冬場、自宅で換気をする人は7割強

新鮮な空気を室内に取り込み快適に新鮮な空気を室内に取り込み快適に

新型コロナウイルスの影響もあり、家で過ごす時間が増えている方も多いようだ。
寒さの厳しい季節を迎え、気になるのは部屋の換気、そして湿度管理だろう。パナソニック株式会社では、20~60歳以上の男女550名に、冬の換気・乾燥対策について調査を実施した。

調査によると、「自宅(家庭)にて冬に、換気をしていますか?」という質問に対して、7割以上の人が「はい」と答えている。寒い冬でも自宅での換気は行われており、換気の重要性は浸透していることが分かる。しかし、どのくらいの窓を開けていればいいのか、暖房は消した方がいいのかなど、正しい換気の方法が分からない方も多いのではないだろうか。

部屋を暖めつつ効率的に換気をする方法

国内空調マーケティングセンター マーケティング企画課 福田風子さん国内空調マーケティングセンター マーケティング企画課 福田風子さん

冬場の効率的な換気はどのように行えばいいのか、風とエアコンのプロフェッショナルであるパナソニックのエアーマイスター福田風子さんによると3つのポイントがあるという。

■暖房はつけたままで換気をする
エアコンで暖房をしている時に換気をする際は、切らずに窓を開けるのがおすすめ。エアコンは立ち上がりの時が最も負荷がかかる。換気により大幅に下がった室温を元の快適な温度に戻すために、余計に電力を消費してしまうので、暖房はつけたまま換気したい。

■換気の目安は、1時間に5分〜10分ほど、2回程度行う
冬場、窓を開けての換気の時間や回数は、部屋の広さや窓の数など条件によって異なるが、一般的には「1時間に5分〜10分ほど×2回を目安に」と言われている。部屋の温度が低下するのを抑えるため、「1時間に2.5分×4回」など、短時間で回数を増やす方法もある。

気をつけたいのが換気のために開ける窓の場所。エアコンが冷たい外気を吸うと部屋が暖まっていないと感知し、暖めるパワーを上げて運転してしまう。そのため、できるだけエアコンから離れた窓で換気を行うことで節電につながる。

■冬の結露対策としても換気は効果的
冬場、気になるのが結露。その対策としても換気は効果的だ。結露の正体は、室内の空気に含まれた水分。空気は温度が高いほど水分を蓄えることができるので、暖房で暖められた室内の空気が壁や窓ガラスで冷やされ、水分を蓄えることができなくなって水滴となる。換気を行い定期的に空気を入れ換えることで結露も抑えられる。

暖房による乾燥対策は加湿機。結露の不安も

調査では、冬場に気になる空気の乾燥についても聞いている。暖房使用時に「乾燥が気になったことがある」という方は6割以上。のどや肌、目などの乾燥が気になる方も多いだろう。

「乾燥対策として何をしていますか?」という質問に対しては、44.7%の方が「加湿機を使う」と答えている。次いで「部屋干しをする」が36.2%、「マスクをする」が13.5%。自由回答では「濡れタオルを干す」「お風呂のお湯を捨てないで蒸発させる」などの工夫を挙げる方もいるが、加湿機を用いることは一般的な乾燥対策となっているようだ。

ただ、加湿機の利用に関しては不安もみられ、「結露することが気になる」と回答したのは、51.6%。その他、「お手入れに手間がかかる(42.7%)」という声も聞かれる。

(上)「乾燥対策として、何をしていますか?」 (下)「加湿器使用の際に、気になることはなんですか?」(上)「乾燥対策として、何をしていますか?」 (下)「加湿器使用の際に、気になることはなんですか?」

加湿機の効果的な使い方

部屋の湿度をコントロールするために、半数近くの方が利用する加湿器。その使い方にも注意は必要だ。加湿機にも加湿方式によって超音波式やスチーム式(加熱式)、ハイブリッド式(加熱気化式)や気化式など、いくつかのタイプがあるので、適した使い方をすることが大切だ。

□エアコンの風の通り道に置く
加湿機からの加湿された空気がエアコンの風を利用し、部屋中に行きわたるようにすることがポイント。そのため、加湿機から吹き出す空気にエアコンの風が当たる場所に設置を。湿度センサーの誤認を避けるためには、加湿機本体に直接エアコンの風があたらないようにすることも大切だ。

下のイラストのように加湿機の場合は、エアコンの下に置くと効果的。また、加湿機能が付いた空気清浄機の場合は、エアコンの風とぶつかってしまうと部屋の空気の循環の妨げとなってしまうため、対面や対角線の壁に設置するといい。

□超音波式やスチーム式は床に直接置かない
低温の空気は下にたまりやすく、また温度が低いと空気中に含める水分の量が下がる。加湿機を低い位置に設置すると、湿度センサーが高い湿度を検知した場合うまく働かないこともある。超音波式やスチーム式の場合は、水の粒子が大きく、下に落ちてきやすいのも、床に置くのを避ける理由のひとつだ。気化式やハイブリッド式はファンを搭載して自ら気流を起こせるので、その限りではない。製品ごとに適した置き場所は取扱説明書に記載されているので事前に確認したい。

□結露防止のために窓から離す
加湿された空気が窓に当たると、冷やされて結露が生じる。特に、気密性の高い住宅は窓と室内の寒暖差がでやすいため注意が必要だ。

(上)加湿機の場合(下)加湿空気清浄機の場合 (上)加湿機の場合(下)加湿空気清浄機の場合 

高機能のエアコンが多くなっている。ライフスタイルに合わせて機種の検討を

換気・加湿・新除湿の3つの機能を持つ室外機。搭載されている「高分子収着材」は高い吸湿力を持ち、暖房時には外気の水分を取り込み室内へ送ることで、素早く加湿し乾燥を防ぐ。「ルームエアコン エオリア LXシリーズ」換気・加湿・新除湿の3つの機能を持つ室外機。搭載されている「高分子収着材」は高い吸湿力を持ち、暖房時には外気の水分を取り込み室内へ送ることで、素早く加湿し乾燥を防ぐ。「ルームエアコン エオリア LXシリーズ」

最近では、エアコンの機能も高まってきている。
冷暖房だけでなく空気の清潔性や快適性にこだわった製品もみられる。たとえば、パナソニックの商品では、換気・加湿・新除湿の3つの機能を持った室外機と、有害物質の抑制スピードを高めた新「ナノイーX」を搭載したタイプもある。選ぶ際には、使用する空間やライフスタイルに合わせて検討するようにしたい。

室内の空気環境の良しあしは、快適さや健康面はもちろん、建物の性能にも関わるものだ。換気など日々の暮らし方はもちろん、使用する機器の性能を十分に発揮するための使用方法を確認し、効果的な換気や乾燥対策を行うようにしたい。

【調査概要】
冬の換気・乾燥対策についての実態調査
調査地域:全国
調査期間:2021年9月24日~9月25日
調査方法:インターネット調査(協力:ジャストシステム)
調査対象:20~60歳以上の男女
有効回答:550名(男性:275名、女性:275名)

■取材協力:パナソニック株式会社