現在の住まいが2階建て以上、もしくは2階建て以上の家を新築したい方にお伝えしたいことがあります。それが今回のテーマである“階段リフォームのすすめ”です。

一般的にリフォームを考える場合、階段までは気が回らないものです。新築時においても階段にこだわる人はごく少数です。

ここでは、2階建て以上の住まいにおける階段リフォームの重要さと、なかなか目の届かない階段リフォームのコツなどに触れていきます。

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階段

 

本論に入る前に、階段リフォームの重要性について少しだけ触れておきます。

 

階段は、2階建て以上の家であれば必ず存在します。しかし、この階段の使い勝手が悪いと、毎日の上り下りに苦労することになります。それだけではなく、転落の危険性にもつながるのです。

 

家庭内事故がもっとも多い場所は、実は階段です。ちょっとした工夫で改善できるのならば、絶対にリフォームするべき場所こそ階段なのです。

 

危険性の問題だけにとどまらず、冷暖房の効きを悪くしているような階段もあるので要注意です。

 

階段リフォームとはいうものの、その工事がどのくらい可能なのかが気になると思います。

 

「家の右側にあった階段を真反対の左側に移動するのは可能なのか?」「15段あった階段を20段にすることは可能なのか?」などの疑問がわいてきますよね。

 

基本的な考えとしては“構造計算上問題がなければ可能”です。

 

家には柱が無数にあります。階段リフォームでは、その柱を取って工事を行う場合があります。ですが、その中には取っていい柱と取ってはいけない柱があります。それを判断するには設計士に構造を見てもらうしかありません。

 

リフォームの場合は間取りによって相当な制限がかかるかもしれませんが、新築の場合はかなりの自由が利くはずです。思いどおりの階段を実現できる可能性はかなり高くなります。

 

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らせん階段

 

小さい子どもや高齢者に配慮した階段リフォームのケースは3種類あります。

 

1つは階段自体の勾配を緩やかにする工事。そしてもう1つは一直線になっている階段(鉄砲階段)から途中に踊り場を設けたり、踊り場部分に階段を設ける回り階段にしたりすることです。

 

この階段のケースだと仮に転落したとしても、下まで一気に転がり落ちることを防止できます。いずれの場合も構造計算に問題がない場合なら、問題なくリフォームができるでしょう。

 

3つ目にご紹介するのは、もっともポピュラーな手すりを設置する階段リフォームです。

 

手すりの設置は、おそらく7万円~10万円でできます。壁の裏側に補強材があるかどうかによっても変わりますが、大きな金額にはなりません。

 

このケースとは違い階段の勾配を変えたり、階段の形状自体を変えたりしてしまうとさすがに10万円、20万円ではできません。概算で70万円~120万円は見たほうが無難です。

 

しかし、新築ならば、最初から設計すればよいわけですから膨大な金額が上乗せされることはありません。

 

階段下収納のリフォーム要望もとても多いものです。

 

ただ単純に階段下に空間をつくるならば7万円~9万円で済む場合もありますが、棚をつくったり空間の中に照明をつけたりクロスを貼ると15万円~20万円かかる場合もあります。

 

階段を単なる上り下りの道具として考えるのは面白くないと感じる方もいるかもしれません。階段へのちょっとした工夫や飾りつけで部屋の雰囲気は大きく変わります。

 

費用は、一般的な腰の高さの壁や手すりと縦格子の仕様にすると10万円~20万円程度かかるでしょう。

 

ただ“おしゃれな階段”は人によって相当な幅がありますので、たとえばイタリアなどから鋳物でできた材料などを輸入したいような場合は、この値段では収まらなくなります。

 

階段のタイプを替えたい場合、現状の階段をそのまま取り外し、新たな階段を取り付けるというかなり大がかりな工事が必要です。

 

家の構造が許せば古い通常階段を取り外し、らせん状の階段を設置することも可能です。ただし、その費用は既述したように新しい階段の単価によります。

 

これまで私が見てきた事例から考えると、費用としてはもっとも安価であっても40万円程度は必要で、上を見たらキリがなく240万円という階段のリフォームに立ち会ったこともあります。

 

階段をリフォームする場合には、こんな注意点が考えられます。

 

滑り止めの設置程度だと関係ありませんが、大がかりな解体を伴うリフォームでは構造計算が大事です。設計士に任せるしかないのですが、大きな制約がかかる場合もあるので注意をしてください。

 

階段のリフォームをするうえでデザインにこだわりたい方もいるでしょう。

 

おしゃれにしたい気持ちは分かりますが、階段だけが妙に浮いてしまうようなリフォームはおすすめできません。出来上がり予定図をしっかり提示してもらい、ほかのインテリアと合わなくなるようなことは避けましょう。

 

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階段と家族

 

通常は階段リフォームまで頭が回りにくいものです。しかし、階段のリフォームを行うことで安全性とデザイン性を高めることができます。

 

大がかりな工事ではなくても、手すりをつけるだけのリフォームなら簡単にできますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

 

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更新日: / 公開日:2020.01.28