賃料相場を比較しながら間違いのない物件探しを
名古屋市内・地下鉄の鉄道沿線平均賃料ランキング
まずは名古屋市営地下鉄を中心とした名古屋市内沿線の家賃ランキングから見ていこう。
シングル向きアパートの家賃相場が最も高かったのは名古屋市営地下鉄桜通線の50,957円だった(特に説明がない場合の記述金額は、2015年5月の平均賃料)。名古屋駅や繁華街を通るため、利便性が高く名古屋市内地下鉄でも乗降人員が多い路線だ。
続いて2位は49,309円の地下鉄東山線。桜通線同様に名古屋駅や栄をつなぐだけでなく、名古屋市東部の大学集積エリアへ通いやすい沿線だ。
健闘したのはあおなみ線で48,066円の4位。2004年の開業と比較的新しいが、同じ年に全線開通して環状化した地下鉄名城線の48,756円と肩を並べている。
なおシングル向きマンションでも、あおなみ線は54,220円で2位となった。
知多、岐阜、三重方面の鉄道沿線平均賃料ランキング
名古屋都心部への通勤圏内で、愛知県東部を除く各沿線のシングル向きアパートを比較してみると、JR線が上位にランクインした。JR中央本線(名古屋~中津川)が45,489円で1位、JR関西本線(名古屋~亀山)が45,386円で2位となった。
以下、2005年に中部国際空港へつながった名鉄常滑線が44,497円で3位、県営名古屋空港がある反対側の北へ向かう名鉄小牧線が43,555円で4位、津島市と一宮市をつなぐ名鉄尾西線が41,688円で5位となった。
4位まではアパートもマンションも同じ順位となっており、市場環境がアパートでもマンションでもあまり変わらないことが分かる。またアパート・マンションともに、平均賃料でも4万円を切る路線もあり、おおよそこれが名古屋郊外の相場と見ていいだろう。
名古屋東・三河方面の鉄道沿線平均賃料ランキング
愛知県の東部から名古屋市へ向かったり、豊田市、岡崎市、豊橋市などの中心都市へ向かうのに利用される鉄道沿線のシングル向きアパートをランキングしてみると、1位は名鉄西尾線の44,031円となった。西尾駅より南の路線は廃止議論も出るほどの西尾線だが、安城市内の駅は5万円を超えており、平均賃料を引っ張り上げた形だ。
2位は愛知高速東部丘陵線(通称リニモ)で43,393円。2005年の愛・地球博に合わせて、日本で初めて営業を開始した磁気浮上式鉄道だ。直通ではないものの、地下鉄東山線とも接続している。
全体的にはシングル向きアパート相場はおおよそ4万~5万以下。さらに郊外へ行けば3万円台で探せるだろう。
マンションでも名鉄西尾線が47,264円でトップとなった。2位はJR東海道本線の46,880円、3位は名鉄豊田線の46,186円だった。
【集計概要】
調査実施:HOME'S PRESS データ担当
調査対象:HOME'Sに掲載された賃貸マンション物件(徒歩10分以内)
マンション=鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、
プレキャストコンクリート工法等の耐火構造の共同住宅
アパート =軽量鉄骨造、木造の共同住宅
調査期間:2015年5月15日時点
調査方法:調査時点で公開されている物件の賃料を元に、駅ごとの平均賃料をさらに平均
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