賃貸物件の不動産情報には、物件の間取りや立地とともに専有面積も表示されています。物件の広さは生活の利便性を左右するポイントでもあるため、重視している人も少なくはないでしょう。

今回は30平米の広さについて、具体的な間取りの例や住むのに適した人を紹介します。広さの具体的なイメージをつかんでおけば、理想的な物件探しの手がかりになるでしょう。

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物件の専有面積が平米数のみで示されているときには、具体的なイメージをつかむのが少し難しいものです。ここでは30平米がどのくらいの広さなのか、詳しく解説していきます。

 

「不動産の表示に関する公正競争規約及び施行規則」では、住居の面積について1畳あたり1.62平米以上として計算することが定められており、30平米は約18~19畳に相当することが分かります。

 

部屋の専有面積が30平米となっている場合には、バス・トイレ、廊下なども含んでいるため、実際の居住スペースの目安は10畳くらいです。

 

国土交通省がまとめている「住生活基本計画における居住面積水準」では、一人暮らしに必要な最低居住面積水準は25平米とされています。そのため、30平米は一人暮らしならストレスなく生活が送れる広さといえそうです。

 

ヨガもできるくらい一人暮らしには十分な広さです

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さらに、住生活基本計画では、2人世帯の最低居住面積水準を30平米と設定しています。ゆとりがある状態とはいえませんが、2人までなら生活が可能な広さだと判断できるでしょう。

 

一人暮らしにぴったりな物件 二人暮らし物件

 

生活の利便性を考えるうえでは、単純な広さだけではなく、間取りも意識しておく必要があります。30平米に多い間取りについて詳しく見ていきましょう。

 

30平米の物件には、1R(ワンルーム)・1K・1DK・1LDK・2Kなどの豊富な間取りの種類があります。

 

実際にLIFULL HOME’Sで物件を見てみると、30平米の間取りでは、1Kや1DKの間取りが多いようです。

間取り

件数

割合

1R(ワンルーム)

817

9.1%

1K

2,542

28.2%

1DK

2,057

22.8%

1LDK

922

10.2%

2K

1,768

19.6%

2DK

874

9.7%

2LDK以上

29

0.3%

検索条件:賃貸物件30m2、2020年8月3日現在

 

30平米の部屋の間取りの選択肢は多いといえるでしょう。

 

1Kの物件 1DKの物件

 

30平米はさまざまな間取りの種類が選べる広さなので、生活スタイルに合わせた物件を選ぶことが大切です。間取り別に具体的な部屋のつくりを見ていきましょう。

 

1Rであれば、居住スペースに十分な広さを確保することができます。部屋に余計な仕切りがない分、洋室には11畳もの広さがとれるのです。

 

30平米1R(ワンルーム)の事例

1R(ワンルーム)の事例

これだけの広さがあれば、自由に収納スペースをつくったり、趣味に関するインテリアを飾ったりすることも可能です。

 

また、水回りにも十分な広さがとれるため、バス・トイレは分けられ、脱衣所がついている場合もあります。

 

1つの居室とキッチンのある1Kは、30平米の中でも多くを占める間取りです。

 

1Kであれば、部屋に仕切りが少ない分、居住スペースに十分な広さを確保することができます。キッチンが独立しているので、においも居室に入りにくくなります。

30平米1Kの事例

1Kの事例

1Kの物件

 

1DKは1つの居室と4畳半から8畳程度のダイニングキッチンがある部屋のこと。

 

以下の例の場合、ダイニングキッチンが7畳と広めに取られており、洋室を寝室として利用することも可能です。バス・トイレ別で独立洗面台も設けることで、水回りも充実しています。

30平米1DKの例

1DKの事例

 

1LDKは、1つの居室と8畳以上のリビングダイニングキッチンのある部屋のこと。ちょうど1Rを2部屋に分けた形となります。水回りの設備は1Rと大きく変えなくても、8畳のLDKと3.6畳の居室を設けることが可能です。

 

寝室ができる分、居住スペースと就寝のスペースを分けることができ、生活にメリハリが生まれやすい点がメリットです。

1LDKの事例

1LDKの事例

 

 

30平米の物件には、間取りの配置が工夫された2DKのものもあります。バス・トイレを1つの空間にまとめるなど、水回りや廊下のスペースを削ることで、5.5畳のダイニングキッチン・5.5畳と7畳の居室を設けられる広さでもあるのです。

 

この間取りでは部屋数が増える分、世帯の人数が増えても生活がしやすくなります。

30平米2DKの事例

2DKの事例

2DKの物件

 

広い物件のほうが利便性は高くなる場合が多いものの、生活スタイルによって適した広さは異なります。狭い物件のほうが管理や掃除がしやすく、便利だと感じられるケースもあるのです。

 

ここでは、30平米の部屋に適している人の特徴について紹介します。

30平米の部屋のメリットを生かせる人

 

30平米の部屋の最大のメリットは、一人暮らしであれば収納スペースも十分に確保できる点です。そのため、洋服や仕事道具などの荷物が多い人には適した広さだといえます。

 

大きな家具・家電、インテリアも2~3個は置くことができるため、趣味のスペースをつくりたい人にも向いています。また、2~3人の友人を招いても問題なく使えるため、来客が多い人にも適した広さです。

 

荷物が少なく、広い部屋の掃除が面倒に感じられてしまう人にとっては、もう少し狭いほうが適している可能性もあります。部屋の広さは家賃にも大きく関係するポイントなので、生活スタイルに合わせて慎重に検討することが大切です。

 

一人暮らしにぴったりな物件

 

まとめると、30平米の部屋の特徴は以下のようになります。

  • 30平米は一人暮らしをするうえで十分な広さだといえる
  • 30平米は2人世帯に必要不可欠な面積の基準も満たしている
  • 1R~2DKまでさまざまな間取りの物件が選べる
  • 特に1Kや1DKの間取りが多い
  • 1Rであれば充実した水回りと広い居室、2DKなら部屋数の多さが魅力
  • 30平米に適しているのは荷物が多い人や来客の多い人
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更新日: / 公開日:2020.08.07