「ありのまま」の自分で住まいの相談ができる社会へ。LIFULL HOME'S ACTION FOR ALLの取組み

「65歳を過ぎると、家が借りにくくなる」、「同性カップルのお部屋探しに親身になってくれる不動産会社がまだまだ少ない」、「母子家庭だと、審査がなかなか通らない」、「DV被害にあい、一時的に安全を確保できる場所がほしい」。
一人ひとりが抱える住まいの課題は多くある。LIFULL HOME’Sではそんな人々の暮らし・住まいの社会課題解決向けた取組みとして、LIFULL HOME'S ACTION FOR ALLを立ち上げた。

住まいは、暮らしの根幹である。LIFULL HOME'S ACTION FOR ALLが掲げる「したい暮らしを、あらゆる人に。」というビジョンには、LIFULLが目指す”あらゆるLIFEを、FULLに。” へのコミットメント、さらには、SDGsが掲げる”誰一人取り残さない” 世界の実現へのアクションが想いとして込められている。

これまでもLIFULL HOME'S PRESSでは、ACTION FOR ALL編集部による住まいの課題解決に関する記事を掲載してきた。今回はそんなLIFULL HOME'S ACTION FOR ALLがどのような取組みや活動を行っているのかを紹介する。

FRIENDLY DOOR（フレンドリードア）は、さまざまなハンディキャップなどを理由に住まい探しが困難な人に対して、親身になって住まいを探してくれる不動産会社を検索することができるサービスだ。
あらゆる人が ”ありのまま” の自分で、住まいの相談ができる。そんな社会に変えていきたいという考えの下、主に2つの取組みを行っている。

1. 自分のバックグラウンドに寄り添ってくれる不動産会社を探せるサイトの運営
FRIENDLY DOORでは、「外国籍」「LGBTQ」「生活保護利用者」「高齢者」「シングルマザー・ファザー」「被災者」フレンドリーの6つのカテゴリから、エリア（都道府県・市区町村）を絞り込んで、自分に合った不動産会社を探すことができる。

全国で約6,450店舗の不動産会社がFRIENDLY DOORの取組みに参画している。※2025年4月1日時点

2. 不動産会社やオーナーへの理解促進・ノウハウ提供
LIFULL HOME'Sを利用している不動産会社に対して、生活保護利用者や高齢者、LGBTQの方々などの住まい探しをサポート行う際に、どんな知識やノウハウが必要になるのか学ぶ機会を提供している。

2020年6月より実施しているFRIENDLY DOORセミナーは、不動産会社や不動産オーナー、居住支援に関わる非営利団体など、住まいの問題に取組みたいと考えるすべての方が無償で参加できるものだ。生活保護利用者、LGBTQ、高齢者、シングルマザーなどの住まい探し・対応ノウハウをテーマにしている。

また、知識をインプットするセミナーだけではなく、個社別に”実践”をメインとした研修コンテンツも2021年6月より提供を開始した。

えらんでエールとは、DV被害者やホームレスの方、日本に難民として逃れてきた方などが、一時的に安心して住まいを得られるよう応援できるシステムだ。これはLIFULL HOME’Sで住まい探し・問合せをした方なら誰でも参加できるようになっている。

応援までの3つのSTEP
● STEP1
LIFULL HOME’Sで、物件の問合せ完了後に表示されるボタンからアンケート画面に進み、応援先を選択する。

● STEP2
応援先に対し、住まい・暮らしの支援をする非営利団体を通じて、LIFULL HOME'Sが代理で寄付を行う。

● STEP3
応援することで、住まい・暮らしで困っている方々の住居支援につながる。

LIFULL HOME’S ACTION FOR ALL では、「FRIENDLY DOOR」や「えらんでエール」を通じて、国籍や人種、性別、背負うハンディキャップにかかわらず、誰もが自分らしく「したい暮らし」に出会える世界の実現を目指して取組んでいる。

暮らしや住まいを中心とする社会課題解決を、これらの２つのアクションにとどまらず、さまざまな切り口からアプローチをし、解決へとつなげていきたいと考えている。
ウェブサイトやSNSを通じて、必要な人に必要な情報を届けていく取組みも積極的に行っているので、今後の活動も見守っていただきたい。

LIFULL HOME’S ACTION FOR ALL 　https://actionforall.homes.co.jp/

※本記事の内容は、LIFULL HOME'S ACTION FOR ALL note 2021年6月掲載当時のものです。