賃貸物件を探す際、畑のある家で家庭菜園をしてみたい人もいるのではないでしょうか。実は賃貸でも、畑付きの物件があります。
今回は畑付きの賃貸に住みたいと考えている人に向けて、畑付きの賃貸物件の種類、どのようなエリアにあるのか、そして家賃相場や物件の探し方についても解説していきます。また、実際に畑付きの賃貸物件に住むことになった場合の注意点もご紹介しておりますので、ぜひ参考にしてください。
庭付き・庭のある物件
畑付き賃貸物件とは

畑付き賃貸物件とは、その名のとおり「畑が付いている賃貸物件」となりますが、以下の2種類に大きく分けられます。
- 畑付きアパート
- 畑付き一戸建て住宅
ここでは、それぞれの詳しい内容についてご紹介していきましょう。
畑付きアパート
畑付きアパートとは、各住戸に専用の畑が付属している賃貸アパートです。中には屋上菜園という形になっている物件もあります。
畑付きアパートが見られるのは郊外ばかりではなく、都心や都心近くの物件もあり、築年数が浅い物件が多いのも特徴の一つです。普段は都心に勤務しているけれども、休日は緑に囲まれて過ごしたい、家庭菜園を楽しみたいという人に向いている賃貸物件です。
畑付き一戸建て住宅
畑付き一戸建て住宅とは、賃貸の一戸建て住宅に畑が付いている物件です。畑のほかにも庭や駐車場などがあり、土地自体が広いのが特徴です。雨水タンクや果樹などがある物件もあります。
畑付きの一戸建て賃貸住宅は、基本的に地方にあることがほとんどで、築年数が古い物件が多めです。そのため、田舎で畑作業をしたい、都心から離れて暮らしたいという人に向いています。
庭付き・庭のある物件畑付き賃貸物件の家賃はどのくらい?

ところで、畑付き賃貸物件の家賃相場はどのくらいなのでしょうか?
LIFULL HOME’Sのキーワード検索で「農地」「畑付き」を指定し、全国の畑付き賃貸物件の家賃を調査してみたところ、以下のような結果となりました。
| 畑付き一戸建て住宅 | 畑付きアパート |
|---|---|---|
物件数 | 9件 | 4件 |
最安値 | 3.00万円 | 6.10万円 |
最高値 | 9.80万円 | 7.80万円 |
平均 | 5.10万円 | 6.70万円 |
2020年10月時点
畑付き賃貸物件は物件数自体が少ないため、あくまでも目安ではありますが、一戸建て住宅よりもアパートのほうが家賃相場は高くなっています。これは、畑付きアパートがあるエリアは都心や都心近くが多く、さらに築浅物件がほとんどであることが理由だといえるでしょう。
また、畑付き一戸建て住宅の場合は、立地や物件の広さ、設備のグレードなどにより家賃に大きな差があるようです。
庭付き・庭のある物件畑付き賃貸物件の探し方

畑付き賃貸物件はあまり多くないため、いきなり不動産会社へ出向いても気に入った物件に出合える確率は低いでしょう。
そのため、実際に「畑付き賃貸物件」を探したい場合は、インターネットで探し始めるのがおすすめです。中には、設計士や工務店によるエコアパートのプロジェクトチームを結成し、畑付き賃貸物件をブログで紹介して、入居者を募集しているというケースもあります。
また、畑付きアパートは人気があり、空きが出てもすぐに埋まってしまう可能性が高いです。もしインターネットで気になる物件を見つけた場合は、すぐに問合せをしてみるとよいでしょう。
LIFULL HOME’Sで畑付き賃貸物件を探すには、以下の2つの特集を参考にしましょう。
庭付き・庭のある物件
畑付き賃貸物件に住む際の注意点

畑付き賃貸物件に出合える確率が低いことから、やっと巡り合えた賃貸借契約を即決したくなるものです。しかしその前に、畑付き賃貸物件に住むと以下のようなことが発生しやすいという事実も知っておきましょう。
雑草を手入れする必要がある
畑のスペースが広いほど、雑草の生えるスペースも増えます。家庭菜園や花壇など、目的を持って使うのであれば、雑草が発生する範囲はそれほど広くならないでしょう。しかし、畑をお休みする場合、放っておくと雑草が増えて背が伸び、大変なことになります。
畑を長期間使用しないときにはそのまま放置するのではなく、雑草が生えないようにするカバーを設置するなどの対策が必要です。
風の強い日は土ぼこりが舞いやすい
畑があると、風の強い日に開けた窓から土ぼこりが入ってきたり、外に干した洗濯物が土ぼこりでザラザラになったりする可能性があります。
季節によって風向きは変わりますが、土ぼこりは1階よりも2階のほうが入りにくいです。そのため、土ぼこりが室内に侵入してくるのが気になる場合、アパートなら2階以上のほうがおすすめです。
一戸建て賃貸住宅の場合は、風の強い日に1階の窓を開放しないように注意してください。駐車場の車についても、土や砂ぼこりがつきやすくなります。車体に傷がつかないように、洗車の際はこすらないように気をつけましょう。
虫が発生しやすい
土がある場所では虫が発生しやすいです。虫は畑を使っているときよりも雑草が多いときのほうが発生しやすくなるため、虫に慣れていない人は気をつけましょう。
ミミズやテントウムシなどは益虫のため、人間の暮らしに悪影響を与えることはありませんが、雑草が多いときに増えるヤブ蚊・カメムシ・ムカデなどの害虫には注意する必要があります。
畑付きの物件で暮らしていくためには、雑草取りを忘れず、虫にも慣れるようにしていくのがおすすめです。
庭付き・庭のある物件まとめ

賃貸物件の中でも、畑付きの物件は数自体が少なく、人気も高いです。畑付きのアパートは都心や都心近くにある築浅物件が多い傾向にあります。
一方、都心を離れて物件を探したい場合は、地方で家賃の安い畑付き一戸建て住宅を借りるという方法がおすすめです。畑付き賃貸物件を効率よく探すには、インターネット検索を利用しましょう。
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