賃貸一戸建てでインターネット工事を行うときの流れ

賃貸一戸建てでインターネットの工事を行うときは、基本的な工事の流れを押さえておくと安心です。一口にインターネットといっても、回線の種類（固定回線・光回線・ケーブルテレビ回線・モバイル回線）によって工事内容は異なります。

 

ここでは、例として賃貸一戸建ての物件で光回線の工事を行うケースを紹介します。

 

インターネットの工事を行うときは、まず電話やインターネットから申し込みを行います。上記の例の場合、連絡する前に物件の所在地が光回線の対象エリアになっているかを確認する必要があります。

 

対象エリアになっていれば工事予定日を決定し、対象エリア外であれば他の会社や別のインターネット回線を選ぶ必要があります。基本的な工事の手順としては、電柱に張り巡らされた光ファイバーケーブルを住宅に引き込む作業から始まります。

 

通常であれば、電話回線の配管を使用して屋内に光ファイバーケーブルを引き込みますが、配管に空きがないときはエアコンダクトの穴を使用するか、壁に穴を開けてケーブルを引き込むことになるので注意が必要です。屋内に引き込まれた光ファイバーケーブルは、室内に設置した光コンセントに接続され、モデムとつないで開通確認を行えば、回線工事は完了します。

 

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工事の予約を取るときの注意点

インターネットの工事を予約する際に気をつけておきたいのが、工事が長引いてしまうことがある点です。通常は2時間程度で済みますが、周辺状況や建物の構造によって、光ファイバーケーブルを住宅まで引き込む屋外作業に時間がかかることがあります。

 

また、すぐに工事の予約が取れるとは限りません。そのため、申し込みからインターネット回線の開通までは1ヶ月程度の時間を見ておくといいでしょう。引越しの予定日が決まったら早めに工事の予約を取るのがポイントです。特に、引越しが多い時期や工事の無料キャンペーンなどを謳っているときは予約が混み合うため、早めに動いた方が無難です。

 

また、先述のとおり、建物の状況によっては壁に穴を開けなければならない場合もあります。工事の予約を取る前に、不動産会社や大家さんに連絡を入れ、承諾を得ておくようにしましょう。勝手に工事を進めてしまうと、後からトラブルになる恐れもあるので注意が必要です。

インターネット回線の種類

インターネット回線は主に、固定回線・光回線・ケーブルテレビ回線・モバイル回線などの種類があります。回線の種類によって通信速度や工事内容などが異なる点を押さえておきましょう。

 

固定回線は、アナログ電話回線やケーブルなどを屋内に引き込む有線接続方式のインターネット回線をいいます。スマートフォンやタブレットなどを使うときは、Wi-Fiルーターが必要です。

 

光回線は光ファイバーと呼ばれる伝送路を用いたインターネット回線となります。一度に大量のデータを送ることができ、安定した接続が可能といった特徴を備えています。

 

また、ケーブルテレビ回線はテレビ放送や電話を提供しているケーブルを使って、インターネット接続を行う方式です。地上波テレビの電波が届きにくい山間部などで多く見られる方法だといえます。

 

そして、モバイル回線はケーブルなどを使わずに、無線を用いてインターネットに接続する方式です。接続するためには、モバイルルーターや据え置きタイプのルーターなどが必要になります。

回線の種類	特徴
固定回線	・有線で接続 ・場合によりWi-Fiルーターが必要
光回線	・光ファイバーを用いる ・大容量データ通信が可能、安定した接続
ケーブルテレビ回線	・テレビ放送や電話のケーブルを利用 ・電波が届きにくい山間部などでも使える
モバイル回線	・無線を用いて接続 ・ルーターが必要

 

入居後のインターネットの利用状況を踏まえ、どの回線を選ぶかを検討してみましょう。

 

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賃貸一戸建てのインターネット回線料金

インターネット回線の利用料金は利用する会社によって異なるものの、基本的にマンションなどの集合住宅よりも、賃貸一戸建ての方が高くなる傾向にあります。

 

たとえば、NTT東日本のフレッツ光で料金を比較すると、一戸建て住宅向きの「フレッツ光ネクスト」の料金プランが月額4,950円（税込）であるのに対して、マンション向けの「フレッツ光ネクスト」は月額2,640円（税込）となっています（2023年10月10日時点の情報）。

 

一戸建ての方が高くなる傾向にあるのは、集合住宅であれば多くの戸数で1本の回線を利用できるのに対して、一戸建てでは1本の回線を一世帯で利用することになるためです。年間の利用料金や利用頻度などを踏まえたうえで、最適な料金プランを選んでみましょう。

インターネット工事費用の目安

インターネット回線の工事にかかる費用は、一戸建てとマンションなどの集合住宅では異なります。工事費用の目安や、「工事費無料」と「工事費実質無料」の違いについて見ていきましょう。

工事費用の目安

工事費用についても、マンションより一戸建ての方が高い傾向にあります。一戸建ての場合は、屋内まで配線を引き込む必要があるためです。

 

NTT東日本の場合、屋内配線の工事が必要な場合の費用は1万9,800円（税込）ですが、屋内配線の工事が不要の場合は8,360円（税込）となります（2023年10月10日時点の情報）。工事費無料のキャンペーンなどを利用すれば、費用負担を軽減できるので活用してみましょう。

「工事費無料」と「工事費実質無料」の違い

インターネット回線のサービスを行っている会社は、さまざまなキャンペーンを打ち出しています。しかし、工事費に関するキャンペーンには「工事費無料」と「工事費実質無料」といった表記があり、一見するとどのような意味なのか分からない部分もあるでしょう。

 

「工事費無料」とは名称のとおり、工事に必要な費用をインターネット回線の事業者が負担してくれるというものです。一方、「工事費実質無料」は工事費用を毎月分割で支払うことになりますが、その分は毎月のインターネット回線利用料金から割引されるという仕組みです。

 

注意しておきたい点は「工事費実質無料」の場合、定められた契約期間中に解約すると、工事費の残額を一括で支払う必要がある点です。費用負担の仕組みの違いを理解したうえで申し込むようにしましょう。

 

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記事のおさらい

最後に、今回の内容をQ&Aで確認しておきましょう。

 

Q：インターネットの工事はどれくらいかかる？

A：通常は2時間程度で済みますが、賃貸一戸建ての場合は、集合住宅のように屋内まで回線が引かれていないケースもあるため、工事が長引く可能性があります。また、工事予約がすぐに取れるとは限らず、時期によっては申し込みから開通まで1ヶ月以上がかかる場合もあるため、引越しの予定が決まったら早めに予約を取る方が無難です。

 

Q：インターネット回線の利用料金は、一戸建てとマンションで違う？

A：賃貸物件でも、一戸建てとマンションとでは毎月のインターネット利用料金は異なります。一戸建ての方がマンションよりも割高な傾向が見られるのは、1本の回線を一世帯で使用するからです。

 

Q：工事費無料と工事費実質無料の違いは何？

A：「工事費無料」は、インターネット回線の事業者が工事費を負担してくれるサービスです。一方、「工事費実質無料」は分割で工事費用を支払うものの、毎月のインターネット回線利用料金から割り引かれるというものです。ただし、途中解約をすると、工事費用の残額を一括で支払わなければならないので注意しましょう。

 

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