リフォームというと簡単なものではクロスの張り替え、大がかりなものではキッチンの交換など水回りのリフォームを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。床のリフォームまで検討する方は少ないかもしれません。しかし、床のリフォームまで行えば、デザイン性の面で気分が一新されるのはもちろんのこと、床暖房を設置すれば冬場の快適さが格段に向上します。床のリフォームをするにあたり、床材の種類や選び方、床暖房を設置するうえでの注意点などを見ていきましょう。
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フローリングを裸足で歩く

床材のリフォームを検討する前に、床材の種類を把握しましょう。基本的には次の4つを押さえれば十分です。

  1. フローリング
    一般的な床材です。普通に暮らす部屋であればこのフローリングの中から床材を選べば問題ありません。種類やグレードも幅広いので自分の趣味に合った商品が見つかるでしょう。

  2. コルク

    室内犬などを飼っている部屋で使われることが多い床材です。犬などは堅いフローリングだと股関節を脱臼する事故が起こりやすいためコルク床が望ましいのです。もちろんペットがいなくても温かみのある素材ですので使用して問題ありません。

  3. タイル
    水を使う場所に適した素材です。寒々しい感じもするのであまり床材として使われませんが、水を使う場所という観点で考えれば、脱衣洗面所やトイレなどに適しています。

  4. カーペット

    温かみが欲しい場所には一番適した床材です。リビングや寝室などで使われるケースが多いのですが、唯一の欠点は汚れやすく掃除がしにくい点でしょうか。

いろいろな木材

リビングなどにはフローリングを張るケースが多いでしょう。実はフローリングにもいろいろな種類があります。簡単にご紹介しましょう。

  • 無垢(単層)フローリング

    複数の木材を貼り合わせたものではなく、丸太などから切り出して加工したものをいいます。風合いがよく経年劣化を楽しむ素材でもあります。

  • 複合フローリング

    集成材ともいいますが、複数の木材を貼り合わせて1枚の板にしたものです。おすすめの点は、高い耐久性と反りなどの狂いの少なさです。

オーク耐久性に優れる人気の木材。木目がはっきりしている。
バーチ木目は薄く、明るめの淡い色が特徴。加工しやすい。
チーク伸縮や湾曲が少ない。耐水性、耐久性が特徴。
ウォールナット耐久性が高い。色が濃く、美しい仕上がりに。
カエデ光沢があり木目がきれい。木質は緻密で堅い。
クリ堅くて耐久性がある。水に強いのが特徴。
タモ堅くて傷がつきにくいのが特徴。
ケヤキ堅くて光沢がある。耐水性が高い。
スギやわらかいので加工がしやすい。DIYにも向いている。
キリ軽くて湿気に強いのが特徴。木目が非常に美しい。
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床のDIY

「床の張り替えはDIYで可能か?」と聞かれることがありますが、大がかりな工事にはなるものの、手間さえ惜しまなければ自分でリフォームすることは可能です。時間があり自分でつくることに楽しさを感じるのであれば、チャレンジしてみる価値はあるでしょう。

 

自身で行う場合の費用ですが、仮に6畳の和室をフローリングに変えるだけならば、10万円もあれば可能です。畳を引きはがして処分し、はがした後にフローリングを張る場所に下地を敷き詰めます。そしてフローリングを上に張っていきます。

壁とフローリングとの境の処理をしなくてはいけませんが、それに該当するものがホームセンターなどで売っていますので、さほど問題はないでしょう。

 

工期は、おおむね2日間もあれば完了すると思います。ただ、解体した廃材の処分なども含めると、もう少し時間を見たほうがよいかもしれません。

床材のリフォームをするにあたり、よく出てくる話が「思い切って床暖房にしてみようかな?」というもの。床暖房は一度使ったらやめられないといわれているくらい、冬場に重宝するものです。

新築の家には設置されていることが多い床暖房ですが、古い住宅であっても基本的に問題なく設置できるのでご安心ください。

 

新築の場合は問題ないのですが、リフォームの場合は現在ある床をはがす解体作業がどうしても必要なので、手間がかかるのと同時にその分の費用が発生してしまいます。

費用は、15畳程度のリビングいっぱいに床暖房工事をするのであれば、おおむね60万円~100万円程度でしょう。この金額の差は、取り除く床材の量と手間が関係するのと、新たに張る床材の質によるものです。

 

よく言われることですが、床暖房のリフォームをする場合は注意して床材を選ぶようにしましょう。床暖房は下から熱が発生しますので、適していない床材を選んでしまうと、熱に耐えられず変形を起こすのです。ですから、床暖房を希望する場合はDIYを避けて、なるべく専門の会社に工事を依頼することを推奨します。

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床は足を通して必ず体と接する場所です。それだけに、その部分をリフォームすると気分が大きく変わります。見た目が変わるのはもちろんですが、たとえばフローリングなら木の種類によっても肌触りがまったく違うので、気に入った床材に張り替えれば、歩いても座っても「リフォームしてよかった」と感じることができるでしょう。

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