一般的に、毎月の家賃の目安は収入の約3割までと言われています。さらに無理なく支払い続けていくためには、2.5割ほどに抑えると安心です。

限られた予算のなかで賃貸物件を探すと、専有面積が広い部屋に住むのは難しい場合もあります。そこで、狭いアパートでも快適に暮らすためのコツを知っておきましょう。
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狭いアパートのイメージ
家賃の安さを優先して賃貸物件を探していると、検索結果に部屋が狭いアパートが並びやすい傾向があります。

 

家賃が安くて狭いアパートは暮らしにくそう…とマイナスイメージを抱いている人も多いのではないでしょうか。

 

家賃が安いアパートのなかには、部屋の狭さに加えて窓が小さく閉塞感のある物件も存在します。特にそれまで広い部屋に住んでいた人は、窮屈に感じやすいでしょう。

 

しかし昼間は学校や仕事などで家をあける時間が長く、部屋に帰ったらすぐに寝てしまう、という忙しい生活スタイルの人であればそれほど気にならないポイントかもしれません。

 

家賃が安いアパートは専有面積が狭く、収納が充実していない物件も多いもの。そして持ち物があまりに多いと、生活できる面積は更に狭くなってしまいます。

 

狭いアパートへの引越しは、不要な物がないかを見直す良い機会かもしれません。捨ててしまうのが惜しい物であれば、リサイクルショップに持ち込んだりオークションやフリマアプリを活用したりすると良いでしょう。

 

狭い部屋は光熱費が安い
狭いアパートはデメリットに目が行きがちですが、メリットにも目を向けてみましょう。

 

狭いアパートの最大のメリットといえば、家賃の安さでしょう。家賃が5,000円安ければ年間6万円、1万円安ければ年間12万円もの節約になります。毎月の出費なので、長く住むほど節約できる金額は大きくなっていきます。

 

専有面積が広い賃貸物件ほど、家賃は高くなります。特に利便性の高い都市部では、部屋の広さと家賃はシビアに連動してくるものです。

 

狭いアパートであれば、比較的手頃な家賃で利便性の高い立地の物件を探せるかもしれません。

 

利便性の良い立地に住める

狭いアパートは、床面積が少ない分掃除がしやすいです。家具や持ち物が少ないシンプルな暮らしをしていれば、さらにお手入れは楽になります。

 

狭い部屋は冷暖房の効果がすぐに出るため、光熱費を抑えることができます。照明器具やコンセントの数が少ないため、もともと電気の契約アンペア数が少なく基本料金が安い物件も多いです。

 

もし、家電が多く電気の使用量も多い場合には、注意した方がいい点にもなり得ます。

 

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狭い部屋でも快適に暮らすコツ
狭いアパートにもメリットがあることが分かりました。そこで限られた空間で快適に暮らすコツを知っておきましょう。

 

床に直接物を置くと圧迫感が強く狭さを感じやすくなるため、壁収納を活用しましょう。突っ張り式で床や壁に傷をつけずに固定できる収納家具がホームセンターや家具店で市販されています。

 

小物の収納用品は100円ショップでもさまざまなアイデア商品が購入できるのでチェックしてみましょう。収納付きベッドや収納付きスツールといった、物をしまえる家具を活用するのもおすすめです。

 

狭い部屋に沢山の物を置かずすっきりと暮らすためには、物を溜め込まないことが重要です。家の近くにスーパーやコンビニがあれば、食料品や消耗品の買い置きをせずに済むからです。

 

自宅に本棚を置かない代わりに、図書館や書店・レンタルビデオ店が近い物件に住むという選択肢もあります。

 

狭いアパートにしまいきれない荷物を片付ける最終手段が、トランクルームの利用です。トランクルームの大きさにもよりますが、季節はずれの家電や部屋に入らない大きな物もまるごと収納することができます。

 

しかし当然ながらトランクルームの利用料金が毎月掛かるため、安い家賃の部屋に住んで節約したい人にとっては本末転倒になってしまう可能性もあります。収納しているものが不要品ではないか、定期的な見直しが大切でしょう。

 

トランクルームを探す

部屋の広さは内見して初めてわかる
不動産サイトや不動産会社の店頭で見る間取り図と、実際の物件を比べると印象が異なる場合もあります。

 

日差しの入り方、窓からの眺望、天井の高さ、壁や床の色・質感など、間取り図や不動産情報からだけでは分かりにくい条件によって、部屋の印象は大きく変わってくるからです。

 

狭い部屋は住みにくいと決めつけず、少しでも気になる物件があれば、とりあえず内見してみるのがおすすめです。狭いアパートのイメージが変わるかもしれません。

 

  • 一般的に家賃は収入の3割ほどまでに抑えると良いとされている
  • 狭いアパートのデメリットは収納の少なさや閉塞感
  • 狭い部屋に住めば家賃や光熱費を節約できる
  • 狭いアパートを選べば比較的手頃な家賃で利便性の高い立地可能性も
  • 間取り図だけでなく、実際に内見して部屋の印象を確認するのがおすすめ

 

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更新日: / 公開日:2018.11.19