中古の一戸建て住宅をこれからリフォームしたいと考えている人は多いのではないでしょうか。
この記事では、事例を用いてリフォーム費用の相場や、会社の選び方、補助金やローンについて紹介します。
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費用は「リノベーション」と「原状回復リフォーム」で大きく変わる

リフォームには、大きく分けて以下2つの種類があります。
- リノベーション(フルリフォーム)
- 原状回復リフォーム(部分リフォーム)
リノベーション(フルリフォーム)とは?
リノベーションとは、住宅を元の状態に戻すような「マイナスをゼロにする」という考え方ではなく、「マイナスをプラスにする」という考え方です。
たとえば、デザインを変えてよりおしゃれなものに変更したり、耐震性を向上させたり、仕切りを取り払って間取りを変えたりなど、より住みやすくします。
代表的なものとしては、リビングとダイニング間の仕切りを取り払い、リビングダイニングキッチンにする方法などが挙げられます。
原状回復リフォーム(部分リフォーム)とは?
一方で、原状回復リフォームという言葉は、主に「元の状態に戻す」という意味です。そのため、老朽化した家を建てられたときの状態に戻すことを目的としています。
代表的な例としては、外壁のはがれや床のへこみなどを修理して、元に戻す施工が挙げられます。
リノベーションと原状回復リフォーム、どちらをすべき?
ここまで、リノベーションと原状回復リフォームについて紹介しましたが、どちらを優先すべきなのでしょうか。それぞれ、問題や不満があるポイントから考える必要があります。
たとえば、キッチンや洗面所などを使いやすくしたい場合や、割れてしまったタイルを交換したい場合などは、リフォームで十分解決できます。
リノベーションと比較すると、施工期間はもちろん、予算も抑えられるので、このように大きな変化が必要でない場合は、リフォームを選択しましょう。
一方で、結婚や出産に伴う世帯人数の増加や、水回り環境の全体的な改善が必要な場合などはリノベーションがおすすめです。特に近年では、環境の変化に伴って物件を新築するよりも、費用を抑えてリノベーションする人が増えています。
中古一戸建て…リノベーションの費用相場

中古一戸建て住宅のリノベーション工事にかかる費用の相場は、住宅の広さによって差が大きいですが、一般的には1,000~2,000万円程度が多く、安いケースでは500万円以内に収まるものもあります。また、内装のみの工事か外装も含んだ工事かで大きく費用が変わってきます。
たとえば、築30~40年以内の一戸建て住宅の場合、1,000万円の予算であれば、相場的には85平米以内の内装のみのリノベーションが可能です。
内装のリノベーションとは、主にスケルトンリノベーションを指しています。スケルトンリノベーションとは、内装や外装をすべて外し、基礎と骨組みだけの状態に戻してからつくり直すリノベーションのことです。
スケルトンリノベーションのメリットは、建築基準を現代のものに照らし合わせてからつくり直せるため、断熱性や耐震性を高くできる点と、間取りやデザインを自由に変更できる点が挙げられます。
事例1. 予算1,000万円で内装のリノベーション
ここからは実例を用いてリノベーションにかかる費用と、その内容について紹介します。

1つ目のお宅は、築35年で室内の傷みが激しかったので、新たに住める状態にすることが目標でした。
まずは300万円で壁の取り換えと断熱材の取り付けを行い、次に100万円で天井の処理を行いました。さらに100万円で床を取り換えるという工事を2部屋分実施したので、1,000万円ほどの費用がかかっています。
それに加え、暮らしの便利さを追求してキッチンとユニットバスの施工を行ったので200万円かかっていますが、当初の目標である住める状態にするには1,000万円で十分でした。なお、施工期間は3週間程度です。
事例2. 予算2,000万円で内装・外装のリノベーション

次のケースでは、築40年で全体的に損傷が激しい状態でした。こちらも新しく人が住める状態にすることを目標としての工事です。
まず、屋根のふきかえに150万円、外装の塗り替えに100万円かかりました。玄関ドアの取り換え、インナーサッシ新設、キッチン・ユニットバスの施工など、合計で500万円。
さらに断熱工事や空調工事、トイレ工事や配管工事に木工事を行い、諸経費を合わせると1,715万円の費用がかかりました。こちらの施工期間は1ヶ月半でした。
中古一戸建てを探す 中古マンションを探す リノベーション会社を探す中古一戸建て…原状回復リフォームの費用相場
それでは、中古一戸建て住宅の原状回復リフォームの費用相場は、いくらなのでしょうか。
壁や天井の穴補修は、1ヶ所で約3万円、フローリングの汚れ除去は1ヶ所で約1万円。壁紙の張り替えは1平米当たり約2,000円、水回りは8,000円~2万円、外壁は150万円、間取り変更は約50万円が目安となります。
事例1. 予算75万円でトイレのリフォーム

こちらのケースでは、築30年の物件のトイレをリフォーム。ご覧のとおり、かなり黄ばんでしまっていました。
便器を最新のものに変更するのに30万円、においを予防するエコカラットという素材に替えた壁と床はそれぞれ35万円と10万円の施工費用。合計費用は約75万円で、全く新しいトイレをつくったかのように一新できています。施工期間は4日間でした。
事例2. 予算200万円でキッチンのリフォーム

こちらのケースでは、築100年の家のキッチンをリフォームしています。
この工事では、まずコンロの設置に120万円、食器棚設置に50万円。内装の工事に10万円、水道工事に20万円といった内訳で、合計で200万円、施工期間は1週間でした。
中古一戸建てのリフォームを依頼する会社の選び方

次に、中古一戸建て住宅のリフォームを依頼する際の会社選びについて紹介します。
リフォーム会社には、大きく分けて3つの種類があります。
地域密着の工務店
地域密着の工務店は、社内で職人を手配し、工事を行うので費用を抑えやすく、物理的な距離が近いので問題が発生したときにもすぐに対応してもらえやすいという特徴があります。
ただし、工務店によって技術力や得意な施工、サービスなどに差があり、自身にぴったり合った会社を探すのが難しいという一面も。
費用を抑えつつ長期のアフターケアを求めている場合は、信頼して工事を任せられ、繁盛している会社を選択するといいでしょう。
中規模リフォーム会社
中規模リフォーム会社は、地元に密着しつつも地方工務店よりも規模が大きいのが特徴です。大手メーカーとの差別化のために強みをもっていたり、さまざまなプランを用意していたりします。
ただし、営業担当者によって、いい家が建てられるかどうか左右される場合もあるので、信頼できる人物かどうか気を配る必要があります。
大手メーカーや工務店では叶えられない要望やこだわりを実現できる会社を見つけたいときや、たくさんの選択肢の中から希望のプランを選択したい場合は、信頼できる営業担当者のいる中規模リフォーム会社を検討しましょう。
大手リフォーム会社
大手リフォーム会社は、実績が多いため、住宅を建てる際に発生する可能性のあるトラブルにも柔軟に対応できるノウハウや経験をもっています。保証も全幅の信頼を置けるものを用意している企業がほとんどで、クオリティーが高く、スピード感をもって施工を実施してくれます。
ただし、大手の会社の場合、下請け会社を雇う際の手数料や、大手企業というブランド力もあるので費用がかさみやすいでしょう。
大手リフォーム会社は、高品質・短期間で施工を希望している場合や、しっかりとした保証を求めている場合におすすめです。
中古一戸建てを探す 中古マンションを探す リノベーション会社を探す補助金や減税制度で中古一戸建てのリフォームをお得に!

リフォームやリノベーションを行うときには、補助金や減税制度を受けられます。これからリフォームやリノベーションを検討されている人は、ぜひご活用ください。
中古一戸建てのリフォームに使える「補助金」
まずは、中古一戸建て住宅のリフォームに使える3つの補助金について紹介します。
1つ目は、省エネリフォームで、さまざまな種類があります。たとえば、断熱性を高める「断熱リノベ」は、経費の最大1/3が補助され、最大補助金額は一戸建てならば120万円、マンションでは15万円です。
2つ目は、長期優良住宅化リフォーム推進事業です。こちらは住宅の長寿命化や性能を向上させるためのリフォームに使える補助金となっています。リフォーム後の住宅としての性能が高いほど交付金額が多くなるのが特徴で、補助限度額は通常の住宅では最大100万円です。
3つ目は、2021年度には「テレワーク環境整備」も補助対象となっており、ワークスペース確保のための施工や防音工事を施した場合、最大1戸当たり100万円が補助されています。
中古一戸建てのリフォームに使える「減税制度」
続いて中古一戸建て住宅のリフォームに使える減税制度について紹介します。リフォーム減税は、一定の条件を満たしたリフォームを行うことで、所得税や固定資産税の減税措置がとられるというものです。
対象になるのは以下の4パターンの工事です。
- 居室、すべての窓の断熱工事
- 太陽光発電装置の設置工事
- 高効率空調機/給湯器などの設置工事
- 床や天井、壁の断熱工事
所得税は、投資型減税の場合は最大25万円、ローン型減税の場合は最大62.5万円が控除されます。固定資産税にいたっては1/3が減税されます。
また、耐震工事も所得税、固定資産税の減税対象です。所得税は最大25万円、固定資産税は1/2が減税されます。控除には築何年以上などのルールがあるので注意しましょう。
中古一戸建てのリフォームにはローンも利用可能

新しく家を建てたり、買ったりする場合だけでなく、リフォームを行う際にもローンを利用できます。ただし、リフォームローンには通常の住宅ローンと異なる点があるので注意しましょう。
通常の住宅ローンでは「担保型」しか選択できませんが、リフォームローンでは「無担保型」も選択できます。無担保型の場合、金利は2%ほど平均して高く設定されるうえに借入可能額も少ないですが、担保や保証人が必要ないので利用しやすくなっています。
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