一人暮らしの部屋を探していると、「18平米」という広さの物件を見かけることも多いでしょう。家賃は抑えられても、「何となく狭そう…」「暮らしにくいのでは?」と感じ、迷ってしまう人もいるかもしれません。
そこで今回は18平米の物件での暮らしをイメージできるよう、18平米がどのくらいの広さなのか、多い間取りや物件の特徴などをご紹介します。
併せて、物件選びのチェックポイントや、快適に暮らすためのレイアウト術もまとめました。ぜひ、一人暮らしの部屋を選ぶときの参考にしてみてください。
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平米って何畳? 居室スペースはどれくらい?

部屋の面積を表す単位が平米(m2)で分かりづらいときは、畳に換算するとイメージしやすくなります。ここでは、18平米の部屋全体の広さと居室スペースが何畳程度になるのか見ていきます。
平米は約11畳
「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」によると、畳1枚当たりの広さは1.62平米です。これを基にして計算すると、18平米は約11畳ということになります。ざっくりと6畳の部屋2つ分の広さを想像してみるとよいでしょう。
そのうち半分が居室スペース
物件情報に記されている平米やm2は、部屋全体の面積です。これを専有面積といい、トイレ・バス・キッチンなどの水回りや収納スペース、内玄関なども含まれます。
一般的な18平米の物件の場合、これら居室スペース以外の広さは5〜6畳程度です。つまり、居室スペースと居室スペース以外は半々くらいで構成されていることになります。
平米に多い間取りと物件の特徴

18平米の広さについてお分かりいただけたら、次は間取りと部屋の特徴についてご説明します。
平米で多い間取りは1Kとワンルーム
不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」で調べたところ、全国にある15m2〜20m2の賃貸物件数は18,5958件でした。これを母数にして、間取りの傾向を見ていきます。
【専有面積15m2〜20m2の場合】
間取り | 物件数 |
|---|---|
ワンルーム | 60,565件(32.6%) |
1K | 122,830件(66.1%) |
1DK | 2,124件(1.1%) |
1LDK以上 | 439件(0.2%) |
間取り合計 | 185,958件 |
(2020年10月 LIFULL HOME’S調べ)
15m2〜20m2の物件で最も多い間取りは1Kで、66.1%と半数を超えました。次いで多いのが32.6%のワンルームとなり、この2つでおよそ99%を占める結果です。
1Kとは、1つの居室+キッチン(K)で構成された間取りのことで、居室とキッチンは扉で仕切られています。一方のワンルームは、すべてが1つの空間に収まった間取りを指し、居室とキッチンの間に仕切りがありません。
平米の物件の特徴
18平米という専有面積が広くない物件の場合、バスとトイレは分かれているか、洗濯機置き場は室内にあるのかなど、水回り設備で気になることはありませんか? また、防犯面を考えてオートロック付きがいい、駅近がいいなどの希望もあるでしょう。
先ほど調査した1Kとワンルームの物件183,395件に、こだわり条件をかけて検索してみたところ以下のような結果が出ました。
【1Kとワーンルームの場合】
こだわり条件 | 物件数 |
|---|---|
バス・トイレ別 | 80,330件(43.8%) |
室内洗濯機置場 | 100,879件(55.0%) |
ロフト付 | 34,166件(18.6%) |
オートロック付 | 44,414件(24.2%) |
駅徒歩10分以内 | 122,113件(66.6%) |
(2020年10月 LIFULL HOME’S調べ)
バス・トイレ別の物件は43.8%、室内に洗濯機置場がある物件は55.0%という結果でした。おおよそ半分くらいの物件が該当しているため、この2つの条件をマストにしている場合でも比較的探しやすいでしょう。
ただし、バス・トイレが同一空間にあるユニットバスの物件は、その分居室スペースが広くなっていることが多いです。どこにメリットを感じるかは人それぞれとなります。
寝室代わりや収納スペースに活用できるロフトは便利な設備です。専有面積には含まれないため、あると得した気分になるでしょう。ロフト付き物件は18.6%(34,166件)と高くない割合ですが、近い間取りの1DKと1LDKの物件では64件という結果でしたので、1Kやワンルームならではの特徴といえます。
オートロック付きは24.2%で4件中1件程度です。選択肢は減りますが、防犯性を重視する人は検討してみてもいいかもしれません。
駅徒歩10分以内の物件は66.6%と半数を超えます。単純に利便性のいい立地にある物件が多い傾向にあることが分かります。
部屋は広いに越したことはありませんが、その分家賃は上がります。18平米はコンパクトな物件ながら、狭さを感じにくい工夫が施されていたり立地に恵まれていたりと、暮らしやすいポイントがあります。
家賃を抑えて無理のない一人暮らしを送りたい人にとって、18平米はちょうどいい広さの物件といえるでしょう。
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平米の部屋探しのポイントは?

18平米の部屋を探すときに、特に気をつけたいポイントをご紹介します。
自分に合った間取り・居室スペースか
まずは、間取りと居室スペースがどれくらいあるかを確認します。部屋でくつろぎたい人は、できるだけ水回り設備がコンパクトなワンルームがよいかもしれませんし、こまめに自炊する人はキッチン空間が独立している1Kが向いているかもしれません。自分の暮らしに合った間取りを選択しましょう。
収納スペースはあるか
収納も必ずチェックしたいところです。クローゼットがない物件は一見広く見えますが、結局は衣装ケースやハンガーラックなどによって空間が圧迫され、散らかった印象になりかねません。部屋をすっきり広々見せるには、ある程度収納力のある部屋を選ぶことが大切です。
ロフトの有無
ロフトのあるなしも重要です。ロフトがあると限られたスペースを有効活用できます。ただし、ロフト付きは収納スペースがない場合もあるため注意が必要です。どちらが自分にとってメリットがあるか判断しましょう。
家具が置きやすいか
居室スペースを見るときは、家具が置きやすいかといった点にも注意します。柱や梁(はり)が出っ張っていると家具が置けず、デッドスペースになってしまうことがあるためです。また、窓や収納扉の位置によっても家具の配置は制限されます。18平米という限られた空間の物件では、特に意識したいポイントです。
内見して確かめる
以上のことを物件情報だけではなく、実際に内見して確かめることが大事です。その際、メジャーを持参して寸法を測っておくと間違いがありません。スマートフォンのアプリでも計測が可能ですから、ぜひ積極的に実践してみてください。
平米の部屋で快適に過ごすためのレイアウト術

快適に過ごす部屋にするためには、家具の配置や使い方にいくつかコツがあるものです。ここでは3つのポイントに分けてご紹介します。
低めの家具+壁寄せで部屋を広く見せる
家具は低めのものを選択すると圧迫感が減り、空間に余白が生まれます。ローソファやローベッド、収納に余裕があればベッドをやめて布団にするのもいいでしょう。
そして、その低めの家具を壁に寄せて配置することで、部屋の中央に一定の広さの空間を確保することができます。視界に抜け感があるため、狭さを感じにくい部屋に仕上がります。
高めの家具をパーテーションにして2つの空間を楽しむ
居室が1つでも、リビングとベッドスペースを分けたいときもあるでしょう。居室の広さにもよりますが、家具をパーテーションにして空間を2分割するのもおすすめです。
区切りに使用する家具は、高さは胸くらいまで、奥行きは薄め、背板のないものを選ぶと圧迫感が和らぎます。ここでも抜け感は大切です。
家具を多目的に使う
いろいろな家具を置きたいけれど、なかなかかなわないケースは多いもの。1つの家具に複数の役割を持たせることで、空間を有効活用できます。たとえば、以下のような家具はいかがでしょうか。
- ベッドをソファベッドやロフトベッドにする
- 組み合わせ自由なキューブボックス(真四角のカラーボックス)を活用
- カラーボックス+板で、収納スペースとデスクにする
ベッドとソファの2つの役割を持つソファベッドや、下の部分を収納やテレビ置き場などにできるロフトベッドを選ぶのも一手です。ロフトベッドは背が高く圧迫感を感じることもあるため、明るい色のものを選ぶと軽さが生まれます。また、ローベッドもリネンを片付ければソファとして活用できます。
自分好みで自由に組み合わせられるキューブボックスは、使い勝手のよい家具です。収納ボックスとしてはもちろん、時にデスクやイス(耐久性があれば)としても活用できます。
デスクがほしいときは、カラーボックス2個に板を乗せ、真ん中に足が入る隙間をつくればテスクに早変わり。幅を調節できるうえ、収納とデスクの両方の機能があって一石二鳥です。
このように、工夫次第で自分なりの空間マネジメントができます。安価に手に入れられるものもあるため、必要であればぜひ試してみてください。
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内見で暮らしをイメージしてから選ぼう

18平米の部屋の特徴から部屋探しのポイント、レイアウトについてご紹介しました。18平米は決して広い部屋とはいえませんが、一人暮らしであれば工夫次第で快適に暮らすことができます。
物件を決めるときには必ず内見をして、暮らしをイメージできる部屋を選ぶことが大切です。ぜひ、納得のいく部屋探しを実現してください。
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