北海道や東北地方など、一部の寒い地域では、賃貸住宅であっても“二重窓”が当たり前です。

しかし、関東地方などでも時には氷点下になることがあり、寒さが続く時期は「二重窓があったらいいな」と思うこともあるのではないでしょうか。

ただ「賃貸住宅に住んでいるから、二重窓の設置ができない」と考えている方も多いかと思います。賃貸住宅はいずれ退去する部屋であることから、なかなか設置できないという方もいることでしょう。

そこで今回は、賃貸住宅に二重窓を設置していいのかどうかや設置方法、メリットについて詳しく紹介します。
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賃貸住宅にお住まいで二重窓の設置を考えている方は、「原状回復義務」が発生するため注意が必要です。

 

そもそも原状回復義務とは、賃貸借契約が終了し、退去をするときに借りたときの状態に戻して部屋を返還する義務のことをいいます。この原状回復費用は、部屋を借りて住んでいた人が負担するのが原則です。

 

大家さんに相談せずに原状を変更すると、高額の原状回復費用を負担しなければならない場合もあるので、二重窓を設置する場合は大家さんに事前に相談する必要があります。

 

しかし、簡単に原状回復できるような簡易的な二重窓をDIYで設置する程度であれば、必ずしも大家さんに確認する必要はありません。ただし、トラブル防止のためにも、事前に相談しておくことが大切です。

 

賃貸物件に二重窓を設置する方法として、2つの方法があります。まず一つは「ガラス屋さんなどのプロに依頼する」。そしてもう一つは「DIYで簡易的な二重窓を設置する」です。

 

ここでは、それぞれのメリットや注意点について見ていきましょう。

 

北海道や東北地方で使用されているような二重窓を設置したい場合は、ガラス屋さんなどのプロに依頼しましょう。

 

ただし、ガラス屋さんに依頼すると、窓枠の交換など工事の規模も大きくなるため、必ず大家さんへ二重窓の設置について許可を取りましょう。

 

また、二重窓をプロに依頼した場合は、自分で二重窓を設置するよりも設置費用・原状回復費用が高額になってしまいます。

 

大家さんの許可を取ったうえで、費用は借り主と大家さん、どちらが負担するのかについてもしっかり話し合っておきましょう。

 

ホームセンターなどで販売されている断熱材を使用すれば、自分で簡単に二重窓を設置できます。原状回復や費用面を考慮すれば、DIYによる二重窓の設置はおすすめです。

 

しかし、プロに依頼するよりも、性能は劣る可能性があります。また、DIY初心者の場合は、設置に時間がかかる可能性があることも認識しておきましょう。

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二重窓が北海道や東北地方などの寒冷地でよく使われているように、寒さ対策として二重窓の設置を検討している方も多いのではないでしょうか。

 

確かに、二重窓は断熱性が非常に高いため、室内の暖気を外に逃がしにくく、外気の影響も受けにくいです。

 

しかし、二重窓の設置で得られるメリットは、断熱性のみではありません。防音や防犯対策としても有効です。二重窓のメリットについて詳しく見ていきましょう。

 

二重窓を設置すれば、2枚の窓の間に空気の層ができるため、断熱性が向上します。断熱性が向上すれば、室内の温度を快適に保てるだけでなく、冷暖房費用の節約にもつながります。

 

さらに、結露の発生も抑制できます。結露の発生を抑えられれば、カビの発生を抑えることにもつながります。結露に悩まされている方や、カビが気になる方にも二重窓はおすすめです。

 

二重窓を設置すれば、窓が2枚になる分、防音効果に期待ができます。夜間の話し声やテレビの音など、生活音は近隣の方からすれば結構気になるものです。

 

二重窓の設置によってある程度の音を抑えられれば、近隣住民のみならず、居住者も少し気が楽になります。

 

空き巣犯などは、窓から侵入してくるケースもあります。ただ窓が二重になっていれば、侵入するのに2枚の窓を割らなければいけないため時間も手間もかかり、リスクが大きくなります。

 

そのようなことから二重窓は、防犯対策としても有効であるとされています。

 

二重窓の設置は、簡単にDIYできますし、プロに依頼すれば素晴らしい二重窓の設置をしてくれることでしょう。

 

ただ、前述のとおり、プロに依頼をするにしてもDIYをするにしてもトラブル回避のために、まず大家さんに相談してください。部屋の寒さや騒音などで困っている方は、二重窓の設置を検討してみてはいかがでしょうか。

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