中古住宅のリフォームやリノベーションが人気ですが、賃貸物件においても注目されています。
リフォーム・リノベーション済賃貸物件は、築年数が経過したマンションやアパートの内装や設備を一新した賃貸物件です。
おしゃれな部屋もあるリフォーム・リノベーション済賃貸物件ですが、メリット・デメリットや借りるときの注意点などをまとめました。
リノベーション・リフォーム物件
リフォーム・リノベーション済賃貸物件の特徴
リフォーム・リノベーション済賃貸物件には、明確な区別はありません。
リフォーム済賃貸物件は機能を新築時の状態に回復するのに対して、リノベーション済賃貸物件は、新築時よりも機能やデザイン性を高めた物件を指すことが多いようです。
リフォーム済賃貸物件は、フローリングや壁紙の張り替え、キッチン・ユニットバス・洗面台などの交換をするなど、内装や設備を新しくした物件が中心です。
一方、リノベーション済賃貸物件は、間取りの変更も行い、現代の暮らしに合うように改修しているケースが目立ちます。
たとえば、間仕切り壁を撤去し、和室を洋室に変更することで、2DKから1LDKに間取りを変えるといったケースが挙げられます。
また、昨今では浴室・洗面・トイレが一室になった3点式ユニットの物件は不人気であることから、浴室とトイレを独立して設けることも多いです。
デザイン性の面では、アクセントクロスを使ったり、ステンレスのキッチンを設置したり、浴室をガラス張りにするなど、デザイナーズマンションのようにおしゃれな空間に仕上げている物件もあります。
リフォーム・リノベーション済賃貸物件は、築後年数の経った物件が多いようです。築年数の経過した物件は、“古い”“汚い”というイメージがあるかもしれません。
しかし、リフォーム済賃貸物件やリノベーション済賃貸物件は、内装や設備が一新されているため、新築に近い住み心地となっています。

築年数が経っていてもそれを感じさせない物件は少なくありません
リフォーム・リノベーション済賃貸物件のメリット・デメリット
リフォーム・リノベーション済賃貸物件は、新築のような内装の住まいに、新築物件や築浅よりも安く住めることがメリットです。
賃料水準の高い人気エリアであっても、築古のリフォーム済賃貸物件やリノベーション済賃貸物件は、家賃が抑えられていることが多いようです。
また、リノベーション済賃貸物件は、機能性やデザイン性に富んだ物件が中心で、個性的なデザインの物件もあり、おしゃれな部屋に住めることもメリットに挙げられます。

相場より安く素敵な物件を探すことができるかもしません
一方、リフォーム済賃貸物件やリノベーション済賃貸物件は、築年数によっては耐震性に不安がある点がデメリットです。
1981年6月以前に建築確認を受けた物件は旧耐震といわれ、現行の耐震基準を満たしていない物件が少なくありません。
ただし、耐震診断を受けたうえで新耐震と同等の基準を満たしている物件や耐震改修によって、耐震性能を高めた物件もあります。
また、建物全体の電気容量が少なく、一度に使用できる家電に制限があるケースや、内装や設備は一新されていても、排水管の臭いが気になるケースもあります。
リノベーション・リフォーム物件
リフォーム・リノベーション済賃貸物件を選ぶときの注意点
リフォーム・リノベーション済賃貸物件は内装や設備は一新されていても、どこまで新しくしているのか、見た目では判断できない部分があります。
たとえば、結露によるカビが原因で壁紙を張り替えていても、下地のボードがそのままの場合、再びカビが生えてくる可能性が高いです。
また、配管を交換していない場合は、老朽化から水漏れが起きるリスクがあります。どこまでの改修工事を行っているのか、不動産会社を通じて確認しておきましょう。
リノベーション済賃貸物件の中でも、間取りの変更を伴う改修を行っている場合は、水回りの位置を変更していると、上階や下階とキッチンや浴室の位置が変わったことで、生活音が気になるケースもあります。
音漏れは賃貸物件でトラブルになりやすい要因ですので、もし気になる場合は、音漏れが心配であることを大家や管理会社に伝え、間取りの違いなどから生じたこれまでの建物内での騒音トラブルの事例などを聞いておくと、騒音トラブル防止に役立つかもしれません。
また、築年数の経過による老朽化だけではなく、立地条件が悪く不人気であることをカバーするために、リフォームやリノベーションが行われることもあります。おしゃれなことだけに気を取られたりせず、内見の際には周辺環境もチェックすることが大切です。

集合住宅で上下階と間取りが異なる場合生活音に気を付けましょう
リフォーム・リノベーション済賃貸物件の探し方
リフォーム・リノベーション済賃貸物件の探し方のひとつは、インターネットを活用する方法です。
中でもリノベーション済賃貸物件は、東京都内の物件を中心に専門に扱う不動産会社があり、ホームページから物件を探すことができます。
また、不動産情報サイトの賃貸向けのページを利用して、リフォーム・リノベーション済賃貸物件を検索することが可能です。
賃貸を扱う不動産会社の営業マンに、リフォーム・リノベーション済賃貸物件探しを依頼すると、希望条件に合致した物件が見つかったときに連絡をもらい、内見の手配を頼むことができます。
エリアや広さ、家賃などの希望条件を伝えるとともに、安くてお得な物件を探しているのか、デザイナーズ物件に住みたいのかなど、リフォーム・リノベーション済賃貸物件の中でも、どのような物件を探しているのか伝えておきましょう。
リノベーション・リフォーム物件
リフォーム・リノベーション済賃貸物件も選択肢のひとつに
賃貸物件を選ぶとき、エリアや最寄り駅からの距離のほか、築年数にもこだわって物件を探している人は、リフォーム・リノベーション済賃貸物件も選択肢に入れてみましょう。
新築や築浅物件ならではの居住性の良さにこだわるのであれば、リフォーム済賃貸物件やリノベーション済賃貸物件も引けを取らないケースが多いです。
これらも視野に入れることで、そのほかの条件にこだわって賃貸物件を探しやすくなります。
・リフォーム済賃貸物件は、内装や設備を一新することで機能を新築時の状態に回復しているのに対して、リノベーション済賃貸物件は機能やデザイン性を新築の時より高めている
・リフォーム済賃貸物件やリノベーション済賃貸物件は、新築のような内装や設備でありながら、しかも安く住めることも多い
・どこまでのリフォームやリノベーションがされているのか、確認することが大切
更新日: / 公開日:2018.01.30










