2,400を超える商店街がある東京都
東京都内には2,400を超える商店街があり、なかには地元の人だけでなく、観光客からも人気を集める商店街もある。LIFULL HOME'S PRESSは、商店街が「とても好き」「好き」「まあまあ好き」と回答し、かつ商店街に2週間に1回以上行く人を対象に、アンケート調査を実施。調査結果から、商店街に行く頻度や、好きな商店街ランキング、家賃相場などを紹介する。
東京都在住の約8割が商店街が好きと回答
「あなたは商店街がどのくらい好きですか?」の質問に、「とても好き」と回答した人は12.9%、「好き」26.9%で、合計すると約4割(39.8%)の人が商店街を好きと回答した。「まあまあ好き」と回答した人40.9%を含めると、8割(80.7%)の人が商店街が好きだと回答している。(N=2,407)
商店街に行く頻度は?
さらに、商店街が「とても好き」「好き」「まあまあ好き」と回答した人を対象に、商店街に行く頻度について聞いてみた。「週に2~3回以上」13.7%と「週1回程度」22.1%を合算すると、3人に1人(35.8%)が週1回以上行くという結果となった。「週に2~3回以上」と回答した人が1割以上おり、日常的な買い物を商店街でしている人が一定いることが分かる。(N=1,943)
商店街好きが選ぶ最も好きな商店街TOP1~5
商店街が「とても好き」「好き」「まあまあ好き」と回答した人のうち、行く頻度が2週間に1回以上の人に最も好きな商店街を聞いた。商店街好きが選ぶ最も好きな商店街トップ10はこちら。上位にランクインした商店街を好きな理由とともに紹介する。
※ランキングは「その他」と回答した3.7%を除外(N=481)
1位:アメヤ横丁 11.0%
2位:吉祥寺サンロード 8.1%
3位:浅草仲見世商店街 6.9%
4位:中野ブロードウェイ 6.7%
5位:武蔵小山商店街PALM(パルム) 5.4%
6位:青山キラー通り商店街 4.4%
6位:戸越銀座商店街 4.4%
8位:サンシャイン60通り商店街 3.5%
8位:下北沢商店街(南口商店街/一番街商店街など) 3.5%
10位:阿佐ヶ谷パールセンター 3.3%
1位:「アメヤ横丁」11.0%
1位は、アメヤ横丁。JR上野駅とJR御徒町駅にかけて約500mの距離に400ほどの店が立ち並ぶ。正式名称は「アメ横商店街連合会」で、アメ横の愛称で親しまれている。「アメ横」と呼ばれるようになった由来は2説あるそうで、飴店が多いことから、飴屋横丁、アメ横となった説。もう1つは、アメリカからの舶来品が多かったことからアメリカ横丁、アメ横となった説だ。年末ににぎわう風景はテレビなどで見たことがある人も多いだろう。
「年末は特に盛り上がりを見せているので、某テレビ局が取材しているのを見ていると行きたくなってしまいます」(60歳代男性)
「食べものが美味しく楽しい」(50歳代男性)
「活気があること。安いものがたくさんあること」(60歳代女性)
「世界中のものが売っていて見るだけでも楽しいし掘り出し物も結構見つかる」(60歳代男性)
2位:「吉祥寺サンロード」8.1%
2位は、吉祥寺サンロード商店街。吉祥寺駅北口から五日市街道まで約300m続く全蓋式のアーケード街で、雨の日もゆっくり買い物が楽しめる。本町新道を挟んでA地区とB地区に分かれる。季節ごとに開催されるお祭りも魅力の1つで、2022年8月には3年ぶりにサンロード月窓寺門前市夏まつりが開催された。近隣にはダイヤ街やハモニカ横丁もあり、商店街を巡って街歩きをするのも楽しめる。
「懐かしい感じ。おしゃれと庶民的が同居している」(50歳代女性)
「屋根があり雨の日でも濡れないし、いろんなお店があるので歩いていて楽しい」(30歳代女性)
「少しレトロさもあって、程よく新しく美味しいものも多いため」(20歳代女性)
「広々とした一直線の商店街で歩きやすい」(50歳代男性)
3位:「浅草仲見世商店街」6.9%
浅草寺の参道、雷門と宝蔵門の間に約250メートルにわたりのびる、日本で最も古い商店街の1つといわれる浅草仲見世商店街が3位にランクイン。日本らしいお土産物を取り扱うお土産店や飲食店など計89店舗が並ぶ。1994年に電柱撤去地中線化を完成、統一された電飾看板と石畳の景観も美しい。芋ようかんや手焼きせんべい、人形焼、雷おこしなどの浅草ならではの食べ物を食べ歩きするのも人気。
「観光地の賑わいが感じられる」(60歳代女性)
「浅草寺につながる参道を歩くのが好き」(20歳代女性)
「一般的な商店街とは違う観光地の商店街だからお店ひとつひとつが面白い。初詣の帰りに寄るにはもってこいの場所」(60歳代女性)
4位:「中野ブロードウェイ」6.7%
4位は、サブカルの聖地としても知られる中野ブロードウェイ。JR線・東京メトロ東西線中野駅北口から5分ほどのところにあり、地上10階建て。地下1階から4階までが商業施設で、5階以降は居住エリアになっている。1966年開業で、サブカルの聖地として有名になったのは1980年にまんだらけが営業を開始して以降のこと。漫画やアニメなどのショップはもちろんのこと、飲食店や雑貨や衣料店も豊富。実は時計店も多い。
「おもちゃ箱のように色々な店が混在していてわくわくする」(60歳代女性)
「雑多な感じが好き」(60歳代女性)
「色々趣味のアイテムが探せるから」(20歳代 男性)
5位:「武蔵小山商店街PALM(パルム)」5.4%
近年、大規模再開発が続く東急目黒線 武蔵小山駅。東口から徒歩3分ほどの武蔵小山商店街PALM(パルム)が5位となった。1947年に商店街組合が設立、1956年に全長470mの第1アーケード完成した。現在は全長約800mで、東京で最も長いアーケード商店街だ。流氷祭り、納涼祭りやサンバカーニバル、新春和太鼓、三谷八幡神社と小山八幡神社の例大祭である両社祭など季節ごとに多彩なお祭りが開催される。
「家から近くて行きやすい。アーケードがあり、雨の日でも傘いらずで買い物ができる」(40歳代女性)
「個性が際立ったお店が出店していて、歩きやすく雨に濡れないところ」(40歳代女性)
「家の近くにあり、ここで日用品・食料品のすべてがそろう巨大規模のため。また、OSドラッグがあまりに安く、店長も知識豊富で助かっている」(40歳代男性)
「お店がたくさん並んでいて楽しい」(30歳代女性)
商店街好きが選ぶ最も好きな商店街TOP6~10
6位:「青山キラー通り商店街」4.4%
6位は、外苑西通りにある青山キラー通り商店街。東京メトロ外苑前駅から徒歩3分ほど。洋服店やレストランが並木沿いに並び、原宿教会、ストリートアートなどもあり買い物だけでなく景観を眺めながらの街歩きも楽しめるスポットだ。 (N=481)
「街を歩いて楽しい」(60歳代男性)
「大人の雰囲気がある点」(30歳代女性)
6位:「戸越銀座商店街」4.4%
同じく6位は戸越銀座商店街。最寄り駅は東急池上線 戸越銀座駅と都営浅草線 戸越駅で、東西約1.3キロと都内最長の商店街。約400軒の店舗が連なりコロッケやおでん、から揚げなどのお惣菜を買い求める人でにぎわう。
「活気があって賑わっている雰囲気。パン屋が多い」(30歳代女性)
「人が多すぎず、好きなお店や温泉もあり、充実しているから」(30歳代女性)
「食べ物屋さんや飲み屋さんがたくさんあって落ち着く」(30歳代女性)
8位:「サンシャイン60通り商店街」3.5%
池袋駅とサンシャインシティを結ぶサンシャイン60通りにある、衣料品店や雑貨店が並ぶサンシャイン60通り商店街が8位となった。
「物が安くて、サンシャインにも近いから行くとワクワク感がある」(60歳代女性)
「池袋に行けばなんでも揃うから。なんか垢抜けなくて安心するし」(40歳代女性)
8位:「下北沢商店街(南口商店街/一番街商店街など)」3.5%
同じく8位は、京王井の頭線下北沢駅よりすぐの下北沢一番街商店街と南口の下北沢南口商店街。下北沢一番街商店街は2月に節分祭である「下北沢天狗まつり」が、8月には「下北沢阿波おどり」が開催される。阿波おどりは下北沢の夏の風物詩として知られる。
「演劇関係の施設が多いから」(50歳代女性)
「ここ三年間は中止となっているが阿波踊りが身近で楽しめるから」(60歳代 男性)
「昔から良く行くので。商店街ぽくないところ。個性的な店が多い」(50歳代女性)
10位:「阿佐ヶ谷パールセンター」3.3%
JR阿佐ヶ谷駅の南口からすぐ、約700mほどの全面アーケード型の阿佐ヶ谷パールセンターが10位にランクイン。商店街の名前は「真珠の首飾りのように結び合って繁栄していこう」という意味が込められた「パールセンター」が公募で選ばれた。阿佐谷七夕まつりは1954年から開催されている。
「親しみやすい雰囲気やお店が充実していて安い」(60歳代女性)
「お買い得商品が沢山あり見て歩くだけでも楽しいから」(60歳代女性)
「アーケードがずっとあるので、雨でも大丈夫なところ」(40歳代 男性)
引越しのエリア選びで「商店街が近くにあることが絶対条件」と回答した人は?
アンケート調査の最も好きな商店街を好きな理由について寄せられたコメントでも、日常的に利用しているから、地元だから、といった内容が多く見受けられた。住まいを探すときに、商店街が近くにあることはエリア選びに優位に働くのだろうか?
「あなたが引越し先のエリアを決める際に『近くに商店街があること』は、どの程度影響しますか。お考えに最も近いものをお選びください。」の設問への回答を見てみよう。「あることが絶対条件」と回答した人が12.5%、「絶対ではないが、かなり重視する」35.3%、「あればうれしいが、そこまで重視しない」41.2%という結果となった。引越しのエリア選びで「商店街が近くにあることが絶対条件」と回答した人は1割、かなり重視すると回答した人を含めると47.8%、約半数が商店街があることがエリア選びに影響があり得るようだ。
住まい探しをする際は、お気に入りの商店街を見つけたら、周辺の家賃相場をチェックしてみてはどうだろう。最後に、商店街好きが選んだ「最も好きな商店街トップ10」と併せて、主な最寄り駅の家賃相場をご紹介する。ほかにも住み替えで気になる駅がある人は、LIFULL HOME'S家賃相場を参照してみてほしい。
LIFULL HOME'S家賃相場
https://www.homes.co.jp/chintai/price/
※家賃は、LIFULL HOME'S家賃相場の2022年10月時のデータより、該当駅の「ワンルーム・1K・1DK/マンション・アパート・一戸建ての相場表」を参照
調査概要
<事前調査>
実施日:2022年7月12~13日
調査対象者:東京都在住20歳〜69歳の男女
調査方法:インターネット調査
有効回答数:2,407サンプル
<本調査>
実施日:2022年7月14日
調査対象者:事前調査で東京都在住 20歳~69歳の男女で、商店街が「とても好き」「好き」「まあまあ好き」と回答し、2週間に1回以上商店街に行くと回答した人
調査方法:インターネット調査
有効回答数:481サンプル
公開日:













