実家を出た後の住まいは「7タイプ」ある
賃貸の一人暮らしだけでなく、下宿、学生寮、学生会館、親戚宅への同居、ルームシェア、シェアハウスまで、仕組みと向いている人を表で整理しました。日本学生支援機構(JASSO)の調査では、国立大学の学生の約65%が自宅以外で暮らしています。学生か新社会人かという立場に近い選択肢から絞り込めるようにまとめています。
後悔しない「5つの判断軸」で優先順位が決まる
月々の総額、通学・通勤時間、自由度と安心感、人との距離感、契約の出口。この5軸で住まいを比べる方法を紹介します。JASSOの調査では、下宿・アパート等の学生は自宅生より学生生活費が年間で約54万円高い一方、通学時間は大きく短くなっていました。まず相場感をつかみたい方は、▶ LIFULL HOME'Sで家賃相場を調べてみるのも一つの方法です。
契約・住民票・お金のルールに潜む落とし穴を避けられる
寮や下宿、シェアハウスは「誰と、どんな契約を結ぶのか」が住まいごとに異なります。住民票の届出期限、ルームシェアの家賃負担の取り決め、初期費用の見落としなど、住み始めてから気づきやすいポイントと、その避け方を具体的にお伝えします。

毎月の家賃を思い浮かべるよりも先に、ふと手が止まる瞬間があります。「私は、どんな家で暮らしたいんだろう」。

進学や就職が決まり、いよいよ実家を出る。うれしさの隣に、「ちゃんとやっていけるかな」「お金は足りるかな」という小さな不安が座っている。そんな夜を過ごしている方は、きっと少なくありません。

部屋探しのサイトを開くと、まず目に入るのは間取りと家賃と駅からの距離です。けれど、実家を出て最初に選ぶ住まいは、その後の毎日の過ごし方を大きく左右します。ごはんは誰がつくるのか。帰りが遅くなっても気兼ねしないか。寂しい夜に声をかけられる人がいるか。物件のスペックだけでは見えない「暮らし方」の違いが、住み始めてから効いてくるからです。

まずは選択肢の全体像から、一緒に見ていきましょう。
一人暮らしにぴったりな物件を探すルームシェア可の物件を探す

実家を出る準備を始めると、多くの人が最初に「どんな部屋にしよう」と考えます。ただ、実家での暮らしには、食事が用意されている、洗濯や掃除を分担できる、困ったときにすぐ頼れる家族がいる、といった“目に見えない支え”が含まれていました。

 

実家を出るということは、その支えを何で置き換えるかを決めることでもあります。部屋の広さや築年数を比べる前に、自分にとって欠かせない支えは何かを整理しておくと、選択肢がぐっと絞りやすくなります。

JASSO「令和6年度学生生活調査」によると、大学学部(昼間部)で自宅から通う学生の割合は、国立が34.5%、公立が40.3%、私立が66.0%でした。裏を返せば、学寮や下宿・アパートなどで暮らす学生は、国立で約65%、公立で約60%、私立で約34%にのぼります。国公立では過半数の学生が、私立でも3人に1人が、実家以外の住まいから通っている計算です。

設置者自宅学寮下宿・アパート・その他
国立34.5%6.3%59.2%
公立40.3%3.8%55.8%
私立66.0%6.0%28.0%

(出典:日本学生支援機構(JASSO)「令和6年度学生生活調査結果」・大学学部(昼間部)の居住形態別学生数の割合)

 

国公立で自宅外の割合が高い背景には、遠方から進学する学生が多いことがあると考えられます。実家を出て暮らすことは、決して特別な選択ではありません。一方で、その住まい方は人によって驚くほど違います。

学生であれば、下宿、学生寮、学生会館。社会人であれば、賃貸での一人暮らしに加えて、会社の寮や社宅、ルームシェア、シェアハウス。通える距離に親戚が住んでいれば、親戚宅への同居という道もあります。どれが正解ということはなく、「いまの自分が何を大切にしたいか」で答えが変わります。

同じJASSOの調査では、大学学部(昼間部)の学生生活費(学費と生活費の合計)は、自宅生の平均が180万1,300円、下宿・アパート等の平均が234万2,900円で、その差は約54万円でした。JASSOはこの差を、生活費の差によるところが大きいと説明しています。生活費には食費や住居・光熱費などが含まれるため、家賃だけでなく、実家では意識しなかった支出が積み重なった結果といえます。年額を12か月で単純に割ると、月4.5万円ほどの上乗せです。

 

学生の収入の内訳も見ておきましょう。大学学部(昼間部)の令和6年度の平均では、家庭からの支援が102万9,700円(50.7%)、アルバイトが50万7,700円(25.0%)、奨学金が43万7,500円(21.6%)でした。実家を出て暮らすなら、この「収入の組み合わせ」で無理なく回るかどうかを、住まい選びの前に家族と確認しておくと安心です。

(出典:日本学生支援機構(JASSO)「令和6年度学生生活調査結果」)

一人暮らしにぴったりな物件を探す

住まいのタイプは、大きく「管理人や大家さんがいて見守られる型」「ひとりの自由を優先する型」「誰かと暮らす型」に分けると整理しやすくなります。それぞれの仕組みを確認していきます。

下宿は、大家さんの住まいの一部屋を借りて暮らすスタイルです。大家さんが別室に住んでいるため、何かあったときに頼れる安心感があります。食事を提供してくれるケースもあり、下宿生が複数いる場合と、一人だけの場合があります。

 

学生寮は、学校が運営する「教育寮」が中心です。学生同士が高め合い、集団生活を学ぶ場として設けられています。オートロックやモニター付きインターホンなど、セキュリティ設備が整った寮もあります。管理人が同居して、生活面の相談や来客対応をしてくれる場合もあり、個室から相部屋まで形態はさまざまです。先輩から勉強や就職について助言をもらえることも、寮ならではの利点です。

 

学生会館は、民間企業が学生向けに運営する建物で、別の学校の学生と同じ建物で暮らすこともあります。家具・家電が備え付けで、共用設備が充実していること、管理人が常駐して宅配便の受け渡しや共用部の清掃を任せられることが特徴です。料金は食事の有無や設備で変わるため、月額の総額で比較するのがコツです。

 

初めての一人暮らしに不安が大きい方には、この「見守られる型」が心強い選択肢になります。学校の近さを軸に探したい方は、▶ LIFULL HOME’Sで大学名から賃貸の物件を見てみると、通学圏の雰囲気をつかみやすくなります。

実家を出る住まいとして最も多いのが、大学や職場の近くにある賃貸アパートやマンションを借りる方法です。1Kやワンルームといった単身向けの間取りは、ファミリー向けよりコンパクトな分、家賃を抑えやすい傾向があります。寮や会館のような管理人がいないため、門限や細かなルールに縛られません。

 

その自由は、食事・掃除・ゴミ出し・ご近所づきあいまで、すべて自分で決めて回すことと表裏一体です。生活リズムを自分で整えられる人、ひとりの時間を大切にしたい人には向いています。▶ LIFULL HOME’Sで一人暮らしにぴったりな物件を見てみると、単身者向け物件の家賃や間取りの傾向を眺められます。

親戚宅への同居は、進学先や就職先の近くに親戚の家がある場合の選択肢です。家賃負担が小さく、ご両親も安心しやすい半面、生活習慣の違いや気兼ねが生じることがあります。収入が一定以上ある場合は、親戚の世帯に入ることで親戚側の税や保険料に影響が出る可能性があるため、住民票は別世帯にしておく方法が一般に案内されています(詳しくは後述します)。

 

ルームシェアは、賃貸物件を友人や知人と一緒に借りる暮らし方です。敷金などの初期費用から家賃までを頭割りにするのが一般的で、自分たちで部屋を選べるため、条件次第では広めの部屋に安く住めることもあります。一方で、どれほど仲の良い友人でも、距離が近すぎるとお互いの短所が見えてくることがあります。

 

シェアハウスは、ルームシェアと違い、建物を運営する会社と直接賃貸借契約を結びます。同じ趣味を持つ人が集まるコンセプト型や、外国人と一緒に暮らせるタイプなど、部屋を借りる以上の交流を求める人に注目されています。

 

ルームシェアを検討する場合は、▶ LIFULL HOME’Sでルームシェア可の物件を見てみるで、どのような間取り・条件の物件が対象になっているかを先に眺めておくと、二人以上の話し合いがスムーズになります。

タイプ主な対象費用の考え方自由度見守り・安心感人との距離
賃貸の一人暮らし学生・社会人家賃+光熱費・食費などをすべて自己管理高い自分次第遠い(ひとり)
下宿主に学生部屋代(食事付きの場合あり)中大家さんが近くにいる近い(大家さん)
学生寮学生学校の規定料金低〜中(規則あり)管理人・寮生が身近近い
学生会館主に学生食事・設備込みの料金設定が多い中管理人が常駐中
親戚宅学生・社会人家賃負担は小さい傾向中家族的な見守り近い
ルームシェア主に社会人・学生家賃・初期費用を頭割り中〜高同居人との関係次第近い
シェアハウス主に社会人・学生運営会社と契約(共益費込みが多い)中運営会社・入居者中〜近い

※上表は各タイプの一般的な特徴の整理であり、運営会社・物件・地域により条件は異なります。会社の寮や社宅を用意している勤務先もあり、その場合は家賃負担が抑えられる一方、入居期間や退去条件などの決まりがあります。制度は会社ごとに異なるため、入社案内や就業規則で確認してください。

ルームシェア可の物件を探す

女性限定(専用)の物件を探す

ここからは、住まいを選ぶときの判断軸を整理します。物件を見比べる前に、次の5つの軸について「自分はどう答えるか」を書き出してみてください。優先順位が決まると、7つのタイプの中から自然と候補が絞られていきます。

軸1「月々の総額」では、家賃だけを見ないことが大切です。一人暮らしなら家賃に加えて光熱費・通信費・食費が、学生会館や寮なら食事や設備込みの月額が、シェアハウスなら共益費込みの総額が比較の対象になります。初期費用まで含めて比べたい場合は、家具・家電が備え付けの物件を選ぶことで、購入費を抑える方法もあります。▶ LIFULL HOME’Sで家具付き・家電付きの物件を見てみると、どのような設備が付いた物件があるのかを確認できます。

 

軸2「通学・通勤時間」は、お金と並んで暮らしの質を左右する軸です。JASSO「令和6年度学生生活調査結果」では、大学学部(昼間部)の片道通学時間について、次のような差が出ています。

居住形態片道0〜10分片道11〜20分片道61分以上
自宅2.2%5.4%52.9%(61〜90分31.1%、91〜120分16.5%、121分以上5.3%の合計)
学寮61.5%19.7%3.0%(61〜90分1.8%、91〜120分0.4%、121分以上0.8%の合計)
下宿・アパート等40.6%33.2%1.9%(61〜90分1.2%、91〜120分0.4%、121分以上0.3%の合計)

(出典:日本学生支援機構(JASSO)「令和6年度学生生活調査結果」。「61分以上」の合計は本記事で算出)

 

自宅から通う学生の半数超が片道61分以上かけている一方、学寮では6割超が10分以内、下宿・アパート等では7割超が20分以内に収まっています(下宿・アパート等は0〜10分と11〜20分の合計で73.8%)。年間約54万円の上乗せは、毎日の移動時間を大きく縮めるための対価でもある、と捉えることができます。往復で毎日1時間以上を通学に使うか、その時間を睡眠や学業、アルバイトに回すか。どちらが自分に合うかを考える材料になります。

軸3「自由度と安心感」は、両立しにくいバランスの軸です。門限や規則のある寮・会館は自由度が下がる代わりに、管理人や寮生の目があるため安心感が高くなります。賃貸の一人暮らしは自由度が最大になる反面、体調を崩した日や防犯面の判断もすべて自分で背負います。「多少の窮屈さがあっても見守りがほしい」のか、「気楽さのほうが大事」なのかを正直に決めておきましょう。

 

軸4「人との距離感」は、住んでからの疲れやすさに直結します。他人と暮らすことは、人によっては気を使いすぎて、せっかくの家でリラックスできなくなることがあります。友人を作りたい、寂しさを紛らわせたいという気持ちが強い人にはシェアハウスや寮が向いています。逆に、家では完全にひとりで充電したい人が同居型を選ぶと、消耗しやすくなります。「実家でどのくらい家族と話していたか」を思い出すと、自分の適正距離が見えやすくなります。

軸5「契約の出口」は、見落とされやすい軸です。住みはじめてから「思っていたのと違った」と感じたとき、どの程度の負担で退去・住み替えができるかを、入居前に確認しておきます。賃貸なら契約期間や更新、解約予告の期間、寮や会館なら入居期間や退去条件、シェアハウスなら運営会社との契約内容が該当します。「合わなければ見直せる」という出口があるだけで、最初の一歩の心理的なハードルは下がります。

 

5つの軸を、次のチェックリストで確認してみてください。当てはまる数が多いタイプが、いまの自分に近い住まいです。

  • 家賃以外の生活費も含めて、毎月の総額を家族と話し合えた
  • 片道の通学・通勤時間は、無理なく続けられる長さに収まっている
  • 門限やルールがあっても、見守られる安心を優先したい
  • 食事・掃除・ゴミ出しなどの家事を、自分のペースで回せる自信がある
  • 同居人や大家さんとの距離が近くても、気疲れしにくいと感じる
  • ひとりの時間を確保できないと、疲れやすいと感じる
  • 入居期間や退去条件、解約時の費用を、契約前に確認するつもりでいる
  • 住民票の扱いを含め、手続きの流れを把握している
  • 万が一合わなかった場合の住み替え先や、お金の備えを想定している
  • 実家に戻る選択肢も含めて、家族と話し合えている

「見守り・寂しさ対策」が上位なら下宿・学生寮・学生会館・シェアハウス、「自由・ひとりの時間」が上位なら賃貸の一人暮らし、「費用を抑えたい」が上位なら親戚宅やルームシェアが、それぞれ候補の中心になります。

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軸で整理して候補が決まっても、住み始めてから気づく落とし穴はあります。ここでは、初めて実家を出る人がつまずきやすいポイントを3つ取り上げます。

同じ「部屋を借りる」でも、契約の相手は住まいごとに異なります。賃貸の一人暮らしやルームシェアは、大家さん(管理会社)と賃貸借契約を結びます。シェアハウスは、建物を運営する会社と直接賃貸借契約を結ぶのが特徴です。寮や会館は学校や運営会社の規約に基づく入居になり、入居期間や退去のタイミングが決められている場合があります。

 

入居前に確認したいのは、契約期間、更新や解約のルール、退去時に必要な費用、そして共有部分の使い方です。とくに保証人が用意できない、あるいは頼みにくい場合は、保証人不要の物件が選べるかどうかも選択の分かれ目になります。

 

▶ LIFULL HOME’Sで保証人不要の物件を見てみることで、条件に合う物件がどの程度あるのか、先に把握できます。

実家を出て生活の拠点が変わる場合、住民票の異動が必要になります。LIFULL HOME’Sの解説記事でも、住民基本台帳法にもとづき、転入・転居から14日以内の届出が必要で、届出をしない場合は5万円以下の過料の対象になると紹介されています(詳しくは一人暮らしの住民票を実家のままにするのはNG? 移さない場合のデメリットや手続き方法について紹介を参照)。

 

親戚宅に同居する場合は、住民票を親戚と同じ住所に置いたまま、世帯だけを別にすることもできます。収入がある場合に、税金や保険料の面で親戚に影響を及ぼさないための工夫です。ただし、扱いは自治体によって異なる場合があるため、手続きの前に転入先の窓口で確認しておくと確実です。

ルームシェアで揉めやすいのは、家賃や光熱費の負担割合、共用の消耗品、誰かが先に退去するときの取り決めです。どれほど仲がよくても、口約束のままだと「言った・言わない」になりがちです。次の3点だけでも、入居前に文字にしておくことをおすすめします。

  1. 家賃・光熱費・通信費の分担ルール(支払い方法と期日を含む)
  2. 共用の消耗品や家具・家電の買い方と、退去時の扱い
  3. どちらかが先に出るときの手続きと、次の入居者の決め方

なお、初期費用の負担を心配して踏み出せない場合は、期間を区切って試すという発想もあります。住まいの相性は、実際に暮らしてみないとわからない部分が大きいからです。

 

短期間の滞在から始められる▶ LIFULL HOME’Sでマンスリーマンションを見てみると、契約の重さを感じにくい選択肢があることに気づけます。

ルームシェア可の物件を探す

判断軸と落とし穴を押さえたら、次は現実的な数字に落とし込みます。学生だけでなく、就職を機に実家を出る新社会人にとっても、予算は最初の関門です。

厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、新規学卒者の初任給(所定内給与額)は、大学卒が男女計で26万2,300円、専門学校卒が23万700円、高校卒が20万7,300円でした。ただしこれは額面であり、実際の手取りは、社会保険料や税金が差し引かれた金額になります。

(出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査の概況」)

 

家賃の目安としては、一般に「手取り収入の3分の1を上限に考える」といわれています。LIFULL HOME’Sの解説記事でも、この考え方が紹介されています(参考:初めてでも安心! 一人暮らしの始め方・成功させるポイントを徹底解説)。

 

生活費全体のイメージとしては、総務省統計局「家計調査年報」の2025年結果があります。単身の勤労者世帯の消費支出(1か月平均)は約19.15万円、うち34歳以下は約17.92万円と示されています(出典:総務省統計局「家計調査」の年報結果を生命保険文化センターが整理した数値)。

 

この数値には家賃も含まれており、調査の標本数が限られる年齢区分の値でもあるため、あくまで目安として、自分の家賃と手取りに当てはめて確認してください。

学生の場合は、まず学校が案内している寮や提携の学生会館の募集時期と条件を確認します。募集期間や定員が決まっていることが多く、希望する場合は早めの情報収集が役立ちます。次に、賃貸の一人暮らしと比べて、月々の総額と通学時間がどう変わるかを、先ほどの5つの軸で見比べてみてください。

 

新社会人の場合は、勤務先の寮・社宅・住宅手当の有無を人事や入社案内で確認するのが先です。制度があれば、賃貸で探す前提そのものが変わるからです。制度がなければ、手取りから逆算した家賃の上限を決め、通勤時間と合わせて条件を整理していきます。

実家を出ることは、ご家族にとっても大きな出来事です。話し合いの場では、次の3点を押さえておくとスムーズです。

  • 費用の分担(仕送りやアルバイト・奨学金の組み合わせ)
  • 連絡の頻度や、困ったときに頼る先
  • 「合わなかったら見直す」という前提を共有しておくこと

最後の点は、意外に重要です。最初の住まいは「一生の決断」ではなく、「いまの自分に合う一歩目」と位置づけることで、選ぶ側の気持ちも、見守る側の気持ちも軽くなります。

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実家を出て最初に選ぶ住まいは、物件の条件を比べる前に「どんな暮らしをしたいか」を決めることから始まります。下宿・学生寮・学生会館・賃貸の一人暮らし・親戚宅・ルームシェア・シェアハウスは、費用、通学・通勤時間、自由度と安心感、人との距離感、契約の出口という5つの軸で整理すると、自分に合うものが見えてきます。

 

一方で、「いつか決めよう」と先送りにしていると、選べる住まいの幅が狭まりやすくなります。とくに春の引越しシーズンは需要が集中しやすく、寮や会館には募集期間があることも多いため、気づいたときには候補が限られていた、ということも起こりえます。

 

最初の一歩は、大きな決断でなくて構いません。遠方の進学先や勤務先でも、内見をオンラインで済ませられる物件があります。▶ LIFULL HOME’Sでオンライン内見ができる物件を見てみることから始めて、自分の希望条件に近い部屋のイメージをつかんでみてください。「この家賃なら、こんな暮らしができるのか」と具体的に思い描けるだけで、漠然とした不安は、確認できる項目に変わっていきます。

Q1. 実家を出るとき、住民票は必ず移す必要がありますか?

原則として、生活の拠点が変わる場合は、転居から14日以内に住民票を異動する必要があります。LIFULL HOME’Sの解説記事では、正当な理由がある場合には届出をしなくてもよいケースがあることも紹介されています。ただし、住民票を移さないと、公的な通知が実家に届く、住宅手当や通勤手当の受給に影響することがあるなどの不便が生じやすくなります。学業などの一時的な事情で判断に迷うときは、転出元・転入先の市区町村の窓口に確認してください。

 

Q2. 学生寮と学生会館は何が違いますか?

学生寮は、学校が運営する「教育寮」が中心で、集団生活を通じて学生同士が高め合うことを目的としています。学生会館は、民間企業が学生向けに運営する建物で、他校の学生と同じ建物で暮らすこともあります。どちらも管理人がいる場合が多く、設備や料金体系は運営元によって異なります。食事の有無や門限、入居期間などの規約を、募集要項で確認して比べるのがおすすめです。

 

Q3. ルームシェアとシェアハウスは、どう選べばよいですか?

大きな違いは契約相手です。ルームシェアは、友人などと一緒に賃貸物件を借りて、家賃や初期費用を分担します。シェアハウスは、建物を運営する会社と直接契約し、入居者同士の交流を前提にした物件も多くあります。気心の知れた相手と自分たちで部屋を選びたいならルームシェア、新しい出会いや運営会社のサポートを重視するならシェアハウスが、検討の軸になります。

 

Q4. 初めてでいきなり一人暮らしは不安です。どうすれば安心して始められますか?

管理人や大家さんが同じ建物にいる下宿・学生寮・学生会館は、生活面の不安を軽くしやすい選択肢です。また、期間を区切って暮らせるマンスリーマンションで、一人暮らしの感覚を試してみる方法もあります。合わないと感じたときに見直せるよう、契約期間や退去条件を先に確認しておくと、心理的な負担が小さくなります。

 

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更新日: / 公開日:2018.10.22