新設住宅着工戸数はこの先も減少することが予想される

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2025年12月分と2025年年間合計の新設住宅着工戸数を公表(国土交通省)

国土交通省は1月30日に2025年12月分と2025年年間合計の新設住宅着工戸数を公表した 。2025年年間の新設住宅着工戸数は74万667戸で前年比6.5%減、3年連続の減少となった 。

カテゴリー別にみれば、持ち家(自己所有の土地に自宅の建築)は20万2185戸で前年比7.7%減(4年連続の減少)、貸家(主に賃貸用の住宅)は32万4991戸で前年比5.0%減(3年連続の減少)、分譲住宅(分譲一戸建てと分譲マンション)は20万8169戸で前年比7.6%減(3年連続の減少)となった 。

特に「持ち家」は2021年比でみれば、約30%の減少で、1960年代の水準となっている 。「持ち家」はいわゆる注文住宅で、同件数は大きく落ち込んでおり、ハウスメーカーは注文住宅事業で苦戦しているものの、受注単価の上昇により補っている状況だ 。

「貸家」は、ここ数年は多少減少しているが、2021年比でみればほぼ横ばいと安定している 。月別に見れば、2025年4月に建築基準法の改正があり、そのため3月に駆け込み的に大きく数字を伸ばした 。4月以降はその反動減が続いた。「持ち家」は、3月以外はすべて前年同月比で減少となっている 。

新設住宅着工戸数は、2008年までは100万戸以上をキープしていたが、以降回復していない。この先も減少することが予想されており、各社は、減少し続ける中での事業展開が求められるだろう 。

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