リフォームによって中古住宅に新たな価値を創造することをリノベーションといいます。
中古一戸建てや中古マンションのメリットは、新築住宅に比べて物件の選択肢が多いこと。
利便性の高い立地にも住まいを見つけやすいという特長があります。
ただし「とりあえず中古住宅を買ってリノベーションのことは後から決めよう」などと考えていると、思わぬ失敗に繋がる可能性もあるため注意が必要です。どのような失敗が考えられるのでしょうか?
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リノベーションにあたり、多い希望が“既存の壁を撤去して、広々とした空間にしたい”というもの。
しかし、建物の構造によっては、希望する間取りへの変更が難しいケースもあります。
住まいの壁には撤去しても問題ない間仕切り壁と、撤去できない耐力壁があるからです。

 

マンションの工法にはラーメン構造壁式構造があります。
まず“ラーメン構造”とは、柱や梁の接合する部分を剛接合した枠で建物を支える工法のこと。
一方“壁式構造”は壁で建物を支える工法のことを指します。
一戸建ての場合、2×4(ツーバイフォー)工法は壁で家を支える構造となっています。壁式構造のマンションや2×4工法の一戸建ての場合は、リノベーション計画を進める前に、どの壁が耐力壁なのかを把握しておくことが大切です。

 

購入段階で好みのリノベーションが可能か確認しましょう

購入段階で好みのリノベーションが可能か確認しましょう

リノベーションは部分リフォームに比べて工事の規模が大きく費用が高額となるため、支払いにはローンを利用する人が多いようです。これまでリノベーション費用を分割で支払う方法といえば、リフォームローンの利用が一般的でした。リフォームローンは住宅ローンに比べて利率が高く借入期間も最長10年ほどと短いため、リノベーションのように高額のローンを組む場合に月々の返済金額が大きくなりやすいのです。

 

リフォームのみのローンは金額によっては返済が厳しい場合があります

リフォームのみのローンは金額によっては返済が厳しい場合があります

近年では、リノベーションを前提に中古住宅を購入する人が増えていることから、住宅ローンとリフォームローンをセットにした住宅ローンも増えています。住宅ローンの金利でリフォーム費用を支払えるため、総支払額を抑えることが可能です。ただし、先に中古住宅を購入した場合、あとからリフォームローンを組み入れることはできません。そのため、リノベーションをするのであれば、最初から住宅購入費用+リフォーム費用がセットのローンを利用するのがおすすめです。

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中古住宅の状況によっては、住宅購入資金とリノベーション費用以外にも、思わぬ出費が必要になってくる場合があります。

 

例えば、購入時には問題なく見えた建物なのに、室内の解体工事を開始してはじめて雨漏りや基礎部分、柱の傷みなどが見つかったというケースです。

住宅の構造に関わる部位の劣化は、補強・修繕工事が必要になるため、当初の予定に加えて費用が掛かってくることになります。
また工事の内容によっては工期が長引く可能性もあります。

 

現実的な資金計画を立てられるように、インスペクションをうまく活用するのも手です。

現実的な資金計画を立てられるように、インスペクションをうまく活用するのも手です。

このような事態を防ぐために利用したい制度がホームインスペクションです。
ホームインスペクションとは、住宅診断士の資格を持つ専門家が第三者の立場で行なう住宅診断のこと。

住宅の劣化状況・耐震性能・必要なメンテンナス工事などを診断できるため、安心して住宅を購入することができます。
中古住宅の購入には、ホームインスペクションを活用しましょう。

 

自分が希望するリノベーションの内容が、リフォーム会社の価値観やセンスと合わず、プラン作成がスムーズに進まないことがあります。
「家は買ったのに、なかなか工事が開始できない…。」という状況にもなりかねません。

 

特に賃貸住宅からの住み替えの場合、リノベーション完了までは家賃の支払いとローン返済が重なりますから、2重払いの期間は可能な限り短くしたいものです。

 

このような事態を防ぐためにも、自分の希望をしっかりと把握して、的確なプランを提案してくれるリフォーム会社を選ぶことが大切です。
リフォーム会社によって、得意とするリノベーションの傾向が異なります。ウェブサイトで工事実績やコンセプトを確認するのもおすすめです。いくつかのリフォーム会社と連絡を取って提案内容を比較し、相性の良い会社と契約しましょう。

 

出費を最低限に抑えるため、情報収集は抜かりなく行いましょう

出費を最低限に抑えるため、情報収集は抜かりなく行いましょう

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中古住宅を購入してリノベーションする場合、新築住宅に比べて確認するべき点や必要な手続きが多いといえます。
リノベーション前提で中古物件を探すには、実績が豊富なリフォーム会社に相談することが大切です。
希望するリノベーションに適した中古物件を探してもらえるというメリットがあるからです。
提携している不動産会社を紹介してくれるほか、リノベーション会社が不動産事業を行っていることもあります。

 

まとめ
・住宅の構造によっては間取り変更が難しい場合がある
・住宅ローンにあとからリノベーション費用を組み入れることはできない
・購入前のホームインスペクション(住宅診断)がおすすめ
・自分の価値観やセンスにあったリフォーム会社やリノベーション会社を選ぼう

 

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更新日: / 公開日:2018.03.09