一人暮らしで2DKでも広すぎるということはない

 

DKと表記するには、一定のルールが設けられており、不動産公正取引協議会連合会が公表している「不動産の表示に関する公正競争規約」によれば、2部屋以上ある間取りにおいてはDKの広さが「6畳以上10畳未満」とされています。

 

一人暮らしの場合であればDKを食事スペースとし、一部屋を寝室として使い、もう一部屋を仕事や趣味の部屋として使うことができます。そのため、2DKの間取りに1人で住むからといって広すぎるということはありません。

 

ただし、一口に2DKといっても物件によって部屋の専有面積や形状、使い勝手は異なるので、詳しく知りたい人は以下の記事も参考にしてみてください。

一人暮らしで2DKに住むメリットと注意点

 

1人で2DKの間取りに住む場合、さまざまなメリットを得られます。一方で、注意しておきたい点もあるので、それぞれのポイントを解説します。

2DKに1人で住むことのメリット

 

2DKの間取りで一人暮らしをすると、広々とスペースを使えるという点以外にも多くのメリットがあります。

まず、DKがあることで調理スペースがある程度確保できるので、自炊しやすくなります。

 

また、個室が2つあるので1つを収納スペースや来客のためのスペースにしておくと、普段よく使う部屋との使い分けがしやすいでしょう。部屋ごとに用途を決めやすいので、片付けや掃除をしやすいのが特徴です。

 

さらに、2DKは一人暮らしにとっては比較的ゆとりのある間取りですが、広さの割に家賃相場が安いのもメリットです。毎月の家賃を抑えながらも、ゆったりとした暮らしをしたい人におすすめだといえます。

2DKに1人で住むことの注意点

 

注意点として挙げられるのは次のとおりです。

同じ2DKの間取りでも、物件によっては部屋の配置が自分のライフスタイルに合っていない場合があります。部屋を探すときは、どのような使い方をするのかをイメージしながら、適した部屋の配置を考えていく必要があるでしょう。

 

また、2DKの間取りは1980年代にファミリー向けとして多くつくられた経緯があり、築年数の経過によって内装や設備の古さが気になる面もあります。住宅設備の新しさなどにこだわる場合は、リフォーム済みの物件を選ぶなどして、自分の好みに合わせてみましょう。

 

そして、部屋の配置によっては冷暖房など空調設備が非効率となる場合があります。物件を選ぶときはエアコンの位置などに気をつけて、毎月かかる光熱費のことも念頭に置いておきましょう。

 

2DKの物件

2DKでの一人暮らしがおすすめな人

 

一人暮らしで2DKを検討している場合、自分のライフスタイルに合っているかを考慮することが大切です。2DKの間取りがおすすめな人としては、次のようなケースが挙げられます。

一人暮らしだと1Kやワンルームといった間取りを選ぶ人も多いですが、居住スペースと仕事のスペースを分けたい人にとっては、2DKの間取りがおすすめです。時間帯によって使用する部屋を使い分けることで、日々の暮らしにメリハリをつけられるでしょう。

 

また、来客が多かったり、収納しておきたい物が多かったりする人も2DKは向いています。

 

応接スペースに物があると、来客のたびに片付けをしなければならず、手間や時間がかかって負担を感じてしまいます。2DKの間取りであれば、部屋ごとに用途に合わせた使い方ができるので、急な来客でも慌てる必要がありません。

 

また、今は一人暮らしであっても、将来的に同棲を考えている場合なども2DKの間取りはおすすめだといえます。

2DKのおすすめの使い方

 

2DKの間取りといっても、使い方次第で住み心地は変わってきます。まずオーソドックスな使い方としては、ダイニング・リビングと寝室といった形で使い分けることです。

 

それぞれの空間を広めに確保できるので、インテリアにこだわるなどして、ゆったりと暮らすことができます。2DKの間取りは居室が2つあるので、仕事部屋や収納スペース、趣味の空間として一部屋を使ってみるのもいいでしょう。

 

特に、自宅で仕事をする機会が多い人にとって、独立した仕事部屋を確保できるのは魅力です。作業スペースに物があると気が散ってしまいがちなので、仕事に集中したいという人は専用スペースを設けてみましょう。

 

また、部屋の配置によっては、ふすまや扉などの仕切りを取り払って、2部屋をつなげて使ってみるのもおすすめです。少し広めの1DKといった使い方ができるのも、2DKの間取りの魅力だといえます。

 

2DKの物件

2DKと2K、広さが同じならどちらがいい？

 

2DKと似たような間取りとしては、2Kが挙げられます。2DKと2Kの違いはダイニングスペースであり、2DKのほうがやや広めの空間を確保できます。

 

2DKであれば、キッチンの近くにダイニングテーブルを置くことができますが、2Kの場合は別の部屋に食事をするためのテーブルを置く必要があるでしょう。荷物の量が多く、家具をあまり置けないという人は、2Kよりも2DKのほうがおすすめです。

 

一人暮らしであれば、1Kやワンルームも選択肢として挙げられますが、2DKの間取りを検討されている人は、できるだけ広々とした感覚で部屋を使いたい場合が多いでしょう。

 

2DKは広さの割には家賃が相場よりも低めに設定されているので、同じ広さの物件であれば2DKの方がお得な面も多いといえます。

まとめ

• 部屋の専有面積や形状、使い方にもよるが、2DKの間取りでの一人暮らしは決して広すぎるわけではない
• 2DKの間取りは広さの割に家賃が安く、用途に合わせて部屋を使い分けしやすい
• 一方、古い物件が多く、空調の効率が悪いなどの注意点もある
• 荷物の量が多かったり、頻繁に来客があったりする人の場合、2DKの間取りはおすすめ
• 自分のライフスタイルに合わせて、適した間取りの物件を選んでみよう

 

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