「二人暮らしで水道料金が8,000円だった」といったケースで、果たしてその金額が高いか安いか分からないという人もいるしょう。

本記事では、二人暮らしの平均的な水道代や、水道代を安く抑えるためのポイントなどをご紹介します。

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総務省「家計調査」(2023年)によると、二人以上の世帯の水道代の平均は4,242円となっています。

 

また、水道代は季節によっても異なり、基本的には夏と冬の水道代が高くなる傾向にあります。

 

たとえば、夏であれば洗濯の回数が増えたり、シャワーの回数が増えたりするため、水道代が高くなりやすいでしょう。

 

一方、冬であれば寒くなるため湯船にお湯をため、入浴回数が増えることで水道代が高くなります。

 

総務省「家計調査」(2023年)によると、水道代は地域によって異なります。

 

たとえば、二人以上の世帯における地域別の水道代を見てみると、長野市は7,168円であるのに対し、徳島市は3,521円とおよそ2倍の差がついています。

 

これは、各地域を管轄する水道局の基本料金や従量料金が異なるほか、都市部と地方では水資源の利用状況やインフラコストが異なることなどが理由として考えられるでしょう。

 

なお、都市階級別で見ると大都市が4,915円であるのに対し、小都市や町村は5,361円と割高になっていることが分かります。

 

ただし、長野市と徳島市で大きな差がついているように、単に大都市だから水道料金が安いというわけではないようです。

 

地域別では、東北が6,299円、沖縄が4,186円となっており、寒い地域ほど水道料金が高くなる傾向にあります。これは、地域にかかわらず冬に水道料金が高くなることと同じ理由だと考えられるでしょう。

 

東京都水道局の調査によると、水道使用量の内訳は以下のようになっています。

  • 風呂:43%
  • トイレ:20%
  • 洗濯:16%
  • 炊事:15%
  • 洗面、その他:6%

参考:東京都水道局「水の上手な使い方

 

このように、水道使用量の約6割は、お風呂とトイレが占めていることが分かります。水道料金を安く抑えたいのであれば、水道使用量の多い順に節水を検討していくと効果的だといえるでしょう。

 

二人暮らしをしている人の中には、先に述べた平均的な水道代よりも多く支払っている場合もあるかもしれません。水道代を抑えるためには、普段の生活で見直すべきポイントがあります。

 

ここからは二人暮らしの生活で水道代を抑えるためのポイントについて見ていきましょう。

 

水道代が平均よりも高くなる人の中には、歯磨きや食器洗いの際に水を出しっぱなしにしている人も多いでしょう。

 

「ちょっとくらいなら問題ない」と思っていても、実際は大量の水を消費しています。東京都水道局によると、各用途別に以下の量の水道を使用しているという結果が出ています。

用途

使い方

使用量

洗面・手洗い

1分間流しっぱなしの場合

約 12リットル

歯磨き

30秒間流しっぱなしの場合

約 6リットル

食器洗い

5分間流しっぱなしの場合

約 60リットル

洗 車

流しっぱなしの場合

約 90リットル

シャワー

3分間流しっぱなしの場合

約 36リットル

※引用:東京都水道局「くらしと水道」

 

このように水を数分間流しっぱなしにするだけで大量の水を消費しています。

 

たとえば、洗面・手洗いで1分間水を流しっぱなしにするだけで、1リットルのペットボトル12本分の水を使用しています。

 

水道を数秒間止めるだけでも数リットルの節約になるため、水道はこまめに止めるようにしましょう。

 

トイレの洗浄レバーには大と小がありますが、必要に応じてこれを適切に使い分けることが大切です。

 

洗浄レバーで使用される水の量は、メーカーや製品によって異なりますが、小の場合は3.0~3.5リットル程度、大の場合は4.0~5.0リットル程度の水が流れるといわれています。

 

そのため、小で済むのにもかかわらず大で流してしまったり、大が必要なのに小にして1回では流れずに2回、3回と流してしまったりしないように気をつけましょう。

 

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先述したとおり水道代を抑えるには、水を流しっぱなしにしない、トイレの洗浄レバーは大と小で使い分けるなどがポイントです。

 

また水の量を調整する以外にも、普段の生活の中で実践することで水道代を節約できる方法があります。

 

最後に、二人暮らしで水道代を節約する方法を紹介します。

 

水道代を節約するには、節水シャワーヘッドを利用するのがおすすめです。

 

お風呂の水道使用量は全体の使用量に含まれる比率が高く、節水を意識することで高い節約効果を期待できます。そのため、節水シャワーヘッドに替えるだけで水道代を抑えることが可能です。

 

なお、節水シャワーヘッドを選ぶときは、節水率だけでなく水圧の強さにも着目してみましょう。水圧が強い節水シャワーヘッドであれば、少ない水の量で体全体を流せます。

 

一度節水シャワーヘッドに替えてしまえば、そのほかの入浴方法を変えなくても消費する水量を減らせるため、長期的な節約効果を期待できるでしょう。

 

お風呂の残り湯を洗濯に再利用することで、水道の使用量を抑えることが可能です。

 

お風呂の水の量は、使用状態によっても異なりますが、一般的なお風呂の残り湯は約180リットルです。残り湯の半分である90リットルでも洗濯に再利用すれば、大きな節約につながります。

 

ほかの節水と組み合わせることで、さらなる節約効果にも期待できるでしょう。

 

洗濯物をまとめて洗うことも水道代の節約に効果的です。洗濯時に使う水量を調整することも可能ですが、量に応じて細かく調整している人は少ないでしょう。

 

また、使う水量を調整したとしても、2回、3回と洗濯機を回すより、1回でまとめて洗濯してしまった方が高い節水効果に期待できます。

 

洗濯物をまとめて洗うことで、水道代だけでなく電気代の節約にも効果があります。

 

総務省「家計調査」(2023年)によると、二人暮らしの水道代の平均は、4,242円です。

 

ただし、地域によって料金は異なります。なお二人暮らしの水道代が平均よりも高い場合は、生活を見直すことが大切です。

 

歯磨きや食器洗いの際に水を出しっぱなしにしない、トイレの洗浄レバーを適切に使い分けるなど実践してみましょう。

 

ほかにも、シャワーヘッドを節水タイプのものに変更したり、お風呂の残り湯を洗濯で使用したりすることで、水道代をさらに節約できるでしょう。

 

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