新生活をスタートするときは、家賃以外の固定費にも目を向けて家計のバランスを考えることが大切です。インターネット通信費は固定費のなかでも負担が大きいコストなので、無料で利用できる物件を選べば大幅な節約につながります。

しかし、インターネット使用料が無料の物件には、いくつか注意しておかなければならないポイントもあります。今回は無料Wi-Fiが使える賃貸マンションの特徴と注意点を見ていきましょう。
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Wi-Fiルーター

 

一口にインターネット使用料無料の物件といっても、大きく分けて以下の4つのタイプがあり、それぞれ使用できる環境や必要な準備が異なります。

4つのタイプ

タイプ1:各部屋にWi-Fiルーターがついている物件

タイプ2:部屋まで回線がきている物件

タイプ3:廊下などにWi-Fiルーターがついている物件

タイプ4:共用部分のみでWi-Fiが使える物件

タイプ1は、自分で回線の契約や機器の準備などをしなくてもWi-Fiが使え、自分専用の回線を利用できるのが大きなメリットです。

 

一方、タイプ2は「インターネット完備物件」とも呼ばれ、Wi-Fiを使うためには自分でルーターを用意しなければなりません。タイプ2はタイプ1の物件と比べて、契約や準備の手間がかかってしまうのがデメリットです。しかし、回線自体は部屋まできているので、タイプ1と同じように専用の回線を使え、セキュリティなどの面で安心感はあります。

 

タイプ3では、廊下にWi-Fiルーターがついているので、特に契約や機器の準備をしなくても利用できます。しかし、ほかの居住者とネットワークを共有しなければならないため、セキュリティ面には注意が必要です。

 

タイプ4はエントランスなどの共用部分のみWi-Fiを使えるのが特徴です。基本的に各部屋で使うことはできません。そのため、インターネット通信の安全性や手続きの利便性を考えるなら、タイプ1やタイプ2を選ぶのが安心といえます。

 

この記事では、各部屋にWi-Fiルーターがついているタイプ1の物件について、具体的に注意すべきポイントをご紹介します。

Wi-Fiの使用料金

 

無料でWi-Fiが使えるマンションを契約するうえで、まず注意しておきたいのは「家賃や管理費を含めたトータルコスト」です。なぜなら、Wi-Fiの使用料があらかじめ家賃や管理費に含まれている可能性があるためです。

 

もちろん、無料でWi-Fiが使えるマンションには、大家さんが費用を自己負担しているケースもあります。しかし、そうでなければ家賃に上乗せされているか、管理費の一部として徴収されているので注意が必要です。

 

この場合でも、一から自分で契約する手間がかからない点や、個別に自分で契約するよりはコストが安く済みやすい点はメリットです。しかし、指定の契約方法に不満があるなどで、ほかの通信会社に切り替える際には、「自分で新たに契約する費用」と「もともと徴収されている費用」を二重に負担することになるので注意が必要です。

 

Wi-Fiの使用料が家賃や管理費に含まれているかどうかは、周辺の類似条件を持つ物件の家賃や管理費と比べることで判断できるでしょう。相場より高ければ、Wi-Fiの使用料が含まれている可能性が高いです。

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通信速度が遅い

 

インターネットを無料で利用できるマンションの多くは、1つの回線を共有する「マンションプラン」を採用しています。1つの回線を建物内で共有するため、土日や夜間などの利用者が多い時間帯では、回線の混雑などにより通信速度が遅くなりやすい点がデメリットです。

 

希望の回線を選べるわけではないため、仕事で利用するなど、快適な通信環境にこだわりがある人は不満を感じることもあります。そして前述のとおり、もともと家賃や管理費に使用料が含まれていれば、自分で新たに回線契約をすると費用の二重負担が発生してしまう点にも注意が必要です。

Wi-Fiのセキュリティ

 

無料のWi-Fiを利用するうえで、もうひとつ気をつけたいのが安全性です。マンションが契約している回線によって安全性は異なるため、事前に契約している回線について確認しておくことが大切です。

 

また、Wi-Fiを利用するにあたって、デバイスのセキュリティ対策も心がけましょう。具体的な方法には、大きく分けて以下の3つがあります。

セキュリティ対策

  1. パスワードの安全性を高める
  2. OSのバージョンを最新のものにする
  3. セキュリティ対策ソフトを入れる

万が一に備えて、普段使用するパスワードを安全なものにすることが大切です。利用するサービスによっては、暗証番号の組み合わせ方について細かな指定があるものも多いですが、特に決まりがないものでも、なるべく推測されにくい複雑なパスワードを設定しましょう。

 

また、パソコンやスマートフォンのOSを常に最新の状態へアップデートしておくのもセキュリティ対策になります。更新によってセキュリティの脆弱(ぜいじゃく)性が改善される場合もあるので、自動でアップデートされるように設定しておくか、こまめに最新の状態をチェックしておきましょう。

 

パソコンについては、セキュリティ対策ソフトを入れて、保護機能を高めておくことも重要です。

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無料Wi-Fiが使えるマンションに向いている人・不向きな人

 

これまでご紹介したように、無料でWi-Fiが使えるマンションには、注意点がいくつかあるのも事実です。しかし、Wi-Fiを利用するにあたって、「自分で契約するよりも費用がお得」「面倒な手続きが不要」といった大きなメリットもあります。

 

そのため、居住者のタイプによって、住むのに適しているかどうかは大きく異なります。ここでは、向いている人と不向きな人の特徴をそれぞれ詳しく見ていきましょう。

以下の特徴に当てはまる人は、無料でWi-Fiが使えるマンションに適しているといえます。

向いている人の特徴

  • 通信速度について特にこだわりがない人
  • 自分で契約をするのが面倒な人
  • ネット回線やプロバイダーにあまり詳しくない人

無料Wi-Fiが使えるマンションの大きなメリットは、面倒な手続きをしなくてもすぐに引越し先でインターネットを使える点にあります。そのため、自分で契約をするのが面倒な人や、ネット回線・プロバイダーなどを調べるのが苦手な人には向いているといえるでしょう。

 

また、Wi-Fiは利用したいものの、通信環境については特にこだわりがないといった場合も、コストや手間の面から便利だと感じられることが多いです。

一方、Wi-Fi使用料無料のマンションに向いていないのは、以下の特徴を持っている人です。

向いていない人の特徴

  • 契約したい回線やプロバイダーが決まっている人
  • 通信速度にこだわりたい人

インターネット回線の利用プランのなかには、スマートフォンの利用プランと組み合わせることで、費用がお得になるものもあります。こうした場合などで、あらかじめ契約したい回線・プロバイダーが決まっている場合は、Wi-Fi使用料無料をメリットに感じられません。

 

また、マンションが用意している回線は速度が不安定なことも多いので、通信速度にこだわりたい場合もあまり適していないといえます。仕事やオンラインゲームなどで安定した通信環境を求める場合は、インターネット設備のみ整っている物件を選び、契約自体は自分で選択できるようにするのがおすすめです。

 

向き不向きこそありますが、Wi-Fi無料のマンションは、インターネットを気軽に使いたい人にとって、とても便利でお得な選択肢だといえます。LIFULL HOME’Sの不動産・情報ポータルサイトでは、インターネット環境を無料で使える物件だけを集め、特集を組んでいます。

 

インターネットが無料で使い放題の物件特集から住みたいエリアを選べば、効率的に理想の物件を見つけることができるので、ぜひ活用してみてください。

インターネットを利用する

  • インターネット使用料無料の物件にはさまざまなタイプがあるので注意が必要
  • 使用料が家賃や管理費に含まれているケースもあるので、周辺の相場と比較する
  • マンションが契約したWi-Fiは、通信速度に物足りなさを感じる場合もある
  • 無料のWi-Fiを利用する際には、デバイス側のセキュリティ対策をきちんと行う
  • Wi-Fi使用料無料のマンションは、自分で回線を契約するのが面倒な人や苦手な人に向いている
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更新日: / 公開日:2022.02.28