
収納の幅が広がることから、ウォークインクローゼットがある物件に憧れている方は多いのではないでしょうか。
しかし、ウォークインクローゼットは自分たちの収納量に合った広さを選ばないと、使いにくくなってしまう可能性があります。
そこで今回は、ウォークインクローゼットのオススメの広さについて、メリット・デメリットとともに解説していきます。
ウォークインクローゼット付の物件
ウォークインクローゼットのメリット・デメリット
まずはウォークインクローゼットのメリットとデメリットについて確認しておきましょう。
ウォークインクローゼットのメリット
1.衣類の収納、コーディネートがしやすい
ウォークインクローゼットの最大の魅力は、衣類の出し入れが楽なことです。
一般的なウォークインクローゼットでは、壁面にハンガーパイプが設置されているので、衣類をハンガーにかけて収納できます。
ハンガーでの収納は、衣類を畳む手間が省けるだけでなく、見やすく選びやすいといったメリットがあります。
その都度広げたり畳んだりする必要がないので、洋服のコーディネートもしやすくなるでしょう。
2.ウォークインクローゼット内で着替えも可能
十分な広さが確保されていれば、クローゼット内で着替えを済ませることもできます。
クローゼット内で着替えを完結することで、他の部屋に衣類が散乱することも防げるでしょう。
3.サイズの大きいものや家電なども収納できる
ウォークインクローゼットに収納できるものは衣類だけではありません。大きく場所を取るスーツケースの収納場所にも最適です。
ほかにも、置き場所に困る掃除機や掃除グッズ、暖房器具といった季節性の家電などを収納しておくのにも便利です。
ウォークインクローゼットのデメリット
1.生活スペースが狭くなってしまう
ウォークインクローゼットは、クローゼット内に人が歩くスペースを取る分、タンスなど他の収納よりもスペースを取ってしまいます。
そのため、ウォークインクローゼットがない物件と比べると、同じ広さの部屋でも狭く感じてしまうかもしれません。
生活スペースを十分に確保し、部屋を広く使うためには、他の収納家具はできるだけ置かないなど、部屋をすっきり見せる工夫が必要だといえます。
2.カビに注意
ウォークインクローゼットには、窓や換気口がないことが多く、閉鎖的な空間となってしまいがちです。
通気性が悪いと湿気が溜まり、カビが発生する恐れがあります。そのため、定期的に扉を開けたり、湿気取りグッズを設置したりするなどの対策を行いましょう。
また、風通しが気になる場合は、扉がないタイプのウォークインクローゼットもオススメです。
ただし、扉なしのタイプを選ぶ場合、クローゼット内が部屋から丸見えになることもあります。乱雑に見えないように収納ボックスを駆使するなどして、整理整頓を心がけましょう。
何畳のウォークインクローゼットがオススメ?

ウォークインクローゼットの広さは、利用する人数や収納の量で考えます。
衣類の量は、男性よりも女性のほうが平均的に多く、ハンガーパイプの幅でいうと女性であれば180cm、男性であれば90~120cmが目安です。
もちろん個人差があるので、衣類の量が多い場合は、少し余裕をもっておいたほうがいいでしょう。
1.夫婦2人の場合
夫婦2人分を収納する場合、2畳の広さは確保しましょう。2畳あると向かい合った壁2面に、ハンガーパイプを含めた壁面収納を180cmずつ取れます。
ただし、同じ2畳でも物件によってウォークインクローゼット内のレイアウトは異なります。住んでから思ったより収納できなかったと後悔しないように、内見の際にどのように収納できるのかを確認しておくことが重要です。
また、ウォークインクローゼット内にドレッサーを置きたい場合や、より余裕をもって収納したい場合は、3畳でもいいかもしれません。3畳あれば、他の部屋に収納家具がなくても、収納場所に困らないでしょう。
2.子どもがいる世帯の場合
子どもの分も一緒に収納する場合は、子ども1人につき、大人の半分の収納量を見積もっておきましょう。そのため、子ども1~2人と夫婦2人分なら、2.5畳~3畳がオススメです。
子どもが3人以上いる場合は、3.5畳や4畳のウォークインクローゼットでもいいですが、広すぎるウォークインクローゼットにはデメリットもあります。
例えば、ものをたくさん詰め込んでしまった結果、どこに何があるのかわからなくなってしまったり、ものを置きすぎて出しにくくなったりすることが考えられます。また、通路スペースを確保するとなると、その分収納量が減ってしまう恐れもあります。
収納は多いほどいいと考える方もいると思いますが、出し入れのしやすさや管理面も考慮しなくてはなりません。使いやすい収納を目指すなら、収納を1ヶ所に集中させず、必要な箇所に必要な分を設置することも重要だといえます。
ウォークインクローゼット付の物件
重要なのは人が動けるスペース
ウォークインクローゼットの収納には、いくつかのタイプに分かれます。
- クローゼット内の壁一面が収納になるコの字型
- 片面の壁にだけ収納があるⅠ字型
- 向かい合った壁どちらにも収納があるⅡ字型
どのタイプでも、奥行きがあるウォークインクローゼットでは、通路を確保しなくてはなりません。
通路の幅は、人の肩幅が50cmくらいなので、最低でも60cmは確保したいところです。もし、クローゼット内で着替えも行う場合は、80cmくらいあると動きやすいでしょう。
ウォークインクローゼットの広さは利用人数や収納量に合わせて選ぼう
ウォークインクローゼットは、広ければ広いほどいいというものでもありません。何人で利用するのか、何を収納したいかを考慮して選ぶ必要があります。
ウォークインクローゼットがある物件を探す際は、住んでみて後悔することがないよう、あらかじめ何をどのくらい収納するのか考えてみましょう。
ウォークインクローゼット付の物件
更新日: / 公開日:2019.02.18









