

 

―どんな人におすすめしたいですか?

 

「都心部に住みたいけれどタワーマンションはちょっと苦手…という人にオススメです。シングル、カップル、ファミリーそれぞれに見合った物件がみつかると思いますが、駐車場確保は容易ではないでしょう。ただし“職場まで徒歩”もアリな立地です」

 

親しみやすい雰囲気にあふれ、落ち着いた街並みが広がる目黒。住む場所として申し分のない環境が整っており、Mさんのように長年住居をかまえる人が多いのもうなずけます。単身者から子育て中のファミリー、定年後のシニア世代まで、どの年代層にとっても住みやすい街と言えるのではないでしょうか。

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目黒のさまざまな魅力を語ってくれたMさん。最後に、目黒の総合評価を尋ねました。

 

物価は高い?安い?
(1:高い/2:やや高い/3:普通/4:やや安い/5:安い の5段階から選択)

 

3:普通

 

「大手チェーンドラッグストアの進出率が低い気がします。日ごろより、近隣スーパーの日用品価格をチェックしておくといいでしょう。」

 

とMさん。スーパーは大きな通り沿いにいくつもあるので、各店の傾向を把握しておくとさらにお得な買い物ができるでしょう。

 

総合的な住み心地
(◎とても良い/○良い/△ちょっと微妙 の3段階から選択)

 

◎とても良い

 

「移動手段が豊富で通勤に便利、庶民的価格店と高級路線店の共存により日々のお買い物が楽しい、起伏に富んだ地形で街全体に味がある…などなど、自慢できることがたくさんある場所です」

 

目黒での生活を日々楽しんでいるMさん。住めば住むほど味わい深いエリアのようです。物価も平均的な水準で、毎日の暮らしにやさしいのもうれしいポイント。電車以外にバス便も発達しているので、通勤・通学で不自由することはないでしょう。普段は庶民的に、時には華やかな非日常を楽しみたい、そんな方にはぴったりの街なのではないでしょうか。

 

目黒の物件は単身者向けからファミリー層向けまで数多くあり、予算も幅広いのが特徴です。時期によっては掘り出し物の物件もあるかもしれません。「いつか自分も住んでみたい」という方は、ぜひ実際に物件を検索してみてください。

 

※この記事の情報は2017年9月時点のものです。

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更新日: / 公開日:2018.04.11