大学生の一人暮らしには、アパートやマンションだけでなく、“寮”や“下宿“という選択肢もあります。

今回は寮と下宿、それぞれの特徴やどれくらいの生活費が必要になるのか解説します。
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食堂がある寮も多い

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まず、寮とはどういったものなのか見ていきましょう。

 

大学生活における寮とは「学生専用の共同寄宿舎」 のことを指します。呼び方は「学生寮」や「学生会館」のほか、学校が運営している共同寄宿舎の場合はその学校独特の呼び方がある場合もあります。

 

また、学校が運営している共同寄宿舎以外に企業が運営している共同寄宿舎というのもあり、企業運営の場合には特定の学校ではなく、さまざまな学校の生徒が入居できるところも。

 

寮によって違いはありますが、一般的な学生寮での生活には次のような特徴があります。

 

  • 玄関や食堂、風呂、洗面所、トイレなどは共用。食事は食堂で提供されることが多い。
  • 一人部屋、あるいは二人部屋の場合も。
  • 管理人が常駐しており、宿舎内の管理を請け負っている。不在時の荷物の受け取りなどをお願いできることも多く、安心して留守にできる。
  • 門限や食事の時間、共用設備や共用部分の使い方などについて一定のルールがある。
  • 寮によっては冷蔵庫や洗濯機(コインランドリー)、インターネット環境なども整っている。

 

下宿については、明確な定義はありません。一般的には、管理者がおり、継続して専用的に利用する「居室」を借り受け、台所や浴室、トイレなどの水回りは他の方と共用利用する形になります。

 

建築的には、居室からすぐ外に出られる出入口がないのが特徴です。

 

下宿先によって違いはありますが、一般的には次のような特徴があります。

 

  • 部屋の外の通路などの共用部分を除いて、管理は自分で行う。
  • 管理人に対して、荷物の受け取りをお願いするといった個人的な依頼はできない。基本的には、管理人に部屋の内部のことをお願いすることはできない。
  • 不足するもの(クーラーやインターネット環境など)を個人的に揃えなければいけない場合がある。もともと備え付けがあるものの修理費は、基本的に貸主が持つ。

 

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独立行政法人日本学生支援機構が公開する「平成28年度 学生生活調査報告」 の「居住形態別学生生活費」によると、昼間部に通う大学生の「下宿、アパート、その他」住まいの生活費平均は年間220万1,000円(月額18万3,416円)、学生寮住まいは年間200万3,100円(月額16万6,925円)となっており、年間で20万円(月額1万6,491円)近くの違いがあります。

 

寮の場合「食事が提供される」「風呂や洗面所、トイレが共用」ということで、一人でアパートを借りて生活するよりも生活費を節約できるのが一般的です。また、家賃についても、企業ではなく学校が運営している寮だとさらにリーズナブルな場合もあります。

 

寮にもグレードの違いがあり、下宿も家賃の違いが大きいため一概に言うことはできませんが、全体としては学生寮のほうが、生活費がかからないと考えることができそうです。

 

比較すると、一般的に寮のほうが生活費はかからないということがわかりました。ただし、寮生活は共同生活であるだけに注意点もあります。

 

  • 常に誰かがいるため寂しくはないが、静かな環境を得にくい(勉強しにくい可能性も)。
  • 生活のルールのため、行動が制限される。
  • 食事を作らなくて済むが、時間に制約がある。

友人を得やすい、協力して生活することができるといったメリットも大きいのですが、寮で生活することによってストレスが溜まる可能性もあります。生活費以外のポイントでもしっかり考えてみてください。

 

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自分に合った暮らしを選択しよう

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大学生の一人暮らしの生活費を、寮と下宿で比較してみました。総合的には寮のほうが生活費を使わずに済むようです。

 

ただし、寮は共同生活であるだけに自由度が低い一面もあり、誰にでも合うというわけではないかもしれません。生活のしやすさも考えて選ぶことが重要だと考えましょう。

 

4年間の大学生活のうち最初の2年は寮など、期間を区切るのもひとつの方法かもしれません。

 

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更新日: / 公開日:2019.03.12