洗濯物干しは厄介な家事のひとつ?

洗濯は、日々行わなければならないだけでなく、天候や季節に左右されることもあり、億劫に感じる方も多いのではないだろうか。雨天はもちろん、花粉や黄砂、帰宅時間が不規則だったり夜遅くなる際には、屋外に干すことができないことも。室内に干したくても、すっきりと乾かない、部屋が雑然としてしまい落ち着かない、ということもあるだろう。

「洗濯物をどこに干すか」は、特にこれからの季節、家事の効率化を左右する大きなポイントのひとつかもしれない。現状では、どこに干すことが多いのだろうか。LIXIL住宅研究所の「住まいのランドリースペースに関する調査結果報告書」をみていく。

「外(天日)干し」が44.9%。悩みは天候

全国の一戸建てに住む既婚女性に対して「洗濯物をどこに干し、乾かすことが多いか」という質問をしたところ、最も多いのは「外(天日)干し」で44.9%、次に「室内干し」が 32.4%、「洗濯機の乾燥機」も10.8%という結果に。その他、「浴室乾燥機などで乾かすことが多い」が3.2%、「コインランドリーで乾かすことが多い」という回答も3.1%あった。

また、洗濯物干しに関する悩みとしては、「室内干しするとカラッと乾かない」(36.2%)、「天候によって洗濯できない(干せない)日がある」(29.9%)、「室内干しするとどうしても臭いが気になる」(27.6%)、「洗濯物を干すスペースが狭い/少ない」(24.9%)、「花粉の多い時期は外干しできない」(24.1%)などの声が聞かれる。

「浴室乾燥機や洗濯機の乾燥機は光熱費が余計にかかる」(22.0%)、「コインランドリーはお金もかかるし、めんどうくさい」(20.5%)といった経済面も、昨今の光熱費の高騰もあり見逃せない意見だろう。

特に外(天日)干しが多い方の場合でみると、半数近く(49.8%)が「天候によって洗濯できない(干せない)日がある」という悩みを挙げており、室内干しが多い方の場合は「洗濯物を干すスペースが狭い/少ない」(38.3%)ことに不満があるようだ。

<表1>自宅の洗濯物干しでお悩みのことをいくつでもお選びください (MA) N=555<表1>自宅の洗濯物干しでお悩みのことをいくつでもお選びください (MA) N=555

欲しいランドリースペースとは?

では、洗濯関係の家事をするための専用スペースとして、どのような空間が求められているのだろうか。

最も多いのは「太陽光がしっかり入る明るいスペース」(40.7%)、次いで「広くて多くの洗濯物が一 度に干せるスペース」(36.0%)、「外干し可能だが、悪天候や花粉の時期などは簡単に閉鎖できるスペース」(31.9%)と続いている。多くの方が「太陽光がしっかり入り、天候によって外(天日)干し&室内干しが可能な広いスペース」を求めているようだ。

また、「脱衣から洗濯、洗濯物干し、畳む・収納までの動線が良いスペース」(27.0%)や「洗濯機のすぐそばで洗濯物が干せるスペース」(25.8%)といった使い勝手のよさ、「洗濯物が外から見えにくいスペース」(26.3%)のようなプライバシーの確保も気になるポイントとなっているようだ。

<表2> ご自宅にどのようなランドリースペースが欲しいと思いますか (MA) N=555<表2> ご自宅にどのようなランドリースペースが欲しいと思いますか (MA) N=555

洗濯動線に配慮したプランニングを

調査からもわかるように、洗濯物干しという作業をストレスなくスムーズに行うためには、使い勝手のよい物干しスペースはもちろん、一連の洗濯作業である洗濯物を洗う場所(洗濯機を置く場所)や畳む場所を含めて、洗濯動線を十分に検討することも重要だ。

実際に間取りプランを検討する際には、まず、使いやすい場所に洗濯機を設置するスペースを確保すること。多くみられるのは、浴室に隣接させた洗面脱衣室に洗濯機を置き、脱衣室と洗濯室を兼ねるプランだ。入浴の際に洗濯をする衣類をまとめておきやすく、洗面台で洗濯物の下洗いもしやすいのがメリットだろう。空間的に余裕がある場合は、独立した家事スペースを設けることも考えられる。洗濯はもちろん、干したり畳んだりできるような空間であれば動線も短くて済む。

次に、洗濯物干し場への行き来のしやすさを検討したい。洗濯機から移動距離が短く、洗濯物を持って動きやすいことがポイント。庭やベランダに干すのか、室内干しとするのか、洗濯をする時間や回数など、洗濯のスタイルに合わせて検討することは重要だ。

洗濯物をどこに取り込み、どこで畳むのかもイメージしておきたい。干す場所から近い所にプランニングできれば重宝する。アイロンがけや収納までの一連の動きを考えておくことで家事を効率的に行えるだろう。

洗濯の作業を一か所で完結できる「まるごとホームランドリー」脱衣から洗う(洗濯機)、テラスで干して乾燥してからしまうまでの一連の流れがスムーズに行える洗濯動線を実現。 
[GLホーム]
洗濯の作業を一か所で完結できる「まるごとホームランドリー」脱衣から洗う(洗濯機)、テラスで干して乾燥してからしまうまでの一連の流れがスムーズに行える洗濯動線を実現。 [GLホーム]

多様に考えられる洗濯物干し場

洗濯物干しスペースはさまざまなプランが考えられるが、それぞれの場所に適したつくり、建材や素材などを取り入れることで使い勝手も高まる。

たとえば、庭のテラスやデッキ、ベランダなど屋外に設ける場合は、急な雨でも濡れないようにテラスに屋根などを設置することで、外出がちなライフスタイルでも対応できる。また、サンルームをプランニングしても。ガーデニングやペットの居場所としても利用することもできるだろう。エクステリアメーカーからは後付けで取り入れやすい多様な商品も提案されている。洗濯物干しやアウトドア用品収納など家事に配慮したタイプも豊富に揃っているのでショールームで確認を。その他、周辺環境によっては、プライバシーの確保にも配慮したい。近隣からどのように見えるのかを確認し、必要があれば、スクリーンやルーバーなどを設置する方法も考えられる。

日中不在になることが多かったり、防犯や花粉症などのため、日常的に洗濯物は室内干しとしたい場合は、可能であれば専用のスペースを確保したい。難しければ、昼間あまり使用しない(家族のいない)空間を上手に活用するといいだろう。たとえば、日当たりのよい2階の廊下、寝室やウォークインクロゼット、ロフトなどに、物干しバーやラックなどを設置しておく方法もある。建材メーカーなどからは、天井や壁に設置することができるタイプや天井面に埋め込むタイプなどの商品が揃っているので使い勝手に合わせて選びたい。

また、「室内干しするとカラッと乾かない」「室内干しするとどうしても臭いが気になる」といった悩みを解決するためには、採光や換気に配慮することが重要だ。トップライトやハイサイドライトなどを設けたり、空間に適した空調計画、必要に応じて換気扇を設置するのもいいだろう。調湿性能を持つ内装建材を取り入れたり、効果的に乾燥させることができる部屋干し用のファンを用いる方法もある。

天候や花粉に左右されずに洗濯物が干せる「サンルーム」。明るい陽射しがたっぷり入り、透明な扉を開け閉めすることで、天気や時間、花粉も気にせず洗濯物を干すことが可能。[GLホーム] 天候や花粉に左右されずに洗濯物が干せる「サンルーム」。明るい陽射しがたっぷり入り、透明な扉を開け閉めすることで、天気や時間、花粉も気にせず洗濯物を干すことが可能。[GLホーム]

洗濯作業をスムーズに行うことができる住まいを実現するためには、洗濯の頻度や洗濯物の量を把握するだけでなく、誰がどのように洗濯作業を行うのか、どのような干し方をしたいのか、事前にしっかりとイメージすることが大切だ。現状の不便さや不満を洗い出し、新しい住まいでの優先順位を明確にして住まい全体で検討することが重要だろう。


【調査概要】 
有効回答:555サンプル
調査対象:20代以上の一戸建てに住む既婚女性
調査時期:2023年2月9日から2月12日
調査地域:全国(沖縄を除く)
調査方法:WEB調査
調査会社:ジャストシステム

協力  株式会社LIXIL住宅研究所

公開日:

ホームズ君

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