一人暮らしを始める際は、部屋の広さや間取り、家賃相場などを把握しておくことが大事です。また、家具の配置についても考えておくと、自分にぴったりな部屋を探しやすくなります。

この記事では、9畳ワンルームでの一人暮らしについて、家賃相場やレイアウトのポイントなどを解説します。

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9畳を平米数に換算すると「約14.6平米」です。ワンルームの場合、居室以外のキッチンなどのスペースも含めて9畳と表示されるため、実質的に居室部分は7畳程度になるでしょう。

 

国土交通省が公表している「住生活基本計画における居住面積水準」によると、単身世帯の最低限必要な広さは25平米です。

 

9畳のワンルームの場合、水回りなどを含めた専有面積は20~24平米程度になるケースが多いので、水準よりもやや狭めの部屋といえそうです。

 

不動産情報ポータルサイトのLIFULL HOME’Sで物件を検索すると、2024年2月1日時点、東京23区の9畳・ワンルーム(専有面積20~25 平米)は7,847件がヒットしました。

 

区ごとの平均的な家賃相場をまとめると、次のとおりです。なお、表の家賃は、先ほどの目安に従って「9畳のワンルーム=専有面積20~25 平米」としたときの相場です。

地域名

家賃相場

千代田区

12万9,900円

中央区

11万8,700円

港区

14万4,000円

新宿区

9万7,200円

文京区

9万5,000円

台東区

9万7,400円

墨田区

9万500円

江東区

9万5,000円

品川区

9万6,700円

目黒区

10万8,300円

大田区

7万7,200円

世田谷区

8万8,000円

渋谷区

11万8,900円

中野区

7万7,900円

杉並区

7万2,400円

豊島区

8万4,100円

北区

7万1,900円

荒川区

7万200円

板橋区

7万8,600円

練馬区

6万8,600円

足立区

6万4,100円

葛飾区

6万2,900円

江戸川区

6万3,200円

 

同じように、最寄り駅が山手線の物件を調べると2024年2月1日時点で2,645件がヒットしました。

 

主な駅の9畳・ワンルームの家賃相場をまとめると、次のとおりです。

駅名

家賃相場

東京駅

9万7,400円

品川駅

11万6,700円

五反田駅

9万6,000円

渋谷駅

13万3,100円

新宿駅

10万8,500円

高田馬場駅

9万1,600円

池袋駅

9万3,300円

駒込駅

8万9,100円

日暮里駅

8万8,500円

上野駅

10万6,400円

神田駅

12万3,000円

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9畳のワンルームはキッチンが部屋の中にあり、仕切りがないシンプルな間取りが特徴です。部屋全体を見渡せるので、どこに何があるのかを把握しやすく、比較的家賃を抑えた物件を見つけやすい点がメリットです。

 

一方、ワンルームは1Kのように部屋に仕切りがないため、生活していくうえでいくつか注意点があります。

 

まず、キッチンやトイレなど水回りからのにおいが部屋全体に広がりやすくなります。トイレを使うときの音が気になることもあるでしょう。

 

また、玄関から部屋全体が見えてしまうので、宅配便の受け取り時などに室内を見せたくない人は、のれんなどを取り付けて目隠しをする必要があります。

 

同じ広さでも仕切りのある間取りの物件と比べると、冷暖房効率が悪くなる点も注意しましょう。

 

同じ広さの間取りであっても、部屋の形によって適した家具のレイアウトは変わります。

 

ここでは、長方形と正方形の部屋における家具のレイアウトのポイントを紹介します。また、ワンルームの部屋での収納のコツについても見ていきましょう。

 

家具のレイアウトについて考える際は、まずどの家具が置けるのかを考えておくことが大切です。

 

9畳のワンルームに置ける家具としては、主に以下のものが挙げられます。

  • テーブル
  • パソコンデスク
  • 2人掛けのソファ
  • シングルタイプのベッド
  • テレビ台
  • 本棚などの収納

すっきりとしたレイアウトで部屋を広く見せるには、家具の数を増やさずに、最小限に抑えることが大事です。

 

長方形の部屋を広く見せるには、壁に沿って平行に家具を配置するのがポイントです。部屋の中心に通り道ができて、部屋の奥まで見通せるようになるため、空間が広く感じられます。

 

また、背の高い家具は入り口付近に設置して、奥側に背の低い家具を配置すると、遠近法で奥行き感が出ます。

 

長方形の部屋と比較すると、正方形の部屋は壁の1辺が短くなるためレイアウトの難易度が上がります。ソファやテーブルなどの大型家具を横並びにしにくい場合は、L字形に配置してみましょう。

 

また、壁の1面を収納で埋めると、部屋の形が長方形になるので、他の家具をバランスよく配置しやすくなり、収納力も上がります。

 

ワンルームの部屋で悩みがちなことといえば、収納スペースが不足しやすいことです。荷物の量が多い人は、クローゼットが備え付けの物件を借りるとよいでしょう。

 

また、ロフト付きの物件を選べば、ロフトを収納スペースとして活用できます。それでも収納が足りない場合には、収納付きベッドやロフトベッドを活用しましょう。床面積を圧迫せずに収納量を増やせます。

 

ロフト付きの物件 広めのワンルーム物件

9畳のワンルームは一人暮らしには広い?

 

国土交通省の定める水準によると、単身世帯の一人暮らしに最低限必要な広さは25平米とされています。9畳は約14.6平米で、ワンルームの場合はキッチンやバスルームなどを含めた専有面積が20~24平米ほどになるので、水準よりやや狭めの部屋になります。

9畳のメリットや注意点は?

 

9畳のワンルームは物件数が比較的多いので、自分に合った部屋を見つけやすいのがメリットです。一方、玄関から部屋が丸見えになる、キッチンなどのにおいが全体に広がりやすい、冷暖房効率が悪いなどのデメリットがあります。

 

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