憧れの一人暮らしをするなら「思い切り自分好みの部屋にしたい」と考える人は多いでしょう。しかし、賃貸物件では原状回復義務があるため、壁に穴をあけたり大掛かりなアレンジを加えたりすることはできません。
また、部屋の形状やサイズによって、コーディネートのアプローチは異なるため、物件選びの段階で自分好みの部屋がつくれるかを見極めることが大切です。
今回は「女性の一人暮らし」をテーマに、おしゃれな部屋にするための空間づくりのポイントや、部屋選びのコツを解説します。
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部屋をおしゃれに見せるための基本的なポイント

おしゃれな部屋を実現するには、物件選びの段階である程度インテリアの方向性を決めておくとスムーズです。まずは、一人暮らしの部屋におけるインテリアコーディネートの基本を見ていきましょう。
インテリアのスタイルを決める
インテリアは、スタイルを決めるとコーディネートしやすくなります。
たとえば、スタイリッシュな「モダンテイスト」、シンプルで木のぬくもりを感じる「ナチュラルテイスト」、洗練されたデザインや自然素材で構成された「北欧テイスト」、ブルーを中心とした爽やかな色合いや木材の質感が魅力の「西海岸テイスト」など、さまざまなスタイルがあります。まずは好みのスタイルをひとつ選びましょう。
家具は部屋のサイズに合わせて選ぶ
好みのスタイルに合う家具が見つかったらすぐに購入するのではなく、部屋の形状やサイズに合うかを確認しましょう。
いざ配置してみたら大きすぎて生活動線を確保できない、予定していた場所に入らず返品せざるを得なくなった、などといった失敗を防げます。
部屋選びでは畳数や平米数をチェックする
前述したように、部屋の形状やサイズによって配置可能な家具の大きさは変わります。
同じような間取りでも、物件によって畳数や平米数はさまざまです。物件を選ぶときは間取りだけでなく、必ず部屋の畳数・平米数もチェックしましょう。
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部屋をおしゃれに見せるためのアレンジ方法

続いて、部屋のインテリアをおしゃれにまとめるポイントを見ていきましょう。
家具は背の低いものでまとめる
一人暮らしの部屋では、背の低い家具を中心に選ぶのがコツです。
背の高い家具は圧迫感が出やすく、窮屈に感じてしまうことがあるためです。ローテーブルや低めの収納棚を選ぶと、見える壁の面積が増えて広く感じられます。
調光タイプの照明を選ぶ
照明は、生活シーンによって明るさを変更できる調光タイプがおすすめです。商品の中には、スマートフォンのアプリを使って調光できるものもあるため、自分が使いやすいものを導入してみましょう。
また、テーブルライトやスタンドライトなどをプラスすると、本を読むときや寝るときなどに役立ちます。これらは、雰囲気づくりやインテリアのアクセントとしても有効です。
選ぶカラーによって部屋の雰囲気は変わる

部屋の雰囲気は、選ぶ色や色の組み合わせ方によって大きく変わります。インテリアのイメージを左右する配色の基本を押さえておきましょう。
失敗しない配色の比率
インテリアに使う色が多すぎると、雑多な印象を与えてしまいます。そのため、基本的には3色程度に絞るのが理想です。
カラー配分は、以下の比率を参考にすると、まとまりやすくなります。
- ベースカラー(壁、床、天井):70%
- メインカラー(カーテン、ラグ、家具):25%
- アクセントカラー(クッション、小物など):5%
インテリアの色は、部屋の中で多くの面積を占める「ベースカラー」を基軸にして考えます。
カーテンや家具などの大きなものはベースカラーと相性の良い色を選び、小物やクッションは差し色になる色を選ぶことで、すっきりとバランスよくまとまります。
賃貸物件の場合、退去する際の原状回復を考えると、ベースカラーの変更は現実的ではありません。そのため、下見の段階からきちんと色をチェックしておくことが大切です。
色の効果を考える
それぞれの色が心理的に与えるイメージや効果も意識しましょう。
たとえば、白を基調にインテリアをコーディネートすると、シンプルで清潔感のある空間に仕上がり、部屋を広く見せる効果も得られます。
白系でまとめるときは、アイボリーなどの色や素材のニュアンスが少し異なるものを取り入れると単調にならず、おしゃれにまとまります。
ピンクやラベンダー、ライトブルーのパステルカラーを基調にすると、部屋全体がふんわりとやさしい雰囲気に包まれます。大人っぽい落ち着きのある部屋にしたいときは、モノトーン系がぴったりです。
そこにおしゃれな幾何学模様などの柄を取り入れれば、オリジナリティの高いスタイルを演出できます。
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収納スペースの考え方

収納は、インテリアを考えるうえでとても重要な要素です。せっかく家具や小物にこだわっても、荷物が散らかっている部屋では見栄えがしません。
ここでは、収納スペースの考え方について解説します。
デッドスペースを有効活用する
一人暮らし向けの部屋は、どうしてもスペースが限られてくるため、デッドスペースを有効活用してすっきり片付けられるようにしましょう。
特にベッドの下はデッドスペースになりやすい部分です。収納ボックスを置くか収納付きベッドにすると、居住スペースを狭めることなく収納スペースを確保できます。
目的に合った収納家具を選ぶ
収納家具にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴は異なるため、何をどのくらい収納するのかを考えて選びましょう。
たとえば、扉や引き出しが付いていて中が見えないチェストなら、洋服や下着を収納しつつ、こまごましたものもしまいやすいので便利です。日用品をしまうなら、中が見えないタイプのキャビネットを選ぶとすっきりとした印象にまとまります。
一方、お気に入りの雑貨や本を並べるなら、ガラス扉のキャビネットや扉のないオープンラックがおすすめです。オープンラックは、ものを出し入れしやすく空間を圧迫しませんが、ホコリがたまりやすいため設置後の掃除も視野に入れておきましょう。
収納家具は、背の高いものや暗い色を選ぶと圧迫感が出てしまうため、高さは腰高程度、色は明るめのものを選ぶのがおすすめです。
部屋選びでチェックしたい点

快適な一人暮らしを送るには「安心して住める」環境を選ぶことも重要です。ここでは、女性の一人暮らしの部屋選びでチェックすべき、建物の周辺環境について見ていきましょう。
治安の良さ
女性の一人暮らしでは、物件周辺の治安は必ず確かめておきたいポイントです。
インターネットで警視庁や自治体が公表している犯罪情報マップなどを参考にして、住みたいエリアの治安状況を確認しておきましょう。
また、内見の際に、実際に周辺を歩いて安全性を確かめておくことも大切です。少なくとも、次のポイントをクリアできる物件を選ぶとリスクを軽減できるでしょう。
ポイント
- 最寄り駅から離れていない
- 大通りから離れていない
- 人通りや街灯が少ない道を通らずに通勤・通学できる
ファミリー層が多いエリアに立っている
物件のセキュリティ
女性が一人で安心して生活するには、物件のセキュリティ設備にもこだわりたいところです。オートロックやモニター付きインターホン、防犯カメラなど、物件にどのような機能が備わっているかを確認しましょう。
ただし、設備が充実しているほど家賃も高くなってしまうため、予算とのバランスも考慮する必要があります。
また「ベランダやバルコニーが死角になっていない」「フェンスなどで外から侵入しにくくなっている」といった、建物そのものの防犯性にも目を向けておくことも大切です。内見時には、建物の外からも部屋をチェックするようにしましょう。
オートロック付き物件 モニター付きインターホンのある物件
記事のおさらい
部屋をおしゃれにするコツは?
限られた空間でおしゃれに快適性を高めるには、まずインテリアのスタイルを決め、部屋の形状やサイズを把握することが大切です。そのうえで、配色の比率を参考にインテリアの色を決め、できるだけ背の低い家具でまとめるのがポイントです。また、照明にこだわると、手軽におしゃれな雰囲気を演出できます。
部屋のカラーコーディネートを行うポイントは?
インテリアに用いるカラーは、基本的に3色程度に絞るのが理想です。「ベースカラー(壁、床、天井)70%」「メインカラー(カーテン、ラグ、家具)25%」「アクセントカラー(クッション、小物など)5%」の比率を意識するとバランスよくまとめやすくなります。
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