ペットは心を癒してくれる家族のような存在ですが、一人暮らしでペットを飼いたいと考える方もいるのではないでしょうか。1人でペットを育てるときは、心構えや注意点をあらかじめ理解しておくことが大切です。今回は、一人暮らしでペットを飼ったときに考えられる注意点や必要な心構え、おすすめのペットの条件を紹介します。

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一人暮らしでペットを飼うことについて調べてみると、「やばい」というワードが出てきますが、一人暮らしでペットを飼うことには、どのような注意点があるのでしょうか。

一人暮らしでペットを飼うということは、自分以外にペットの世話をする人がいないということになります。ペットの飼育責任がすべて飼い主一人にかかってくるため、長期間家を空けるときや、万が一ペットが病気になってしまったときの対策などについては、しっかりと考える必要があります。

ペットの種類にもよりますが、ペットの飼育にはある程度のお金が必要になります。アニコムホールディングス株式会社が行った調査(2022年)によると、ペットにかける年間支出の平均額は、犬は36万円、猫は16万円、ハリネズミやハムスター、うさぎなどの小動物は年間10万円台という結果になっています。

 

状況によってはこの金額以上のお金がかかる可能性もありますので、一人暮らしでペットの費用が支払えるか、十分検討するようにしましょう。

一人暮らしの場合、昼間は学校や仕事などで家を空けるという人も多いのではないでしょうか。日中忙しい人はペットの世話をするのが帰宅後になるため、自分のために使える時間が少なくなる可能性があります。特に犬は散歩を必要とするため、自分の時間が後回しになってしまうこともあるかもしれません。

一人暮らしでペットを飼う場合、賃貸マンションなどの集合住宅で飼育することが多いでしょう。集合住宅では鳴き声やニオイ、騒音など、ペットを飼うことでトラブルが起こりやすくなることもあります。たとえペット飼育可の賃貸であっても、ペットの行き過ぎた鳴き声や騒音は他の住人に迷惑をかけてしまいます。また、床や壁などを傷つけてしまい、原状回復費用が高くなる可能性もあります。

 

一人暮らしだからこそ、ペットを飼うことで「やばい!」となってしまわないように、あらかじめ対策をすることが重要です。

 

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それでは次に、一人暮らしでペットを飼う場合に知っておきたい心構えを見ていきましょう。

まず、ペットを飼育しはじめた後で「やばい、お金が足りない!」とならないためにも、ペットを飼育するのに毎月・年間でいくら費用がかかるのか調べておきましょう。自分の収入でペットを飼育する費用が支払えるのか、しっかりとシミュレーションすることが大切です。

基本的に、ペットが飼えるのはペット可の物件のみです。ペット不可の物件でペットを飼った場合は、強制退去などの可能性もあります。また、仮にペット可の物件であっても、ペットの種類や飼育できる頭数などに制限があることも多いです。事前に管理会社や大家さんに確認するようにしましょう。

ペットの声は隣室にも響きやすいため、吠えることが多い犬種などは注意が必要です。また、ニオイや室内のキズを防止するために、普段からこまめに掃除をしたり、あらかじめ壁や床などにシートやマットを設置したりと、トラブル対策をしておきましょう。ケージ内で飼えるペットであれば、キズなどはつきにくいでしょう。

単身者でペットを飼う人は増加傾向にあるといいますが、だからこそ何か起こったときのために、次の飼い主を決めておくことが重要です。自分の身に万が一のことが起こったときに残されたペットが困らないためにも、何かあった際に任せる人を決めておくことや、場合によっては公正証書遺言書や信託契約書を作成しておくことも大切です。また、ペットの性格・病気の有無などを記したノートを準備したり、外出時にはペットを飼っていることを記したカードを持ち歩いたりするのもおすすめです。

 

その他にも、困ったときにはすぐに相談できるように、動物病院や友人・家族などにペットの存在を認知してもらうようにしましょう。

普段から忙しく、自由時間が少ないという人は、ペットの種類やペットを飼うこと自体を慎重に検討しましょう。ケージから外に出ないペットであれば飼育は比較的簡単ですが、犬や猫は毎日トイレやフードの世話があり、寿命も10年以上と長くなります。命を預かるという責任感を持ってペットの飼育を検討しましょう。

それでは最後に、一人暮らしにおすすめのペットの条件について紹介します。

ペットはエサ代・医療費・ケージなどの初期費用がかかるほか、もし部屋にキズをつけてしまうと原状回復費用が高額になる可能性があります。費用面に不安がある場合は、ケージ内で飼える小動物を選ぶと、費用も安く抑えられるでしょう。

隣の部屋まで聞こえるほどの声というと、やはり犬の吠え声が考えられます。一人暮らしで日中は家にいないのであれば、鳴き声が気にならない猫や小動物の方がいいかもしれません。

 

犬でも吠えないようにしつけをすれば、一人暮らしでも比較的飼いやすいです。穏やかな性格で知られているパグ・シーズー・キャバリアキングチャールズスパニエルなど、吠えにくい犬種を選ぶのもおすすめです。

一人暮らしで1Rや1Kタイプの部屋に住む場合は、寝室と生活空間が同じなので、ニオイにも気を使う必要があります。特に、トカゲなどの爬虫類やイタチ科のフェレットなどの飼育には注意が必要です。動物は排泄物のニオイがあるため、比較的狭い部屋で住む場合には、ニオイの少ない小動物の方が適しているでしょう。

飼育のしやすさという点でいうと、ケージ内で飼える小動物や鳥・亀などの方が一人暮らしでも比較的飼いやすいといえます。床や壁にキズがつきにくく、目の届く範囲で観察できるため、仕事や学校で忙しいという一人暮らしの人にも適しています。

1人でペットの世話をすることを考えると、家を空けている時間も留守番ができるペットの方がいいでしょう。エサの回数が少なく、過度な室温調整の必要がない動物がおすすめです。犬よりも猫の方が留守番はしやすいといえます。

 

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一人暮らしでペットを飼う場合の注意点は?

自分以外に世話をする人がいないので、一人暮らしでペットを飼うのは難しいと考える人が多い傾向があります。詳しくは、「一人暮らしでペットを飼うのが「やばい」と言われる理由は?」をご覧ください。

一人暮らしでペットを飼うときはどんなことに気をつければいい?

万が一自分の身に何かが起こったときのために、次の飼い主を決めておくのも大切です。詳しくは、『「やばい!」とならないための、一人暮らしでペットを飼うときの心構え』をご覧ください。

一人暮らしの人にはどんなペットがおすすめ?

賃貸物件で飼うことを考えると、飼育が難しくなく、飼育費用が安いペットの方が向いています。詳しくは、「一人暮らしにおすすめのペットの条件」をご覧ください。

 

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更新日: / 公開日:2023.11.27